アクティブに社会の中で活動しているシニアは少しづつ時代の変化に追い付いていこうと努力をしている。パソコン、タブレット、WiFi、ホームページ、ネットバンキングなど新しい時代の産物がシニアに理解されずに生まれてきている。
そんな時代の変化が大きくてもアクティブに社会の中で活動しているシニアは新しい文明の利器を使いこなそうとしている。一方で時代の流れに漂って生きている普通のシニアは社会とのつながりが薄れ新しい物や技術に触れることが少なくなる。
変化が激しい時代はシニアを時代遅れにする。時代遅れのシニアになると社会の動きや変化を理解できなくなる。洒落たレストランに行くと注文メニューが置かれていないことに気がつく。QRコードが描かれたシートが置かれていた。自分のスマホでそのQRコードを読み取り、その店の注文メニューページを表示させて注文する。
スマホを持って使っていないとこのレストランでは食事ができないというシニアは気付く。そんなレストランが下北沢駅の周辺にある。週末、郊外のはま寿司に夫婦で出かけた。注文はすべてタブレット経由になる。タブレットを使ったことがないシニアはタブレットを使って注文ができない。自分の生活でスマホやタブレットを使うことがないからだ。
新しいIT端末(スマホやタブレット)を使えないと時代についていけなくなる。
定年退職をしたシニアは、通勤する会社が無くなる。同時に着慣れたスーツを着る必要もなくなる。外出する理由も少なくなる。
ただ、再就職したシニアや起業したシニア、そして、アルバイトやパートの仕事をしているシニアは仕事内容によって毎日着る服装が決まる。昔のように会社勤めを続けるならばスーツとなる。起業したシニアは営業活動で良い印象を与えるためにあえてスーツ姿を選ぶ。アルバイトやパートは仕事内容でスーツになったり、ラフな普段着になったりする。
仕事から離れたシニアは毎日その日の気分で服装を決める。インターネットビジネスをしている67歳の私は法人営業などはしていないのでスーツを着て通勤する必要はない。インターネット業界で働いている人(営業以外)は、一般的に自由な服装をしている。
スーツ姿とカジュアル姿のシニアでは他人の目に映る印象がだいぶ違う。シニア男性は世間体を気にしている人とそうでない人の差が大きい。それは仕事をしているシニアと引退したシニアとの違いと同じである。
還暦を迎えるとなぜか自分の健康に意識が行く。人それぞれ持病を持っている。歳を取るにつれて体の至る所に不具合が出てくる。
例えば、腰痛、指のこわばり、体が硬くなったり、関節が痛くなる。今までは何ともなかったのにある日突然発生する。これが加齢による現象だと気がつくまでしばらくかかる。
67歳になり定期的にゴールドジムで筋トレをやっている。通い始めて2年間が過ぎた。自分では体の変化に気が付かないが、息子たちや家内から体型がスーパーマンのようにがっしりしてきたと言っている。食事ではタンパク質を多く摂ることを意識している。
病気らしい病気にはかかっていない。持病の緑内障だけである。生活習慣病と言われる症状は一切ない。お腹辺りに脂肪がついているが、目立つような脂肪の付き方ではない。お腹はフラットである。体脂肪は20%前後、問題は内臓脂肪で14%(やや多い状態)。毎朝夕に体重計に乗り体重の変化をモニターしている。
急激な体重の増減はないので安心している。「健康」は意識していないと上手く管理できない。
65歳で再雇用を終えると年金が受け取れると言う喜びと仕事から開放されたという開放感を味わえる。そんな喜びと解放感は、長くは続かない。直ぐに暇な時間が精神的な苦痛を伴って襲ってくる。仕事に代わる物がないから暇になる。外出して街中をブラブラしても日中の8時間を潰せない。
何かに没頭するものを探す必要がある。一番簡単なことは仕事を見つければ良い。失った仕事と全然違う未経験の仕事をやってみる。未経験の仕事と言ってもアルバイトやパートである。65歳であるならばアルバイトやパートの仕事にまだありつけられる。
未経験の仕事は認知症予防になる。認知症予防の目的で未経験のアルバイト、趣味、スポーツなどをやり続ける。そうすれば、今まで味わったことがない喜怒哀楽の余生を送れる。65歳は若い。体力も気力も残っている。70歳を過ぎる前までに新しいことに挑戦すべきである。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。