つまづきによる老人の転倒が増えてきている。何も対策をとらないと自然に足の筋肉は衰えていく。足の筋肉が衰えると歩いている時につまづきやすくなる。つまづくと転んで腕にけがをする。酷いときは、顔にけがをする。腕で支えきれなくなるからだ。
つまづかないように足を上げる役割を果たす腸腰筋は、体の中にあるインターマッスルである。体幹運動で鍛えられる筋肉なのだが多くの人は腸腰筋の存在を知らない。知らないから鍛えるという意識が生まれてこない。意識して腸腰筋を鍛えるとつまづかない体になって行く効果が体感できるようになる。
年齢が75歳を過ぎると多くの高齢者は足の衰えを感じ始める。歩く速度が遅くなり、小股で歩いている自分に気が付く。平たい道でもなぜかつま先が何かにつまづいてしまう。知らないうちにずり足になる。後期高齢者の多くは、一度や二度つまづいて手や腕に怪我をしている経験がある。
シニアの多くは自宅でつまづいて転倒する。住み慣れた自宅であるから躓くなんて思いもよらなかったというシニアが多い。
消費者庁によると、高齢者の転倒事故は後期高齢者(75歳以上)の方が前期高齢者(65~74歳)の2倍以上多く、年齢を重ねるごとに転倒しやすくなる傾向がある。
自宅での転倒場所の統計:
転倒の原因:
老人は老いてくるとつまづいて転ぶ。このリスクは避けられないのだが、つまづいても転ばない体作りを今からする事で予防ができる。
老人は運動をしても筋肉が増えないという話がある。これは、真っ赤な嘘である。 私は70歳のシニア男性である。毎週3回近くのスポーツセンターに行って筋トレをしている。おかげで人間ドックで推奨された標準体重近くまで体重を落とすことが出来た。
さらに、懸垂のおかげで広背筋の筋肉が増えた。両腕脇にある筋肉をカラダを引き上げる時に使うのでその部分が筋肉で盛り上がってきた。懸垂は、非常に負担が多い上半身の筋肉運動であるため効果が出やすい。60歳、70歳代でも私のように筋肉を増やすことが出来る。
老人は運動しても筋肉が増えないというのは真っ赤な嘘である!やり続ければ筋肉は増えてくる。体格も変わってくる。やり続けないから筋肉が増えてこない。シニアには暇な時間がたくさんある。その時間を筋トレに使うだけでお金で買えない健康寿命が手に入る。
でも、筋トレをしたくて始めても長くは続かない。そんな経験が過去にある人は私のオススメの方法をやってみると良い。
シニアは健康のために平日外出する。自宅でゴロゴロ暇をつぶすよりも健康的であるからだ。妻も喜ぶ。今日、やること。今日、行くところ。この2つがあれば、外出も楽しくなる。仕事をしなくなって年金生活に入っているシニア男性は与えられた暇な時間をどのように過ごすかで老後の生活の質が決まる。
仕事をしているときのように朝、決まった時間に自宅を出て行く。外出先でやりたいことをして、夕方自宅に帰って来る。この生活のリズムを自分で構築できれば、暇な時間で悩む必要がなくなる。年金生活は自分の生活のリズムを作ることから始まる。誰も作り方を教えてくれないし、助けてもくれない。自分の余生であるので自分で試行錯誤をして作り出さねばならない。
70歳で仕事を辞めるシニアが多い。残りの人生を楽に過ごしたいと思いながら1年ぐらい何も考えずに思いついた事をやったり、行きたい場所に旅行したり、食べたい物を食べに行ったりする。1年以内にこんな生活に飽きが来る。自分の生活のリズムが構築できていないと何をやっても続かない。
自宅で頭で考えたことをやるよりも、まず外出して社会の中で歩きながら考えたほうがヒントを得やすい。私はインターネットビジネスで問題を抱えた時に必ず解決のヒントを歩いている時にひらめく。ボーっとしながら歩いていると何故かひらめく。
自分の生活のリズムの構築で困ったら、まず、外出して歩き回りながらヒントを探してみることである。外出するとランチをどこにしようかと考える。何を食べたいか、予算はいくらまでにするか、和食、洋食、麺類など色々と考える。平日外出すると必ずランチを外ですることになる。
生活のリズムを作るうえで楽しみにすることが一つあると構築のパズルが一つ埋まる。ランチはそのパズルの一つである。月曜日から金曜日の5日間のランチを何にするかを想像してみる。ランチを選ぶ視点は
など色々な視点でランチの内容が決まる。私の場合、週1回は必ず「松のや」のロースカツ定食をランチで食べる。その理由がいくつかある。
平日昼食後にスクワット運動をしている。理由の一つとして、「食後高血糖」を防ぎたいがある。足にある筋肉は体全体の70%ある。スクワット運動を食後にすることで血液中のブドウ糖をエネルギーとして消化することが出来る。昼食後に眠くなることも避けることも出来る。
もう、始めて2か月間が過ぎた。ランチ時間に出来なかった日は、お風呂に入る前に自宅のリビングでスクワット運動をする。2か月間も続くともう習慣になる。定期的な運動は、これ以外に週2回スポーツセンターで筋トレを毎回2時間ぐらいしている。これに追加してスクワット運動を毎日することで弱体化する足の筋肉を鍛え上げることが出来る。
なぜ、70歳のシニアが毎日スクワット運動をやり始めたのか?
「60歳代、仕事なし、生きがいなし、一人で孤独」な人たちがこのサイトにやって来る。これは何を意味しているのだろうか。
定年退職で仕事を探しているが見つからない人が多い。仕事が生きがいで生活してきた会社員は生きがいを失う。孤独は、夫婦であっても独身であっても社会とのつながりが切れた時点で生まれてくる。人生の節目が定年退職後の60歳と再雇用終了の65歳にやってくる。
60歳にしても65歳にしても仕事を失うことで社会とのつながりが切れてしまう。社会とのつながりを維持することを考える必要が60歳、65歳のシニアにある。シニア男性にとって仕事は人生のコアである。そのコアな要素が定年退職とともに消えるのはすごい損失になる。
仕事が生きがいになっていたシニアほど精神的な損失が多くなる。それは同時に自分の存在自体を否定し始める。名刺を持たないシニアが自分の存在価値を何で示すことが出来るだろうか。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。