シニアは理由を付けて外に出るべきだ。自宅に閉じこもるべきではない。自宅で何か仕事をしているのならば良いが、そうでなければ外に出る理由を見つけて自宅を出る事である。外出する時は、いつもよりも着飾って出ると良い。男性ならば、スーツやジャケットで。ワイシャツとネクタイもあれば、昔に返ったようにシャキッと気分が変る。
自宅や近所を歩き回る服装で外出をしてはいけない。年金生活をしているシニア男性は普段着と外出着の違いを意識して外出すべきである。その理由は外出時に接する人たちに良い印象を与えることにある。清潔で印象が良い服装は誰にでも快く受け入れられる。
老いたシニア男性の体は見ただけで若さと新鮮さがない。それをカバーするのに服装がある。横浜駅近くで見かける老人男性の服装は普段着そのままの服装の方が多い。近所の公園に散歩する感じで横浜駅まで来てしまっている。多くの人たちに見られるという事実を意識していない。
外出する時にこんな事を意識すれば、服装も変わる。
シニア男性が世間体を気にしなくなると周りの人たちから無視され始める。存在が薄くなり、社会との接点が希薄になる。老いてくる顔、剥げてくる頭髪、汚くなる皮膚や肌、枯れていく肉体を隠すには服装しか無い。清潔感を醸し出す服装がシニア男性に求められる。
元気なうちに自分の葬儀にかかる費用を貯めて置くことを考えている。61歳になると確実に死の世界に近づいているのがわかる。体は、顔や頭を見れば老化してきているのがわかる。20年後には、もっと年老いた老人の顔と体になる。避けられない運命が待っている。自分の葬儀がやってくるのも避けられない。避けられないもので事前に準備できる事があるならば、元気なうちに準備する。
世の中は「お金がすべて!」と思って生活をしている人達が多い。生活に困ると「お金」が無いからということになる。「お金」がたくさんあれば、こんなに苦労しないのに!「お金」があれば、食べたい料理が価格を気にせずに食べられるのに!「お金」が有ればで続く言葉がたくさん出てくる。生活の不都合が全てお金がないからという説明で解決しようとする。
確かに「お金」は無いよりも有るほうが良い。「お金」に対する欲求が強すぎるとお金第一主義に陥る。他人の目から見て十分お金を稼いでいるのにまだお金が足りないと思い続けている人たちである。
ある米国人はお金持ちかどうかを聞かれた時にこう答えている。”I am NOT rich, but comfortable in living.” 金持ちではないが生活をする上で快適だ。
お金が十分あれば幸せだと言えるだろうか。お金がどれだけあれば幸せなんだろうか。本当にお金が幸せを与えるのだろうか。テレビのニュースで中小企業の社長さんがこんな事を言っていた。「食べていければそれだけで幸せだ!」
この感覚は還暦を過ぎたシニアであれあば、共感するのではないかと思う。食べられなければ生きていけないという現実がある。生きていければ何とかなるという世界に私達は住んでいる。お金は社会で生活していくための道具である。必要以上のお金はいらない。現在の生活を維持できて生きていけるお金があればそれでOKと思う人が多いのではないか。
お金と幸せはイコールではない。
老人が集まるといつもこんな言葉であふれる。「きょういく? きょうよう?」。
きょういく > 今日行く所があるかい?
きょうよう > 今日行う用事があるかい?
つまり、老人は暇で暇で仕方がないのだ。個人差はあるが、毎日やることがある老人は幸せだ。特に自分の仕事がある高齢者はそれで暇から逃れる。
筋トレをするためにスポーツジムの会員になるシニア。時間とお金をかけて健康増進のためにやってくるのだが、その効果がイマイチ。その理由ははっきりしている。もし、スポーツジムで筋トレをしているシニアならば、この記事を読んで頂くとさもありなんと思うはずである。
私は毎週月曜日と金曜日の午前中にスポーツジムで筋トレを2時間ほどやる。自分の筋トレメニューに従って計画を持ってやっている。筋トレをしている時は一人黙々と筋トレに集中している。時々、見慣れた顔のシニアがやってくると挨拶をするぐらいである。
69歳になるとスクワットを1セット終わる毎に3分ぐらい息を整える必要が出てくる。ベンチプレスや懸垂のときも同じようにセット後に3分ぐらいはどうしても息を整える休憩が必要になる。Fitbitの時計で心拍数を見ながら心拍数が100以下になったら次のセットを行うことにしている。
休んでいる間にジムの様子を眺める。 ジムのトレーナーや管理スタッフが女性であるとシニア男性が必ず話しかけておしゃべりが始まる。筋トレをしている時間よりもおしゃべりをしている時間のほうが長い感じだ。数人で筋トレをしているシニアグループが居る。ベンチプレスでお互いを補助しながらやっているのだが、セットが終わる度におしゃべりが仲間の間で始まる。
ジムで筋トレをする時間よりもおしゃべりする時間のほうが多いため無駄な時間を使っているという印象がある。ジムはシニアにとって社交の場であるが、目的を間違えないことである。ダラダラと筋トレをする時間を伸ばすと筋トレ効果は生まれてこない。
4 / 193
このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。