横浜駅周辺にある定食屋でランチを食べていると時々4、5人のシニア男性たちが昼間からビールを飲みながら食事をしている。お酒が入るとどうしても声が大きくなる。聞きたくない話もこちらに聞こえてくる。彼らのおしゃべりは元いた会社組織や同僚の話である。過去を思い出して話のネタにしていた。現在、未来に関係する話題はなかった。
定年退職して暇つぶしに近くにいる元会社同僚たちと「たまには会おうじゃないか!」と言ってランチをしている。定年退職して老後の生活を楽しめていますか?と聞いてみたかった。私の感じでは彼らは明らかに暇な時間を有効に使っていないような雰囲気であった。
周りにいる高齢者を観察していると意欲的に自分の余生を楽しもうとしている老人が少ない。過去の自分の世界を懐かしむ生活よりも今と未来の世界を探求してみるほうが刺激がある老後を暮らせると私は思っている。毎日、新しいことが社会で生まれている。新しいことは刺激を多くの人に与える。
老後の生活は意識して脳を刺激し、体を動かす必要性がある。健康寿命を伸ばすには肉体と精神の両面を刺激する活動が必須になる。暇は健康寿命を短くする。暇ほど苦しく、つまらないものはない。体が不自由になってから、あれをやっておけば良かったとか、例えば足腰の筋トレ運動、を思うシニアがいる。
老後の生活は暇な時間を如何にして有効に使うかという命題を解くためにある。老人ホームの生活になったら益々住む世界が狭くなり、変化が少なくなる。
死の足音は、足の衰えからやってくる。70歳を過ぎる頃から足の衰えが気になり始める。
誰もが認識する老化である。動物も同じである。自分で動き回るには足の力が必須。脚力が衰えた時、普通の生活が出来なくなる。不自由な生活が始まる。こうなる前に賢いシニアは足を鍛え始める。
足を毎日使う生活が足を鍛えるための基本である。ちょっとした意識で足は鍛えられる。男性の健康寿命は73歳ぐらい。自分の足で自由に動ける事が健康寿命を表す。
もし年齢が70歳を過ぎているならば、足の筋肉や筋力が衰えて行っていることを認識すべきである。足の筋肉に普通以上の負荷を与える定期的な活動や運動をしていなかったならば、確実に足の筋肉量は減少して行っている。
足の筋肉量がある一定水準を超えると足の動きが鈍くなり、疲れやすくなる。散歩をしていても足が疲れて休みたくなる。いつもの散歩で疲れ方の変化に気が付く。このような状態になったら、健康寿命から滑り落ちる節目に来ていることを悟るべきである。
暇な時間があり、書くことが好きなシニアにビジネスチャンスがある。シニアは時間を味方にできる。暇な時間を新しい事を学ぶ時間にして小遣い稼ぎの土台を作れる。私が提案する65歳過ぎのシニアが挑戦すべき小遣い稼ぎの仕事は、ホームページで広告収益を得るビジネスである。
グーグルアドセンスというクリック広告サービスを使って自分のホームページで発信する情報ページにグーグルアドセンスの広告を表示させ、読者がその広告をクリックするとお金を稼げるという仕組みである。
最近はスポットワーク(スキマ時間を使って仕事をする)が高齢者の小遣い稼ぎの仕事になりつつある。タイミー、メルカリハロ、シェアフルなどの「即日払いOK」「面接・履歴書なし」単発バイトをスマホアプリから申し込む仕組みである。スマホを使い慣れているシニアでないとアプリ操作が面倒かもしれない。
月10万以内の小遣いを稼ぐならば、年齢に関係なく探せば見つかりやすくなっている。人不足の影響がシニアの労働力を求め始めている。ただ、仕事内容は吟味が必要。デリバリー、物流サービス、引っ越し作業、コンビニなど誰が見ても人不足の単発バイトが多い。
シニアの孤独は避けられない。生まれたときも死ぬときも一人だ。これは運命だと諦めるしか無い。
ただ、一人で生活を始める前までは、夫婦で一緒にいる時間を思う存分に愉しめば良いだけだ。遊び仲間がいれば、生活に潤いが生まれる。遊び仲間がいなくても一人遊びを見つけて愉しめば良い。何もくよくよする必要はない。
一人生活を始めても一人の生活を楽しむ方法を学べば孤独を癒やすことが出来る。孤独は話す相手がいない時に強く感じる。夫婦二人で生活をしていれば、誰かが自宅にいるということだけで孤独は和らぐ。
孤独を意識しないでそのまま受け入れて生活するライフスタイルに慣れるしか無い。子供の頃の一人遊びや若い独身時代の生活を思い出してみる。独身時代はどんなひとり暮らしをしていたかをヒントにして一人遊びを探す。
旦那と違って主婦たちは昼間の時間を仲間と近くのスポーツセンターでテニスレッスンを受けている。旦那方が仕事で飛び回っている時に地域に根ざした奥方交流が花を咲かせている。この交流は旦那方が定年退職をしても変らない。生活パターンは旦那がどうなろうとも変らない。今までの生活が維持できればそれでOKなのである。
会社を卒業して自宅生活を始めた夫たちは妻の生活に入ろうとする。暇がそうさせるのだが、妻の生活は夫禁制になっている。妻の後を追う夫たちは妻から嫌がられる。既に妻たちは夫なしの生活に慣れてしまっているからだ。主婦には主婦の集まりがあり、時間を共有する活動が成り立っている。それを知らない定年退職した夫たち。
主婦たちは旦那たちに朝から家を出て夕方帰宅する生活を強いる。会社員時代と同じ生活パターンをしてもらいたいという。夫たちが妻たちの生活に侵入することを良しとしない。そんな老後環境で夫たちを救う手があるのだろうか。私からの提案が一つある。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。