シニアは健康のために平日外出する。自宅でゴロゴロ暇をつぶすよりも健康的であるからだ。妻も喜ぶ。今日、やること。今日、行くところ。この2つがあれば、外出も楽しくなる。仕事をしなくなって年金生活に入っているシニア男性は与えられた暇な時間をどのように過ごすかで老後の生活の質が決まる。
仕事をしているときのように朝、決まった時間に自宅を出て行く。外出先でやりたいことをして、夕方自宅に帰って来る。この生活のリズムを自分で構築できれば、暇な時間で悩む必要がなくなる。年金生活は自分の生活のリズムを作ることから始まる。誰も作り方を教えてくれないし、助けてもくれない。自分の余生であるので自分で試行錯誤をして作り出さねばならない。
70歳で仕事を辞めるシニアが多い。残りの人生を楽に過ごしたいと思いながら1年ぐらい何も考えずに思いついた事をやったり、行きたい場所に旅行したり、食べたい物を食べに行ったりする。1年以内にこんな生活に飽きが来る。自分の生活のリズムが構築できていないと何をやっても続かない。
自宅で頭で考えたことをやるよりも、まず外出して社会の中で歩きながら考えたほうがヒントを得やすい。私はインターネットビジネスで問題を抱えた時に必ず解決のヒントを歩いている時にひらめく。ボーっとしながら歩いていると何故かひらめく。
自分の生活のリズムの構築で困ったら、まず、外出して歩き回りながらヒントを探してみることである。外出するとランチをどこにしようかと考える。何を食べたいか、予算はいくらまでにするか、和食、洋食、麺類など色々と考える。平日外出すると必ずランチを外ですることになる。
生活のリズムを作るうえで楽しみにすることが一つあると構築のパズルが一つ埋まる。ランチはそのパズルの一つである。月曜日から金曜日の5日間のランチを何にするかを想像してみる。ランチを選ぶ視点は
など色々な視点でランチの内容が決まる。私の場合、週1回は必ず「松のや」のロースカツ定食をランチで食べる。その理由がいくつかある。
平日昼食後にスクワット運動をしている。理由の一つとして、「食後高血糖」を防ぎたいがある。足にある筋肉は体全体の70%ある。スクワット運動を食後にすることで血液中のブドウ糖をエネルギーとして消化することが出来る。昼食後に眠くなることも避けることも出来る。
もう、始めて2か月間が過ぎた。ランチ時間に出来なかった日は、お風呂に入る前に自宅のリビングでスクワット運動をする。2か月間も続くともう習慣になる。定期的な運動は、これ以外に週2回スポーツセンターで筋トレを毎回2時間ぐらいしている。これに追加してスクワット運動を毎日することで弱体化する足の筋肉を鍛え上げることが出来る。
なぜ、70歳のシニアが毎日スクワット運動をやり始めたのか?
「60歳代、仕事なし、生きがいなし、一人で孤独」な人たちがこのサイトにやって来る。これは何を意味しているのだろうか。
定年退職で仕事を探しているが見つからない人が多い。仕事が生きがいで生活してきた会社員は生きがいを失う。孤独は、夫婦であっても独身であっても社会とのつながりが切れた時点で生まれてくる。人生の節目が定年退職後の60歳と再雇用終了の65歳にやってくる。
60歳にしても65歳にしても仕事を失うことで社会とのつながりが切れてしまう。社会とのつながりを維持することを考える必要が60歳、65歳のシニアにある。シニア男性にとって仕事は人生のコアである。そのコアな要素が定年退職とともに消えるのはすごい損失になる。
仕事が生きがいになっていたシニアほど精神的な損失が多くなる。それは同時に自分の存在自体を否定し始める。名刺を持たないシニアが自分の存在価値を何で示すことが出来るだろうか。
ランチ時間帯に横浜西口地下街を歩く。今日は暑いので多くの歩行者たちで賑わっていた。高齢者の女性が多く歩いているのが目立つ。シニア男性も見かけるのだが、シニア男性の洋服に違いを覚える。
スーツとネクタイ、革靴姿のシニア男性は目的を持ってはつらつと歩いている。カジュアルな洋服姿のシニア男性はブラブラ歩きである。この違いは誰が見ても明らかである。私は仕事をしているシニアであるが、ネクタイとスーツ、革靴のビジネスマンスタイルで仕事をしていない。
でも、目的を持った歩き方をしている。仕事場に向かう歩き方である。暇を潰すシニアは無目的に歩くので自ずと歩き方に違いが出る。
目的がない生活はシニアの服装や歩き方に出てくる。それはジワジワと老化を肉体的に精神的に推し進める。毎日が日曜日であると締まりが無くなる。シニアに必要な刺激は「ハレとケ」のけじめである。そのけじめの状態が自分の服装や歩き方に出てしまう。
世間の人は街中で歩いている老人の姿を見ていないようでよく見ている。それを忘れないことである。
60歳を過ぎると加齢と共に筋肉量が急激に落ちる。運動不足と老化が原因である。食べる物も量も老化で粗食・小食になっていく傾向が強い。若い頃から運動をやり続けているシニアでタンパク質を多く食べている高齢者は別である。使わなくなった筋肉が老化で筋肉の量を調整し始める。その上、筋肉を作るタンパク質の量が少なくなるためにますます筋肉が減少する。
落ちていく体重を改善するには、失われていく筋肉を増やすしか方法がない。脂肪を増やすよりも筋肉を増やすほうが健康的である。シニアの健康を向上する上でも体の筋肉量を増やすことはプラスに働く。暑い夏の日は熱中症になりやすい。体内に水分が十分にないと体に熱がこもりやすくなり熱中症になる。
筋肉は水分を最も多く貯める。人間の体は60〜70%が水分と言われる。筋肉は75%水分を蓄えられる。そのため、血液中の水分が足りなくなると筋肉にためてある水分が使われる。熱中症を防ぐには筋肉にある水分を多く貯めることで熱中症を防ぐ手段になる。
老人の体は筋肉量の損失で骨、脂肪、皮膚が目立ち始める。筋肉があれば、健康的な体型を維持できる。筋肉量を増やすには日頃の食事量と栄養バランスが基礎になる。筋トレを始めると自然に食欲が増す。その時に筋肉を作る材料を提供しないと筋肉量は増えていかない。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。