60歳になって初めて分かることがある。時間と共に普通の生活、今まで当たり前のようにしてきた生活が徐々に難しくなると言うことだ。老化による体の不調が今までの生活を不便にする。60歳になると老化が体に突然湧いて出てくる。原因がわからない体の不調だ。
老化する体の至る部位で今まで経験をしたことがない不具合が発症する。50歳代では経験したことがない体の不調である。体の老化が原因ではないかと気がつくまで時間がかかる。友人知人に聞きながらどのような体の不調を経験したかどうか、病院に行って健康診断をしたり、色々やるのだが納得がいく理由が見つからない。
65歳になると朝起きるときにちょっとした柔軟運動(ベッドの上で腰や足を伸ばす)をする必要が出てくる。身体が硬くなっているのでそれを和らげる運動である。それをすると自然な起き方が出来る。60歳のときに感じた体調不調はなぜか消えていった。身体が老化に適応し始めたからかもしれない。5年毎に身体は確実に衰えて行く。
70歳になった今、朝起きて顔を洗うときに見る自分の顔が老人の顔である。シミとシワ、色黒い肌、頭髪が白一色で薄い。週2回の筋トレ習慣で顔は筋肉で引き締まり、贅肉は消え、体全体の印象は若返った。妻以外の人とおしゃべりすることが少ないため、時々、今まで当たり前に使っていた言葉や単語がすぐに出なくなる。特に夕食後に料理名など思い出すのに時間がかかる。
70歳は年寄りなのか。昔の印象では年寄りであるが、今はまだ若い感じがする。個人差は大きい年令になるが筋トレのお陰で自分の体は不自由なく動き、筋力も低下していない。むしろ、強化されている。懸垂が11回ストレートに出来るようになった。一つ気になることは筋トレをした夜の睡眠である。筋トレの疲れが酷いためか自然に寝付かれない。60歳、65歳のときはそのような感覚はなかった。
65歳過ぎのシニアは生活困窮者にならないためにも時間を味方にした独自ビジネスを今から考えて実行した方が良いだろう。初期投資もあまり発生せずに自分のビジネスを行うには、インターネットを活用したビジネスが一番良い。
気軽に参入できるインターネットビジネスだが、それだけ競争が激しいのも事実である。でも、シニアの強みを最大限に活用すればシニア起業はできる。シニアの強みとは何であろうか。
土曜日の新宿。高島屋デパート13階にあるレストランで家族とランチを取る。人混みで13階に行くエレベーターに乗れない。エレベーターに乗るには始発1階で乗らないと駄目である。途中の階では誰かがその階で降りない限り乗れないほど人がたくさん乗っている。
高島屋デパートであるのでインバウンドの観光客が多い。クループや家族連れで観光しているのでエレベーターがすぐに一杯になる。休日の土日は人混みで最悪である。
シニアになってからは人混みがない公園歩きが一番快適である。新宿周辺は人を避けなから歩くことになる。それが面倒で疲れる。特に緑内障で視野欠損の私の目は必要以上に疲れさせる。
5月18日から21日まで夫婦で四国松山旅行に出かけた。
会社員ならば、定年退職が必ずやってくる。もし、定年まで働き続けられればの話だが。
今、59歳の会社員の心の中はどんな感じだろうか。定年退職まで後1年。定年後の生活をどのように過ごせば良いか考えざるをえない。多くの定年退職予備軍の社員は、心定まらずで何をしたら良いか戸惑っている。やりたい事がある社員は、それをやるための下準備を既に始めているはずだ。多くの59歳社員たちは何も出来ていない。
隣百姓のように同期の仲間がどのような老後の生活を送るのか参考にしようとしている。Aさんは、起業のするそうだ。Bさんは、知人の会社に再就職するようだとか。自分はどうなのか。自分には、やりたい事も再就職のツテもない。時間だけが過ぎて行く。
59歳の会社員には給与を1年間もらいながら60歳以降の人生と第二のキャリアを準備する時間が与えられる。その時間を上手く利用することに集中すべきである。幸運にも自社の定年退職年齢が65歳まで、または、70歳まで延長されている方は一安心かもしれないが、それは一時的な安心でしか無い。
人生は長くなっている。65歳以降の人生を有意義な生活にしたいと思うならば、仕事をしている期間に次にやるたいことを模索することである。これをやらないと「毎日が日曜日」の生活になる。「毎日が日曜日」の生活を送っている先輩と一度話をしてみると良い。暇な時間に殺されると言うはずである。
自転車駐輪場管理員の仕事は、体力をあまり使わない高齢者向きの仕事ではないかと思う。実際その仕事をしている人たちを見ると高齢者が多い。自宅で何もしていない生活を送るよりも少しでも日銭を稼ぎながら、同じ高齢者同士が仕事をする環境に身を置くほうが健康を増進できる。
体を毎日仕事で動かして日銭を稼げる仕事は老後の生活を充実させる。自宅で何もしないで時間を潰している状態よりも断然良い。なぜ、自転車駐輪場管理のアルバイト・パートが高齢者にとって魅力的な仕事なのかがわかる。複数人の自転車管理人で行う仕事であれば、おしゃべりしながら新しい出会いを楽しめる。
新しい人たちとの出会いが老後の生活で潤いを与える。それが一番の魅力かもしれない。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。