平日午後2時過ぎに公園で焼き芋をベンチに座って食べていた。70歳を過ぎたシニア男性が横のベンチに座った。私は昼食の足しに焼き芋を食べていたら、大きなあくびの声が隣から聞こえてきた。それも3度連続に聞こえてきた。隣の老人は暇なんだとすぐに思った。
私は午前中ゴールドジムで筋トレを3時間ほどやって遅いランチを公園で食べていた。平日のこの時間帯に公園で見かける人は老人たちと幼児や赤ん坊をあやす若い奥さんたちぐらいである。暇な人だけが公園のベンチに座って空を眺めて物思いにふけている。
あくびを連発している高齢者を見て残りの人生を持て余している印象を受けた。そんな余生を私は送りたくない!と言う声が心な中で叫んでいる。生きる目的さえあれば、暇な時間が足りなくなる。
「人生100年」という言葉が新聞記事、雑誌記事、ニュースで広く伝わっている。100歳まで生きている老人が現在6万6000人弱いる。全員が普通の生活を送っている老人たちではない。生きているという物差しでカウントした人数である。
本当に普通の生活が自分でできている100歳以上の老人は少ないと思う。多くの老人は、80歳を過ぎた頃から他人の手を借りないと普通の生活を維持できなくなってしまう。自分の人生を計画するときに人生100年ではなく、人生80年を念頭に置くべきではないか。
人生を楽しむには、普通の生活が送れる体が必要である。健康寿命をいかに伸ばせるかが問われる。健康寿命が維持できなければ長生きする意味が薄らいてくると私は思う。老人ホームで外出も出来ない体になっていたら、つまらない。何をやるにしても他人の手に頼る生活は面白くない。
私が、毎週見ているNHKの番組がある。「NHKドキュメント72時間」という番組だ。いつも、録画だが毎週1度はゆっくりと週末に見ている。今日は、「高尾山、なぜかぶらりと都会を離れて」というタイトルであった。
この番組は、現実の中でもがく人間たちの姿をそのまま見せている。人生の空模様が見えてくる。自分の人生と他人の人生を比べながらどの様な人生を送ったら良いかを考える機会を与えてくれる。
社会人として定年退職は一つの人生の節目になる。突然のリストラで無職になり何をしたら良いかわからなくなったシニアも多い。それも人生の節目である。ピンチはチャンスである。新しい出発の入り口が見え始めるからである。でも、悩むシニアが多い。そんな時、神秘な力を求めて高尾山に登るシニアがいる。
私の妻が63歳になった。妻は専業主婦であるので国民年金だけが老後の収入になる。私が他界すれば、私の遺族年金(厚生年金から支給される)と自分の国民年金だけの収入で基本的に生きていかざるを得ない。相続で与えられる金融資産はあまり当てにならない。
万が一を考えて私が妻に出来ることを今実行している。国民年金の額を増やすことである。ご主人が480ヶ月間国民年金を支払っていれば、約6万5000円ぐらいの国民年金が妻にも支給される。私の場合、480ヶ月間の支払いがないため、それを満たすため妻が65歳になるまで国民年金を前払いで支払った。それに付加保険を追加しているので毎月の受取額が6万5000円以上になる。
私は67歳なので年金を受け取っている。国民年金と厚生年金と企業年金の3つである。年金を受け取って感じることは食べて行く上で十分の額であるという印象がある。妻の場合は、私が他界すると国民年金と遺族年金の2つになる。果たしてそれだけ老後の生活が成り立つのかどうか分からない。不安である。
介護の話題が新聞を賑わせている。両親の介護で会社を退職して介護に専念したら、老後破産状態になったという記事が多い。又は、親の介護をやり始めたら仕事が出来なくなったとか。介護の負担で自分も体調を崩して職を失ったとか。介護が原因で子供たちに余分な負担が行く。
自分たちの子供に私達の介護の負担を極力少なくするには、介護を必要としない体を作る生活習慣を身につけるしかないと思っている。介護負担は自分の身の回りの世話が自分でできなくなった時に始まる。それが認知症だったり、他の病気だったり、足腰の筋力の衰えだったりする。
健康寿命を伸ばすことが家族に介護負担を負わせない確実は方法になる。健康寿命を伸ばす基本は何か。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。