70歳のシニアがお金を稼ぐには(1)健康な身体、(2)働く気力、そして、(3)お金を稼ぐ目的の3つがないと上手く行かない。特に、健康でないと何も始まらない。働く気力も大事。年齢とともに何故か気力が落ちてくる。
51歳のときに起業したときの私の情熱と気力は沸騰していた。68歳の今、同じエネルギーを感じていない。何かを始めようとするときは、身体の奥底から湧き出てくる気力がどうしても必要になる。
お金を稼ぐ目的も明確でないとお金を稼ぎ続けられない。目的を達成するために働くという大義名分があると苦しくても我慢ができる。シニアは年齢とともに肉体も精神も弱体化する。そんな状況でお金を稼いで生活を少しでも楽にさせるには知恵が求められ我慢と忍耐が強いられる。
60歳、65歳で会社を卒業した多くのシニアは70歳まではどこかの会社に再就職して老後の生活資金を貯めたいと考える。現実はそれが難しい。誰もが嫌がる仕事で低賃金。それに耐えながら老後の資金を貯めようとする。彼らが知らないことは70歳以降にやってくる体力低下と病気である。老化が激しくなる。
老後の生活で一番価値があるのは「健康と体力」である。老化で体が不自由になるリスクが高まる。お金を使って余生を楽しむには健康と体力がないと楽しめない。やりたい事をやり終える機会が60歳代にある。元気な体を維持できているうちに70歳以降の生活をどのように楽しむべきかを計画する必要がある。
理想は好きな事をしてお金を稼げることである。老後の不安はお金を稼げなくなることによる経済的な不安である。経済的な不安を好きな事を仕事にしてお金を稼ぐことで解決が出来る。そのような生活環境を作り出す方法を還暦を迎える前までに計画し、60歳代のうちに準備する。そんなプランがある、ないで老後の人生は変わる。
毎週一度スポーツジムに通っている。区が運営しているスポーツセンターだから安い。ウエイトトレーニングの設備が整っている。私と同じシニアの人たちが増えている。
60歳、65歳、70歳、75歳と5年ごとに体の筋肉と体力が減少していく。何も運動をしていない人たちの体は1年に1%筋肉が体から消えていく。
この問題を解決するには、筋肉を鍛えるしかない。筋肉を鍛えると新陳代謝が活発になり免疫力が維持されるという。定期的な運動を筋トレで行うと健康寿命が伸びる。筋肉を鍛えると成長ホルモンが分泌され、体の免疫力が維持されやすい。
人生を逆から見て何歳までに貯めたお金を使ったら幸せを感じるかを考えてみた。
80歳代以降は身体的制約で若者が楽しむようなお金の使い方はできない。旅行、食事、スポーツ、趣味、自動車などで楽しもうと思っても体力や健康面で制約がある。お金があっても使えない体になる。
70歳代は健康面で個人差が大きくなる。生活習慣病や免疫力低下、体力の衰えで積極的に残りの人生を楽しむ機会が減少する。筋力の衰えで長期間の旅行も出来なくなる。持病を考慮しながら食事をする。自分の体の状態を気にしながらお金の使い道を考える年齢になる。
60歳代は健康面でも精神面でも普通の生活が維持できている。肉体的にまだ若いという認識もある。やりたい事があれば、何でも出来る。自分の余生を考えると老後の生活のためにお金を稼ぎ、貯めなければならないという意識が強くなる。
お金には賞味期限がある。賞味期限は老化による身体的な制約で決まる。お金は使うことで意味を成す。お金を持っているだけでは幸せを味わえない。幸せを感じられる体でいる間にお金を使うべきではないか。
65歳を過ぎて自分の時間が余りある生活に入ると運動不足になる。健康のために会員制スポーツジムに通うシニアが増えている。その流行を受けて色々なスポーツジムが乱立し始めている。Anytimeフィットネス、メガロス、ルネサンス、ゴールドジム、NAS、ティップネス、イオンスポーツクラブなどが色々なメニューと設備を揃えて運動環境を提供している。
彼らのビジネスが抱える問題は長続きしない会員である。運動習慣がない60歳代以降のシニアは三日坊主になりやすい。頭では筋肉を刺激して鍛えないと体の老化が進み、筋肉量を失い、普通の生活ができなくなる体になると認識している。仕事をしなくなると体を活発に動かすことが少なくなり生活習慣病になりやすくなる。
肥満からくる糖尿病はシニアの寿命を短くする。余分な糖分とカロリーを消費する定期的な運動をしないといけない。快適な運動環境をスポーツクラブが提供しているのだが、シニアは長続きしない。どうしたら、運動習慣を身に付けられるのか。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。