60歳を過ぎると離婚する夫婦が多い。定年退職離婚だ。健康寿命が伸びるとシングルのシニアが増えてくる。これは避けられない。人間の運命はわからないからだ。伴侶が不幸にも先に他界したとき、一人で生きていかねばならない。男性、女性ともに抱える問題は孤独だ。
定年退職離婚と伴侶の他界で元気なシニアがシングルライフを始めるが、孤独とどう戦うかだ。1日に会話をする機会が激減する。会話のない生活は、寂しい。何か心に隙間風が吹いているような感じになる。
孤独を和らげるには、新しい人生のパートナーを見つけることだ。
毎日楽しい事を考えている、思い描いている人はどれだけいるのだろうか。
多くの人は、私同様に今日はあれ、これをやらないとダメだなと頭で考えている。今日はこんな楽しいことがあるからウキウキするなあ!こんな思いを1週間に何度も経験している人は本当に幸せだ。
最近経験した楽しい事は、「Ghost in the Shell」の映画を見に行ったことぐらいだ。あと何があっただろうか?思い出せない。
今日、何か楽しいことがあっただろうか。OKストアで好きなランチのお弁当を500円以内で買えたことかなあ。悲しいかな、楽しいことがあまりにも少ない!
横浜ビジネスパークにある野外のテーブルでちょっと早いランチをしていたら、どこから一人の老人男性が近くのテーブルに座った。手には、缶ビールとつまみのビスタチオを持っていた。しばらくするとビールを飲みだした。そして、ピスタチオも食べ始めた。
その老人(75歳ぐらい)の椅子の下を見たら、ピスタチオの殻が沢山落ちていた。ビールを飲んでピスタチオの殻をむいて食べてという事を繰り返していた。ランチ時間に缶ビールとピスタチオだ。
70歳代後半の老紳士たちの話が聞こえて来た。もう、孫の話は飽きてきた。孫ももう大人になったし、ひ孫の話をしても興味があまりわかない。家では、なぜか、終活の準備をどうするかで家内と話をしている。そんな話が老紳士から聞こえて来た。
64歳の私でもいつかは終活の準備をしなければ成らないと思っているのだが、これといった準備は何もしていない。敢えてやっている事と言えば、長生きをするだろう家内への金融資産作りだ。
起業してはいけないシニアがいる。同時に起業すべきシニアもいる。起業への挑戦は、誰でもやる権利がある。
ただ、
実生活がマイナスになっている状態、環境で起業に再起をかけようとするシニアは、止めるべきだ!シニアの起業は、自分の健康と体力に依存する。起業は体が資本だからだ。若者とシニアの決定的な違いは、体力、健康、そして、寿命だ!シニアは、寿命という時間で若者に勝てない。
176 / 188
このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。