65歳まで元の会社で働き続ける事が出来る人は、65歳からの生活設計を今から考えておく必要がある。子供がいるならば、そろそろ結婚だ。女の子ならば、第一子が生まれるかもしれない。子供たちは大人になり、私たちから離れていく。65歳からは本当に第二の人生が始まる。自分で老後の生活設計を作らねばならない。
65歳になると困ることが分かっている。働きたい人は仕事だ。仕事を探すが見つからない。自宅でウロウロしていると家内から外に行ってと言われる。自分の居場所探しが始まる。65歳からの生活設計は、自分の老後の生活を決める。
最近、家内に馬鹿にされてしまった。ちょっとした計算が遅いという。かけ算、割り算で暗算が遅いという。奥さんたちは、毎日スーパーマーケットに出かけて食料や日常品を買っている。そのとき、頭の中で予算内で収まるかを計算している。いつも頭を使って計算する習慣が何十年と続いている。
そんなシニアの奥さん方だが、若者たちが使っているツール(スマホ、インターネット、パソコン、ドローン、電子マネー、アプリなど)は苦手で使えていない。新しいツールを日常生活で使っていないためである。若者たちはキャッスレスの生活を送っている。スマホの中にクレジットカードや電子マネーアプリを入れて使っている。
シニアは現金主義で手でさわれるキャッシュでないと安心できない。先日、夫婦で下北沢駅近くにできた新しいスポット「ミカン下北」に行ってランチをした。ベトナム料理店でフォーを食べたのだが、テーブルにメニューが置いてない。その代わりにQRコードが印刷されたシートがあった。
スマホでQRコードを読み取らないとメニューページで注文ができない仕組みになっている。食事が終わり、支払いをしようとしたが支払い機の前でQRコードをかざす必要があった。店員との接触はなく、すべて機械で完結する。
スマホを持っていないシニアやQRコードの知識がないシニアはこのベトナム料理店では食事ができない。若者たちは問題なく普通にスマホを使って料理を注文し、支払いを済ませていた。時代の流れと変化は思っている以上に速い。
あなたを見て老人と言われたことがあるだろうか。
老人って俺のことか?一瞬、自分のことでは無いと思い周りを見渡す。周りには老人に該当する人はいない。この時始めて私のことを言われているのが分かる。
67歳である。心と体は、まだ、36歳である。毎日、風呂場にある体重計がそう言っている。ただ、鏡だけがおまえは67歳の老人だと。
経営者が集まる月1回の勉強会がある。IT関連の仕事をしているのは私だけであるので会員(平均年齢70歳代)がパソコンについて聞いてくる。今まで使っていたパソコンが古くなったり、壊れたり、おかしくなったりして買い換えたいという。人によって同じメーカーのパソコンを好んだりするのだが、どのメーカーを選んでもパソコンを買うときに注意すべき事がある。
パソコンには2つの寿命がある。OSの寿命とハードウェアの寿命である。10年以上故障がなく使えているパソコンでもOSの寿命か、ハードウェアの寿命のどちらかで問題が起きる。シニアがパソコンを買うと壊れるまで使う傾向が強い。パソコンは家電製品と違って野菜のように腐ることを知ってほしい。
シニアが意識すべき生活の質 QOL(Quality of Life)は4段階でやってくる。こんな段階である。
誰も長生きをすれば、この4つの生活の質(QOL)生活段階を体験する事になる。人生100年とすれば、自分の年齢が何歳になった時にどの生活の質(QOL)生活段階にいるかが分かる。足で走れる生活は60歳代までだろう。70歳代は足で歩ける生活になる。80歳代になれば、車いすでないと動けなくなる人が出てくる。90歳代になれば、自分で動けない生活になる。
自分の老後を楽しみたいならば、普通の生活で必要な足腰の筋力を維持する必要がある。自分の足で走れる、歩ける体力があれば、自宅で生活が出来る。老人ホームのお世話になる必要がなくなる。老人ホームに入居しなければ多額のお金を準備する必要がなくなる。老後の生活を経済的に楽にする。
そんなメリットを意識して足腰を鍛える運動習慣を身に付けるべきである。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。