「半世紀以上“日本の顔”の役割を担ってきたホテルオークラだ(別館で営業中)。最後の3日間、大切な思い出を抱える多くの人がやってきた。親孝行しようと 背伸びして部屋を予約した家族。結婚式の記憶を温める老夫婦。和の伝統と西洋のモダンが融合した内装を目に焼きつける建築家。」(引用先:NHKドキュメント72時間)
ホテルオークラは、仕事やお付き合いで何度か訪問した経験がある。宿泊する機会はなかったが、高級なホテルという印象をずっと持っていた。多くの人の出入り一つ一つに人生ドラマがあるように見える。そんなドラマを今回の番組は私に見せてくれた。
社会の縮図が手に取るように見える24時間営業のファミリーレストラン。食を取る場所に色々な人たちが集まる。その人たちの顔や行動を観察すると人生の喜怒哀楽が見える。
24時間営業のファミリーレストランは人生の行き場を失った人たちにとっての場所として社会の役割を果たしている。仮眠の場所として若い人たちが使っている。シニアは朝食をファミレスで取り、新聞や雑誌を読みながら午前中をそこで過ごす。毎日が日曜日の午前中をファミレスで時間を潰す。
私はファミリーレストランを仕事場として使ったことがないが、朝早くファミレスで朝食を取りながら昼まで仕事をする環境としてみれば、使えるという感覚がある。ただ、カフェのように居座る雰囲気は感じない。
24時間営業しているレストランは、食事をする場所として色々な人間が立ち寄る。自家用車でドライブ旅行をしているときに時間を気にせず気軽に立ち寄れるレストランである。それ故に食と休憩を求める人たちの人生の一部を垣間見ることが出来る。
ドキュメント72時間が取り扱う内容は、色々な人の人生を垣間見させてくる内容が多い。昨日見た「路面電車に揺られて」は、広島の路面電車を定点観測している。緩やかに時間が流れるように広島の住民は路面電車を楽しんでいる。生活の一部になっている路面電車が人生の一部のように感じた。
師走が毎年やってくる。今年もやってきた。今年を振り返ると満足が行ったと言えるかどうか。今年の問題を解決するために来年がやってくる。来年は私の人生に何をもたらすだろうか。確実なことは、65歳のシニアとして年金受給が始まることだ。
もう一つ確実なことは、体が年老いて行くことである。健康志向が益々強くなる。老後の生活を楽しむためには健康な体を維持するしかない。64歳から65歳なっても健康維持への投資は最優先になる。65歳の生活は、経済的に余裕が生まれる。その余裕を余生の人生を楽しむために使う。
やりたいことがあれば、時間とお金をそれに投資できる。それが65歳になる特典である。
65歳のシニア男性であるが、現金無しの生活は不自由になる。財布の中には、クレジットカードとパスモカードがあるがクレジットカードは日常的に使わない。パスモカードは電車やバスなどの交通機関で使うのみである。
若者の中には、クレジットカードとPayPayなどのデジタルキャッシュ決済だけで生活をしている人がいる。スマホ経由でキャッシュレス決済が出来てしまう。私はまだ使っていない。その理由は、スマホを使っていないからだ。
65歳以上のシニアでスマホを使いこなしている人は少ない。よく使うアプリはLINEや地図、メールやホームページ閲覧である。スマホは持っているがPayPayなどのデジタル決済アプリが使えない。アプリのダウンロードがわからないし、自分で操作も出来ない。
不安定な時代とは、安定した職と収入が将来的に保証されない時代である。私達が青年であった時代は昔ながらの終身雇用制度で60歳定年まで雇用が保証されていた。職と収入は一度入社した会社を辞めない限り安定していた。
今は終身雇用制度が消滅し、リストラが日常茶飯事に行われている時代になった。会社を渡り歩く若者が増え、転職しやすい環境が出来上がった。良い、悪いは別にして職の安定と収入は流動的になっている。
新入社員と35歳までの社員は、自分たちの将来を今の会社に託すことが出来ない。そんな時代になって来ている。大企業でも倒産が起き、会社は合法的に社員のリストラを実施する。社員は、組織の歯車として使い捨てが可能になっている。
この1,2年の間にやたらとワン切り電話や迷惑電話が自宅にかかって来た。NTTの電話帳に自宅の電話番号が載っているからかもしれないが、実態は分からない。半年前からナンバーディスプレイ表示サービスを導入した。迷惑電話の全てが0120、050、070で発信されていた。それが分かってから識別できない電話には絶対でないことにしている。
Googleの検索で0120、050、070発信の電話番号を調べてみると発信元の情報がわかる。グーグル検索では、電話番号を調べてくれるサイトをリストしてくれる。JPNumberというサイトで電話番号を調べられる。
スターバックのCafeでインターネットに接続しながら毎日仕事をしている私だが、Cafeで私のようにパソコンを使っている人は、若い人が多い。ほとんどが何故かMacだ。ときどき、シニアの女性がMac Airを使っていたり、シニアの男性がVAIO ノートPCを使っているのを見かけるが少数である。
ノートパソコンを持ち出してカフェで何かをしている若者は多いが、シニアはまだそこまでパソコンを使い切れていない。パソコンは自宅に置かれているデスクトップパソコンというイメージがあるが、今やモバイルノートパソコンが主流になっている。
ノートパソコンは家電量販店に行けばすぐ購入できるのだが、購入した後の初期設定やインターネット接続設定がシニアには出来ない。どうしても業者任せになってしまう。パソコンは購入してから色々と学ぶ必要が出てくる。
異常気象による豪雨で広島、愛媛、その他周辺地域で災害をもたらしたニュースが報道されている。豪雨による河川の氾濫と土砂崩れによる被害が多い。これから徐々に有志ボランティアによる災害支援活動が活発になる。物流網が切れてトラックによる支援物資も遅れている。
自然災害を見て私が住む地域に同じことが起きたら、どうしようかと戸惑う。土砂崩れで自宅を失ったり、家族を失ったり、家財道具を失ったり、人の人生を狂わす災害をテレビで目にする。
福島県の津波災害のことを思い出す。今回は、津波ではないが豪雨による河川の決壊で津波と似たような水の流れが起きた。多くの住民が逃げ遅れて屋根の上で救援を待つ映像がテレビで見えた。自衛隊が派遣されて救助活動をしていても広範囲に渡る災害に手を焼いている。
災害の被害にあっていない私が出来ることは何だろうかと考えるのだが、65歳になるシニア男性には荷が重い感じがする。被災地が遠い事で腰を重くしている。感覚的に宿泊を伴わない日帰りでの災害ボランティアがシニア向けではないかと思う。時間と都合が良い時にすぐに現地に出かけられるという利便性である。
私たち夫婦が年金生活に入るのは、いつになるのだろうか。私の年金受給は65歳からである。自営業だから今も収入はある。今の仕事が直ぐに無くなるとは思わない。今の仕事が続く限り仕事は続けることにしている。同時に年齢にあった仕事を作り出して社会とのつながりを維持したい。自分で作った仕事で生活の糧を稼ぐのが生きがいになっている。
ただ、健康障害で仕事が出来なくなる時が来る。その時に初めて年金生活に入る。それが何歳になるかは分からないが、85歳ぐらいを目標にしている。60歳から健康予防策として毎週2回スポーツジムで筋トレをしている。筋肉が衰えると健康寿命が縮むからだ。
年金生活に入る前までに今の生活水準を年金収入で賄えるようにしなければならない。これが出来ないと老後の生活は貯蓄を切り崩す生活になる。時間をかけて「ハレとケ」の節約生活に慣れなければと思っている。
33 / 40
このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。