50歳代の自分の人生観、60歳代の人生観。考えさせられる物がある。人生観は老いの影響が10年ごとに強烈に出てくる。老いるという要素を生活の中に考慮していないで人生を考えていた。そのため、驚きとなって突然老いによる体の変化が現われる。50歳代の時は何も意識する必要が無かった。60歳代になって老いを意識し始める。70歳代では老いるという要素を基盤に生活を考え直す必要が出てくる。
老後の生活感と人生観は普通の生活が出来る健康と体を維持できるか、出来ないかに依存する。健康寿命を考えると70歳後半から歩行障害が発生して生活が不自由になる。自宅での生活から老人ホームの生活に移るべきか、どうかで人生観も変わって来る。
着る洋服は年齢とともに変わってくる。定年退職後にスーツやネクタイを着る機会は凄く減る。冠婚葬祭や何かのイベントぐらいしかないというシニアが多いはずだ。営業の仕事を続けているシニアはスーツやネクタイは必須だから気にすることはないが、日常生活や仕事でスーツやネクタイを着ないシニアは宝の持ち腐れになる。
私は一人でインターネットビジネスをやっているため実際にお客さんと会う機会は非常に少ない。1年に3回有れば多い方だ。ほとんどがメールや電話で完了する。そのため毎日スーツやネクタイを着る必然性が無い。NPO団体での仕事でイベントに参画したり、出張したりする時ぐらいになる。
会社員時代に購入したスーツやネクタイは60歳を過ぎて会社組織で働かなくなると上手く活用できない。スーツが5、6着あっても飾っておくだけになる。何とか有効活用して使い潰したい。
67歳のノマドワーカーがカフェでインターネットの仕事をしている。午前も午後もカフェが仕事場になっている。最近は、IT企業もリモートワークを推奨しているためか、若い会社員も私と同じような仕事形態で働いている。
シニアノマドワーカーが直面する問題はカフェでの忍耐力低下である。スタバを仕事場にして使っていると子供連れや赤ちゃん連れの母親たちが必ず息抜きでやってくる。子供や赤ちゃんの声や鳴き声が響き過ぎて耐え難くなってきている。子供や赤ちゃんの声が響くのはどうしようもないのだが、加齢とともに忍耐力が落ちて来ているのが分かる。
カフェは図書館やコーワーキングプレスと違って雑音を出しても気にならないことである。その点、気楽に仕事ができる環境になる。仕事をする場所は好みによる。お金を節約するならば、カフェやコーワーキングプレスから始めてはどうか。
63歳は、まだ、夢を追い続けられる健康と体力がある。追い求める夢さえあれば、人生が夢の跡をついてくる。私は、70 歳になるまでに成し遂げたい夢がある。70歳までに今の仕事を完全に自己完結型の働き方にしたいのだ。自己完結型の働き方とは、自分の仕事が途中で止まっても第三者に迷惑が行かない仕事形態である。
B2Bの仕事は法人相手になる。B2Cは消費者相手である。どちらも私が仕事をやめれば、お客に迷惑が及ぶ。私が目指す仕事は自分だけにリスクが生じる自己完結型の仕事になる。典型的な事例は自分の製品を作って自分のショッピングサイトだけで直売するビジネスである。別に自分の製品を作ろうと頑張っているわけではないが、それができれば本当に嬉しい。
老人ホームや老健施設を伺うと入居している老人の多くが女性である。男性と女性の比率が9:1ぐらいに見える。女性の平均寿命が長いから当然なのかもしれない。90歳以上になると生きている事自体が幸せなのか、不幸なのかが分からなくなると言う。永遠の命を求める私達人間だが、現在長生きをしている老人たちは、違った感覚を持っているのではないか。
80歳を過ぎれば、最愛の伴侶が他界してお一人様老人が増えてくる。健康で普通の生活を自分で送れる老人は、子どもたち家族と一緒に生活をしないでお一人様生活を続ける。子どもたちに負担をかける事や要らぬ気遣いをする事が返って負担に感じるからだ。頭がしっかりしていて健康な老人であればあるほど、子どもたち家族のことを気遣う。寂しさを我慢しながら、お一人様老後生活を楽しもうと試みる。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。