67歳のノマドワーカーがカフェでインターネットの仕事をしている。午前も午後もカフェが仕事場になっている。最近は、IT企業もリモートワークを推奨しているためか、若い会社員も私と同じような仕事形態で働いている。
シニアノマドワーカーが直面する問題はカフェでの忍耐力低下である。スタバを仕事場にして使っていると子供連れや赤ちゃん連れの母親たちが必ず息抜きでやってくる。子供や赤ちゃんの声や鳴き声が響き過ぎて耐え難くなってきている。子供や赤ちゃんの声が響くのはどうしようもないのだが、加齢とともに忍耐力が落ちて来ているのが分かる。
カフェは図書館やコーワーキングプレスと違って雑音を出しても気にならないことである。その点、気楽に仕事ができる環境になる。仕事をする場所は好みによる。お金を節約するならば、カフェやコーワーキングプレスから始めてはどうか。
63歳は、まだ、夢を追い続けられる健康と体力がある。追い求める夢さえあれば、人生が夢の跡をついてくる。私は、70 歳になるまでに成し遂げたい夢がある。70歳までに今の仕事を完全に自己完結型の働き方にしたいのだ。自己完結型の働き方とは、自分の仕事が途中で止まっても第三者に迷惑が行かない仕事形態である。
B2Bの仕事は法人相手になる。B2Cは消費者相手である。どちらも私が仕事をやめれば、お客に迷惑が及ぶ。私が目指す仕事は自分だけにリスクが生じる自己完結型の仕事になる。典型的な事例は自分の製品を作って自分のショッピングサイトだけで直売するビジネスである。別に自分の製品を作ろうと頑張っているわけではないが、それができれば本当に嬉しい。
老人ホームや老健施設を伺うと入居している老人の多くが女性である。男性と女性の比率が9:1ぐらいに見える。女性の平均寿命が長いから当然なのかもしれない。90歳以上になると生きている事自体が幸せなのか、不幸なのかが分からなくなると言う。永遠の命を求める私達人間だが、現在長生きをしている老人たちは、違った感覚を持っているのではないか。
80歳を過ぎれば、最愛の伴侶が他界してお一人様老人が増えてくる。健康で普通の生活を自分で送れる老人は、子どもたち家族と一緒に生活をしないでお一人様生活を続ける。子どもたちに負担をかける事や要らぬ気遣いをする事が返って負担に感じるからだ。頭がしっかりしていて健康な老人であればあるほど、子どもたち家族のことを気遣う。寂しさを我慢しながら、お一人様老後生活を楽しもうと試みる。
Walt Disneyがこんな事を言っている。
"The way to get started is to quit talking and begin doing" (何かを始める方法はまず話を止めて行動に移す事だ!)
定年退職は一般的に60歳。多くの企業は、60歳になった社員を退職させてから雇用条件を変えて再雇用をする。同じ仕事をするシニアもいるし、全く別な仕事をするシニアもいる。再雇用で喜ぶ人は少ない。提示される雇用条件を見て戸惑う社員が多い。背に腹は代えられない社員だけが再雇用契約をする。
再雇用契約をしないシニアは何をするのか?私の知人は56歳になった時に自分でビジネスを始める準備を始めた。60歳から起業するためにはこれからの4年間の活動が物を言う。私も起業家として色々と彼に助言した。
新しい習慣を身に付けると今までとは違った生活と人生を送ることが出来る。新しい習慣は今までに出来なかったことかもしれないし、自分になかった物かもしれない。つまり、新しい習慣=新しい能力を身に付ける事で今までの人生で味わったことがない経験を楽しめる。
年金生活で仕事を辞め、何もやることもなく、流れる時間に身を任す生活に飽きたシニアは生活に刺激を求める。今までに経験した事が無いことをやるチャンスが今である。会社組織から解き放され、朝9時までの出勤もなくなり、時間に追われる生活が消えた。今までの生活習慣が消える。
仕事をしていないシニアは年金生活に入る。遅かれ早かれ多くのシニアは年齢が来れば年金生活に入らざるを得ない。皆、そんな生活に戸惑う。やる事がない生活に新しい習慣を取り入れると今までになかった能力を身につけることが出来る。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。