スターバックスで知人のビジネスマンと話をしていた。製造業は人手不足だそうだ。仕事があっても製造をする人が足りないという。2023年は新卒にとって楽な就職活動になりそうだ。どの企業も若い労働力を求めている。中小企業も同じだが若い労働力を確保できないでいる。そのため、彼らの目は60歳以上のシニア、主婦、外国人労働者に向かっている。
65歳を過ぎると専門職以外の仕事は見つかり難い。人手不足を補うためのパートやアルバイトの仕事が中心になる。自分の専門や得意分野で仕事を探すならば、人の紹介で探したほうが確率が高くなる。正攻法では書類審査で落ちてしまう。
まずは年齢制限がない人不足業界で仕事を探してみることである。
「旅漁師イカ釣り人生」を見てこんな人生もありなんだと思った。海での仕事である。陸で生活する時間よりも海で過ごす時間が多い仕事になる。命を失うリスクがあるが、腕次第で大金持ちになれる可能性が高い。別の意味での命を張ったギャンブルである。
世の中には知らない職業がたくさんあるのではないか。メインストリームの職業ではないが、世の中が必要とする職業である。旅漁師はその中の一つになる。知られていない職業は新しい時代とともに生まれて来る。ギグワーカーという労働者が今広まっている。
1970年から1980年代までの音楽は、私の青春時代の音楽であった。67歳になってYoutubeにある「洋楽70'sメロディー」を聞くと青春時代の映像が瞼に映画のように映されて来る。例えば、Earth Wind & Fireの"Fantasy"などだ。米国の大学のルームメイトが良く聴いていたことを覚えている。
私の青春時代は、米国の州立大学に留学していた4年間。その当時に流行していた音楽を聴く度に私がその音楽を聴いた「場所」と「年」が浮かんでくる。
音楽は、頭の奥底にアーカイブされていた記憶を立体的に呼び起こしてくれる。懐かしい気分になる。音楽は不思議なパワーがある。気分を一瞬に若返らせる力である。介護施設で生活をしているシニアたちに青春時代の流行音楽を聞かせると顔色がパッと明るくなる。
NHKドキュメント72時間、初めての海外ロケ。ニューヨーク、Queensにある24時間オープンのランドリーマットを定点観測していた。ニューヨークでは、居住空間が狭いため部屋に洗濯機などを置いていない、又は、禁止しているビルがある。そのため、1回3ドルのランドリーマットがある。
50カ国から移民が自由と安全とより良い生活を求めてやって来る。番組を見ながら感じたことは、日本はまだまだ幸せな国だと言うことだ。ニューヨークに住む人たちと比べて自由と安全が確保されている。
NHKドキュメント72時間の番組は、シニアの人たちに人生とは何かを問いかけてくれる。当たり前と思っていたことが当たり前でない社会があることに気がつく。ニューヨークは、安全と水が無料でないところである。日本は、昔から水に恵まれ子供たちが歩いて学校に行ける安全が社会にある。それが日本の常識であるが、日本以外の国や社会では非常識になる。
60歳、65歳、70歳代のシニアが起業に挑戦している。60歳以上のシニアを雇用する動きは以前より増えているが、シニア人材のリソースを活用するような分野ではない。誰もがやりたがらない仕事をシニア労働者にやってもらおうという職が多い。働きたいシニアにとっては、魅力を感じない。どうしても働かなければ食べていけないというシニア層がそんな職に身を置いている。本来のシニアの能力を活かしていない。
その結果、定年退職後、初めての起業に挑戦しようと頑張るシニアが増える。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。