スターバックスのカフェで仕事をしていると多くの女性が自分の席を確保するためにテーブルの上にハンカチを置く。同じことをサンフランシスコやニューヨークのカフェでやったら、テーブルの上に置いたハンカチは消えている。同時に他のお客が座っている。
テーブルの上にハンカチではなく、手荷物を置けば必ず通りすがりの人が盗んでいくのが海外である。日本ではありえない話だが海外のカフェでは当たり前。日本はそれほど安全であり統一された倫理観でこのような当たり前が当たり前で通っている。
ハンカチがテーブルの上に置かれていれば誰かが席を確保したという暗黙のルールを海外からの観光客は知らない。ハンカチ以外のものが置いてあってもそれで席の予約であると認識しない。
カフェ内での席の確保で私物を置いて席が見えない場所に行くのは置き引き盗難の被害者になりやすい。
20代から50代は、社会での競争で明け暮れる。相手は、その年代の人たちだ。会社ならば出世で競争。事業ならば、売り上げと利益で競争だ。絶えず、競争する相手がいる。それは、自分ではなく他人の場合が多い。他人との比較で強い、弱い、偉い、偉くない、金持ち、貧乏といった感じになる。
これが、60歳を過ぎると一変する!!
80歳前後の老人男性が道路を横断しようとして自動車に引かれそうになった!その現場を私は見ていた。悪いのは、その老人だ。
(1)信号機がある横断歩道が近くにあるのにそこまで行かないで斜め横断をした
(2)自動車が来るのが分かっているのに横断した
完全な交通ルール違反だ。面白いことにこんな場面を私は何度も目撃している。まだ、実際に交通事故で亡くなった老人は目撃していないが。
自動車は、クラクションを鳴らして老人男性に警告したのだが、その老人は無視して道路を渡り続けた。横断歩道以外の道路だ。あたかも自動車が勝手に止まってくれるかのような態度であった。こんなシニアを目撃すると何故なんだと考え込む。常識では考えられない行動であるからだ。
交通ルールを守る人、守らない人、それぞれに生き方がある。米国人的な考え方をするならば、交通ルールを守らない人は守らないことで起きるリスクを自分で取るという責任を負う。今回目撃した老人はそんな考え方をしていたとは思えない。
30歳代の頃、同期が昇進して管理職になった。自分はまだ平社員。そんな時、どうしても他人の人生と自分の人生を比較してしまう。いらない精神的なストレスを自分が作り出す。若い時は、まだ、人生の過ごし方を悟っていなかったからだ。65歳で会社組織を卒業し、自分で生活を営み始めると人生観ががらりと変わる。
独立した生活は他人と比較しても全く意味が無い人生になるからだ。同時に年齢が65歳を過ぎると人生の価値観も変わってくる。早く、会社の社長になりたければ、起業すればすぐに社長になれる。そんな簡単な事が若い頃は分からなかった。今、定年退職前のシニア社員は今までの会社生活で何か悔いがあるとしたならば、組織内での昇進が思い通り出来なかったことではないか。
65歳で会社組織から離れると自分の価値観で残りの人生を過ごさなければならない。新しい価値観と生活設計、生きがいをどこに置くかでライフスタイルは変わる。
人生の先輩たちが口を揃えて言うことがある。「長生きをしたければ、筋肉を失うな!」
60歳を過ぎると急激に毎年筋肉の量が1%づつ身体から失われて行く。普通の生活を送っているだけでは、失われていく筋肉を防ぐことが難しい。筋トレはシニアの身体と健康寿命を維持する上で必須であると認識すべきである。
多くのシニアは、70歳近くになると身体の筋肉の衰えと低下から体力が落ちたと感じ始める。身体が疲れやすくなると身体を動かす事が面倒になり楽をする生活に入る。歩いて行ける場所にも自動車で行ってしまうとか、階段を避けてエレベーターやエスカレータにいつも乗ってしまうとか、シニアの身体は身体を動かないという悪循環に入る。
筋肉の減少は、普通の生活を送る上で問題を引き起こす。特に足腰の筋肉で問題が起きて歩き回る力を失い始める。歩く力が衰えたシニアは、普通の生活を維持することが出来なくなる。そうなる前に筋トレを始める。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。