60歳、70歳、80歳代になっても男性としての本能は元気に生きている。違うのは、思うように欲求を処理できなくなることだ。肉体的な刺激は年齢とともに衰えてくるが、精神的な欲求は変わらないのではないかと私は感じている。老人、高齢者のラベルが貼られる年齢になると体の機能が駄目になってくる。老化現象である。
体を鍛えている老人であるとテストステロンと言う男性ホルモンが分泌されて体を若くする。
私は献血を43年ぶりやった。65歳の誕生日を迎える前の献血であった。最後に献血をしたのは、米国の大学に留学をしていたとき。その時の体験は良くなかった。400mlの献血を終えた後で気持ち悪くなったからだ。
以後、その体験から献血をやらなくなった。
今回なぜ献血をしたのか?長男家族に男の子が生まれたからだ。初孫である。私の家族に万が一輸血が必要になった時に私の血液を提供できるようにしたかった。インターネットでシニアの献血について調べたら、65歳になる前までに献血経験がないと65歳以上のシニアは献血ができないということを知った。
年齢による差別というか、対象外と言うべきなのか分からないが嫌な思いをしている。
横浜の街中を歩いていると販売目的で何やらサンプルを無料で歩いている人に配っているのを見かける。私の前を歩く若いカップルには無料サンプルを配り、私は無視される。
販促目的のサンプル配りはターゲット層が予め決められている場合が多い。たまたま、私がそのターゲット層ではなかったのだろう。そんな裏事情を知らないシニアは年齢による差別と認識する。シニアだから、製品やサービスの販促対象にならないという企業側の見方がある。
高齢者だからこんな事なんか分からないだろうから相手にしないという姿勢が日常生活で私は感じている。IT関連のイベントに参加すると60歳代のシニアの参加者は少ない。多くは20歳代、30歳代である。懇親会でもシニアは浮いてしまう。
二人の知人がいる。一人は、60歳で会社を退職。もう一人は、65歳で雇い止め。二人とも健康で体力もあるシニアだ。世の中は、人不足とか、人材不足とか言って騒いでいるが、それはごく一部の業界だけだ。新聞やテレビでは、そんな業界のことを取り上げて如何にも日本全体の会社がそうであるかのように物事を大きく言う。
現実は、個人差はあるが年齢による雇用差別が実在している。メディアは、自分たちの都合の良いように情報操作をする事を忘れてはならない。そんな情報操作を信じて仕事を探しても面接にも届かない。殆どが、書類審査で落とされるという現実。年齢の壁はまだまた高い。
65歳を過ぎたシニアが探している仕事は自分のキャリアと経験が生きる仕事が多い。もし、自分のキャリアと経験に自信があるならば、その分野のコンサルティングサービスを考える。または、人材派遣会社で自分のスキルを活かす仕事を斡旋してもらう。
65歳を過ぎて仕事を探しているシニアはいくつかのシニア向け人材派遣会社に登録している。フルタイムではなくパートタイムでのスポット的な仕事を求めているシニアは、シルバー人材センターに登録をしている。それでも、求めている仕事は見つからない。
仕事が見つかるシニアは、世の中のニーズにあった専門知識や技術を持った人が多い。役職経験者のようなジェネラリスト人材はお呼びでないようだ。
65歳は前期高齢者である。10年後の75歳になると後期高齢者になる。65歳と75歳での生活は身体的に違う。10年若い体のほうがやりたい事ができる。老いてくると今まで難なく出来ていたことが出来なくなり、やりたい事ができなくなる。これは確かである。
70歳になるまでに欲しい物、やりたい事を満たして行きたいと思っている。それを求める2つの理由がある。
生きていることを楽しむには健康な体と正常な五感がないと楽しめない。その意味合いで欲しい物ややりたい事を今から実現して行きたい。年齢が70歳を超えてからほしい物を求めても感動がないかもしれない。年齢によって欲しい物が変わって行く。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。