郊外に一軒家で生活をしていた団塊世代のシニア夫婦が都会に引っ越すをする。なぜ、老後にそんな引っ越しをするのだろうかと不思議に思っていたら、私の家内が横浜の田舎よりも都会で便利な場所で生活をしたいと言い出した。
ああ、そうなのか!都会には便利な環境があるということだね。ここで私の価値観と家内の価値観の相違が生まれる。横浜は平坦な土地ではなく丘陵の多い土地であるため、坂道が多い。普通の自転車では疲れる。電動補助付き自転車でないと坂道を登っていけない。
家内が今の場所を嫌がる理由が丘陵の多い土地にある。最寄りの駅まで歩いて行く道程には山から降りていくという印象を与えている。降りていくのは良いが、帰りは登っていく。これが嫌だと言う。今は自動車を運転することが出来るから良いが、自動車を運転しなくなったら食料の買い出しなどが大変になる。それも気になるようだ。
老後の生活は利便性が女性にとって一番気になるようだ。
年老いて来ると口に入れる物を意識し始める。この10年間余り甘いものを避けている。コーヒーはブラック。ケーキなどは特別なイベントの時しか食べない。甘い飲料水も飲まないでお茶にしている。毎日、ビタミンB1, B2などエスファイトゴールドを飲んでいる。健康食品は効果を体感した物だけにしている。出来るだけ必要なビタミン類を食べ物から取るようにしている。
加齢から来る食べる物への変化に気づく。肉よりも魚。野菜を意識して沢山食べる。野菜サラダも毎夕食に食べている。栄養素のバランスを家内が考えてくれているのだが、3度の食事でどうしても不足しがちなビタミンやミネラル類(亜鉛、鉄分、マグネシウム、カルシウム)は、意識して取らないとダメなようだ。
食欲があるシニアと粗食のシニアでは70歳代以降にその影響が体に出てくる。口に入れる物が少ないと取得カロリー量も少なくなる。それがその人の生命エネルギーに影響する。活発に体を動かして活動しているシニアは食欲がある。粗食では食欲を満たせないからである。
もし、食事が粗食になりがちならば一度栄養士に自分が食べている3度の食事について分析してもらうことである。
50歳代の時、腰痛、腰痛運動という言葉を聞いてもピンとこなかった。60歳になった時、突然、腰痛というモノを体で感じ始めた。朝起きた時に腰がなぜか痛い!
近くのスポーツセンターに以前から通っているが、掲示板に「腰痛運動のご案内」と書かれていてなんなんだろうかと思っていた。突然、腰痛を味わうとこれを治したいという事になる。老い始めると腰痛になるのかと気付く。老化現象は還暦を過ぎた頃に自覚できるような体の変化を発見する。
老いからくる体の変化は足から来る。歩く速度が遅くなったとか、歩幅が狭くなったとか、体が疲れて歩き続けられなくなったとか。足の筋肉は体の70%の筋肉量になる。この筋肉の量が失われて行くと歩行障害が起きる。意識して足の筋肉を鍛えないと毎年1%づつ足の筋肉が失われていく。
筋肉は普通以上の負荷を与え続けるとその負荷に耐えられるように筋肉を増やして適応する。年齢に関係なく筋肉は鍛えると増えて行く。多くのシニアは毎日散歩をしていれば、歩行障害にならないだろうと考えている。現実はちょっと問題を先延ばしするぐらいの効果しかない。散歩では失われて行く筋肉のスピードに追いつけない。その事実を知らないシニアが多い。
66歳は老人ではないと私は認識している。私の感覚では80歳を過ぎたら老人になる。60歳代、70歳代はまだまだ普通の生活が自分でできる体と精神を持っている。当然、個人差はある。人によって60歳でも75歳過ぎのように見えるシニアがいる。老い方や風貌はその人の生活習慣で変る。
私は週2回から3回の頻度でゴールドジムに通って筋トレをしている。その理由は66歳の年齢に合わない力強い体格を築くためになる。筋トレを続けているとその効果が体格に現れる。体に筋肉がついている、いないだけで他人に与える印象が違う。
違いは上半身と下半身に現れる。懸垂やベンチプレスを続けると肩幅が広がり逆三角形の体格になる。胸に筋肉がつくと胸板が厚くなる。スクワット運動をするとお腹のたるみがなくなる。フラットなお腹で見栄えが良くなる。太ももは筋肉で太くなり贅肉が減る。
髪の毛の色や量は老人に近づくが体格だけは筋トレで若者に近づく。筋トレをやっていない若者はベンチプレスで60キロ以上をあげられない。私は90キロをあげられる。普通の若者にない筋力がある。顔や皮膚はシニアを隠せないが筋肉がついた体格は若返っている。
私の目標は80歳になるまで現在の筋肉を維持してシニアに見えない体格を作り上げることである。年齢に合わない体格を作り上げることが人生の目標になりつつある。体の若返りを筋トレで実践している66歳。
60歳で定年退職するか、再雇用で65歳まで働き続けるか?大きな人生の節目になる。会社員はこの時に初めて自分の将来を真剣に考え始める。他人(会社)任せの人生を送ってきた代償が定年退職後の人生をどうするかという課題になる。
大手企業は、既に定年を延長しているが必ずしも従業員が好むような形での労働条件ではないという。それが現実だ。同じ労働をするのに何故賃下げが起きるのか理由が納得出来ない場合が多い。労働条件が同じで賃金が下がる。なぜ?と思うのが当たり前だろう。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。