夫婦二人の生活が始まっている。1ヶ月の生活費で大きな割合を占めるのは、食費。衣食住の内、住居費は定期的に定額が出ていく。衣類の方は、家内のニーズを除きほとんど無い。着るモノは余っている。食の方は、外食が増えるぐらい。60歳代はまだ若いので活動的になる。夫婦で一泊二日の旅行に行くことが多くなる。
食べて生きていくだけの生活費ならば、二人の年金だけでやっていける。それに色を加えるには貯蓄を取り崩し、小遣い稼ぎで収入を得る必要がある。年齢とともにお金の使い方が変わる。ひどい病気になれば医療費が増える。
それで、月額いくらぐらいあれば、生活を維持できるのだろうか?を考えることになる。
体は資本。何をやるにも健康であることが前提になる。還暦を過ぎると皆健康を意識し始める。老化が身近に感じるようになるからだ。運動を定期的にしていないシニアは走ると息がすぐに切れる。懸垂、腕立て伏せもできない自分を発見する。
60歳の時の体力と67歳の時の体力に違いが出る。ジムでトレッドミルをやってみる。60歳のときは20分間走っても生き苦しくなかった。67歳の今、10分も続けて走れない。いつも筋トレ後に5分間走って、5分間歩くことにしている。
毎年、見えない部分で老化が進む。筋トレで鍛えた体も昔よりも筋肉の成長が遅い。疲れの回復も時間がかかる。今、元気に歩いているシニアも70歳を過ぎる頃には足が重くなり、階段を降りるのが怖くなる。足腰の筋力が衰えるからだ。
今日、筋トレに行ってきた。今は、スポーツセンター近くにあるスタバでこのブログを書いている。ジムでは、3時間ほど筋トレをした。75歳ぐらいのシニアが私の体型を褒めてくれた。「何かスポーツでもやっていたのかね?」と聞いて来た。「筋トレだけをやっています。」と答えた。このシニアは、シニア野球チームのメンバーだ。以前、同じ質問を私にして雑談をしたことが有る。シニア野球チームへのお誘いであった。
筋トレを2時間ぐらいして一休みをしていたら、ジムの女性トレーナーが話しかけてきた。何かのスポーツのために筋トレをしているのですか?と。私は、人間ドックで標準体重が72キロと言われ、体重をあと2~3キロぐらい落とす必要があるので筋トレをしていると答えた。現在の体重は、75キロだ。
トレーナーの女性からは、既に筋肉が体で出来上がっているので体重を落としたいならばこれをお勧めと言われた。
私が所属するNPO団体には、約220名のシニア会員がいる。中小企業の経営支援のために設立されたNPO団体なのだが、会員が全てその目的のためだけで参加しているのではない。
多くの会員は、既存会員である方から「お~い、おまえ暇しているならばこのNPO団体に入らないか!用事と行く場所が出来るよ!」と言うお誘いで集まってきている。
私を含めて老いてくると認知症になるリスクが高くなる。暇になると脳を刺激することがなくなる。それが認知症を生み出す土台になる。NPO団体に参加してくるシニアは生活に刺激を求めてやってくる。暇と認知症から逃げるための手段としてNPO団体に参加する高齢者が多い。
認知症を防ぐには脳に知的な刺激と肉体的な刺激を与え続けることである。暇を少なくする活動を生活のリズムの中に取り入れる。定期的に運動をする時間を作る。
私の今日のランチは、OKストアの弁当にした。OKストアで弁当売り場に向かおうとしたら通路をブロックしている老人男性に出くわした。その方は、ボヤっとして何やら考え事をしていたようだった。仕方ないのでちょっと空いた隙間を無理やり通り抜けた。その後の行動を見ていたが、鈍い。スーパーで動きが鈍いと他人に迷惑がかかる場合が多い。
同じことがそごうデパートの食品フロアーでも起きている。手早くテキパキと買い物をしているのは、若い人たちだ。シニアの方は、動きも判断も鈍い。急いでいる時などは、買い物をあきらめて別のデパートに行くこともある。
こんな事を書いている私もシニアなのだが、私よりも鈍い動きをしている。なぜ老人はそんなに動きが鈍いのか?
71 / 190
このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。