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私が、毎週見ているNHKの番組がある。「NHKドキュメント72時間」という番組だ。いつも、録画だが毎週1度はゆっくりと週末に見ている。今日は、「高尾山、なぜかぶらりと都会を離れて」というタイトルであった。
この番組は、現実の中でもがく人間たちの姿をそのまま見せている。人生の空模様が見えてくる。自分の人生と他人の人生を比べながらどの様な人生を送ったら良いかを考える機会を与えてくれる。
社会人として定年退職は一つの人生の節目になる。突然のリストラで無職になり何をしたら良いかわからなくなったシニアも多い。それも人生の節目である。ピンチはチャンスである。新しい出発の入り口が見え始めるからである。でも、悩むシニアが多い。そんな時、神秘な力を求めて高尾山に登るシニアがいる。
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私の妻が63歳になった。妻は専業主婦であるので国民年金だけが老後の収入になる。私が他界すれば、私の遺族年金(厚生年金から支給される)と自分の国民年金だけの収入で基本的に生きていかざるを得ない。相続で与えられる金融資産はあまり当てにならない。
万が一を考えて私が妻に出来ることを今実行している。国民年金の額を増やすことである。ご主人が480ヶ月間国民年金を支払っていれば、約6万5000円ぐらいの国民年金が妻にも支給される。私の場合、480ヶ月間の支払いがないため、それを満たすため妻が65歳になるまで国民年金を前払いで支払った。それに付加保険を追加しているので毎月の受取額が6万5000円以上になる。
私は67歳なので年金を受け取っている。国民年金と厚生年金と企業年金の3つである。年金を受け取って感じることは食べて行く上で十分の額であるという印象がある。妻の場合は、私が他界すると国民年金と遺族年金の2つになる。果たしてそれだけ老後の生活が成り立つのかどうか分からない。不安である。
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老後の生活を考えるシニアにとって「お金の使い方」は重要である。感情と欲求だけでお金を使ってしまうと知らないうちにお金が足りなくなってしまう。自分を上手くコントロールできる人ならば、お金の使い方もうまくコントロールできるだろう。私を含めて大部分の人はそれがなかなかできないでいる。
年金だけの収入で老後を生活するには、家計簿をつける必要がある。家計簿をつける習慣が無い人は、無駄遣いをしていないかどうかを監視する必要がある。必要な物にはどうしてもお金が出て行くので必要でないものを上手くコントロールして無駄なお金を使わないようにする。
私はZaimというスマホアプリを使って毎日の出費を記録している。記録しているものは外出時に買うもの全てで、ランチやお菓子も含む。外出時に使うお金は無駄遣いになる傾向があるから調べている。お金には「生き金」と「死に金」がある。無駄遣いは「死に金」になる。
生活でどうしても必要になる出費は全て「生き金」。それ以外は「死に金」になる場合が多い。年金生活は節約の生活。節約をするには本当に意味がある出費であるか吟味しなければならない。カフェを仕事場として利用していると1杯のコーヒー代は「生き金」になる。お金を稼ぐための場所代になるからだ。昼食代も「生き金」。交通費も「生き金」。
「死に金」は何本もあるジーンズにもう一つ新しいジーンズを買ってしまうこと。その理由が安かったから。本当に必要なジーンズであっただろうか。自分の欲をコントロールできなかったために「死に金」を使ってしまった。
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神田に古本の書店が並んでいる。何度か足を運んだことがある。あまりにも沢山専門書籍がありすぎる。いつも、誰かが本を探している光景が見える。古本屋のビジネスは、本当に儲かっているのだろうかと時々疑いたくなる。現実、神田は古本屋のビジネスで成り立っているから儲かるのだろう。
本が好きな人は読みたい本を探す。私も読みたい本は図書館で探すのだが見つからない場合は神田の書店を歩いて回る時がある。特に昔の書籍は通常の本屋では見つかりにくい。神田の古本屋を見ると色々な人が本を探しているのが分かる。
古い本には人を引き付ける魅力がある。
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私たちの人生は、生まれて来た時に頂いた体がいつまで機能するかで生命と言う時間が決まる。それに運命と言う不確定要素が加わる。人の命がいつ尽きるか誰も分からないが、普通の生活が出来る期間を長くする事は出来るのではないか。同じ81歳の老人でも個人差で60歳代ぐらいの体力を有している場合が有る。他の老人は、普通の生活が出来きない不自由な生活を送っている。この違いはどこにあるのか。
自分の体を意識して面倒を見る人とそうでない人では、健康寿命が違うと私は思っている。老人は、元気な体を持っているかどうかが問われる。
自宅から一歩外に出てみれば、色々な老人たちが歩いている。普通に元気よく速足で歩いている老人、ヨロヨロしながらゆっくり足元を見ながら歩いている老人、杖に体重をかけながら歩いている老人など体の機能低下で老人の生活が変わってくる。老後の生活をどの様な生活にしたいかは、自分の体に聞いてみる必要がある!
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シニアは日常生活で必要な物が揃っている。消耗品だけを買い換えている。衣類も頻繁に買わない。お金が常に出ていくのは、食費ぐらいだ。老いてくると長年使ってきた物に愛着を覚え始める。安くても高くても自分の体の一部のように感じ始める。身の回りに1つあれば良い。同じ物はいらない。
年齢が70歳を過ぎれば身辺整理や終活が始めるシニアが増えてくる。67歳の私も整理をしなければいけないものをたくさん持っている。衣類は着ていれば消耗していくので、新しい衣類を買うことを我慢すれば良い。古くなったパソコンは使えるが腐っている。セキュリティー面でリスクが有る。処分しなければならないパソコンが2台ほどある。
日常的に出番がない物が多い。万が一のために置いている物ある。若い頃の記念品的なアタッシュケースも置いてある。もう完全に出番はない。取っておいているのは米国出張時に初めて購入したアタッシュケースであるからだ。もう、30年以上前の物になる。
これからの生活で頻繁に使うものだけに絞り込む必要がある。本棚に飾ってある書籍はもう二度と見ない、読まないのがわかっている。30歳代、40歳代、50歳代で使っていた物で今も活躍しているモノは殆どない。老後の生活で使わない物、飾ってあるだけの物、気持ちだけで残してある物にお別れをする勇気が必要になる。
新しく買い替えるならば、価格で判断せず品質と耐久性で決めることである。
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30歳代の若者と60歳代のシニアが気楽に話すことは少ない。生活する基盤が違うからだ。若者たちとシニアは自然に世代別層で交差しない。渋谷で若者が集まるお店とシニアが行くお店は違う。年齢による行動の違いは明白だ。
だが、シニアは時々若者たちと話をしたくなる。若者たちが何を感じ、何を考え、何を求めているのかを好奇心で知りたいのだ。年齢の壁は高いが、同じ趣味を持っているとその壁が壊れて共通の話題で話ができる。
共通の話題は、年齢、性別、職業、出身地、学歴、宗教、既婚未婚など全く関係なくしてしまう。そんなパワーが趣味の世界に有る。シニアが孤独と寂しさを感じ始めたら、自分の趣味の延長線か、新しい趣味を始めて探してみると良い。
私は仕事道具であるWindows PCをChromebookに変えた。OSのアプデートで時間が取られないし、ウイルスソフトも購入する必要がない。その上、ノートパソコンの価格の3分の1の値段で買える。Chromebookを仕事で使い始めてChromebookが趣味になってしまった。もう、4台Chromebookを持っている。
私と同じようにChromebookの虜になった人たちがいる。年齢、性別を問わず共通の関心がChromebook。それが軸となって新しい人間関係を築くチャンスが生まれる。孤独と寂しさを感じたら、自宅で一人でいる時間を減らす。出来るだけ、外出して人との触れ合いが出来る場所に行くことである。その時に新しい挑戦をしてみる。自分から話しかけても不自然でない場所を探しておく。
例えば、デパートでウィンドウショッピングをする時に店員と話す機会が生まれる。スタバに入れば、店員が支払時に挨拶代わりに話しかけてくる。展示会に行けば、ブースの営業マンが話しかけてくる。筋トレのスポーツジムに通ってトレーナーの指導を受ければ自然と会話が生まれる。探せば、人との触れ合いと会話が生まれる場所が見つかる。
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ポジティブ思考は何歳になっても人生を楽しく幸せにする。聞き慣れた言葉にすると「前向きな思考」である。自分に不都合なことが発生してもそれをそのまま受け止めて、次に自分は何をすれば良いかを考えて行動する。前向きな思考がある人は、次のステップにすぐに移れる。悩んで悲しみや不安にくれている時間を持たない。次に降りかかってくる出来事を前向きに迎え撃つことができる。
仕事をやめて自宅で目的もなく時間を過ごし始める年齢が70歳を超えた時期に起きる。70歳を節目に社会とのつながりが自然と薄くなり始める。自分で意識的に社会とつながる行動を起こさない限り、社会との接点が希薄になる。暇な時間が増えてきて、頭を使う生活をしなくなる。刺激がない生活は老化を進める。
70歳を節目にシニアの生活で個人差が激しくなる。活発に活動するシニアから自宅でこれと言ったことをしないでゴロゴロとしているシニアまで。医者は自宅で時間を多く過ごすシニアに毎日外出しろと助言している。外出することで体と精神に刺激が与えられるからである。
前向きな老後の生活を作り出すには自発的に自分の体を動かすことから始まる。
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この写真は、Virginia州Tysons Corner CenterにあるShake-Shackハンバーガーショップて手渡してくれた呼び出し端末である。日本には横浜みなとみらいにお店がある。日本に進出する前にどんなハンバーガーであるかを知るために食べてきた。
時代の流れはハンバーガーにも現れてきている。マクドナルドのハンバーガーと違って質を重視したハンバーガーになっている。定年退職したシニアも時代の流れで会社を卒業し、老後の生活を楽しもうとしている。健康のために毎日外出をする高齢者が増えている。目立つのは服装である。
外出しているシニアの姿を見ると昔と違ってカジュアル。スーツとネクタイがトレードマークの会社員の姿は消えている。共通しているシニア男性の服装は帽子、運動靴、リュックサック、ジーンズ、ジャンパーである。色彩も明るくない。若さを服装からあまり感じない。
肉体は老いてくる。それをカバーするために服装は若くする。自分の若さを表す服装を奥さんと相談しながら決めて外出しているシニア男性は少ない。
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横浜の駅を歩いて帰宅しようとしていたら、目の前に若い美人が通り過ぎた。私の目が点になってその後を追った。こんなことが時々ある。その度に横浜には美人が大勢いるなあ!と思う。顔だけでなく髪形や後ろ姿も美を感じる。美しい女性を見ると心が弾む。
60歳代、70歳代のシニア男性が若い女性をナンパできないのだが、美人であれば眺めて楽しむ。美女に迷惑をかけない方法としてはこれぐらいしか無い。男性は何歳に成っても若い、美しい女性に興味を持つ。見るだけで楽しませてくれる。
生きる気力を失いかけているシニアは若い美人女性を眺めるべきだ。生きる欲が出てくる。一般的に美しい人や物は理由なく私達の目を奪う。見ているだけで心が躍るからだ。「美人を探して眺めること」が老人の生きがいになれば残り少ない人生も楽しくなる。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。