コロナ禍で人との接触を出来るだけ少なくするデジタル化が社会の中で広まっている。ファストフード店舗ではお金の決済はすべて自分で端末に直接行う流れになった。この流れは私達の日常生活にどんどん広まって行く。A.I.を搭載した端末が人と人との触れ合いを省略して行く。
大きな変化、コロナウイルス感染、異常気象、大手企業の大リストラ、ウクライナとロシアの戦争、地震や大雨の自然災害などで今までの常識を覆す状況を作り出している。安定していた生活が不安定になってきている。大きな変化が雇用ニーズを変えている。大きな変化をビジネスチャンスに出来る人材を企業は求めている。
長男夫婦は共稼ぎをしている。二人とも会社員である。業界は違うが、大手企業の人件費削減のリストラ発表にすごく驚いていた。少子高齢化の時代で人員不足なのだが、リストラをする会社が沢山出てきているという事実に将来の不安を感じていた。
黒字である大企業がなぜ中高年をリストラし始めるのだろうか。安定した職を得るために入社した大企業であったのにその安定が不安定になった。誰かに頼って生きるのが当たり前のように学校で教えられたが、これからの社会は自分に頼って生計を立てるという選択が常識になり始めた。
自分に頼って生きて行くには自分でお金を稼げるスキルと経験が基盤になる。雇用せれているうちに独立が出来るくらいのスキルと知識、そして、経験を積むのが雇用されている人に求められる。
定年退職後に起業するシニアは既に起業する準備が出来ている方が多い。中には、これから起業について勉強し、準備をするシニアもいる。起業は勇気がいる。リスクを積極的に取る姿勢が求められる。
シニアの起業は老後の生活費を豊かにする機会がある。会社が再雇用しても65歳までが限度である。その後はどうするのという質問に答えをすぐに言えないシニアが多い。65歳以降の身の振り方が一番重要である。
老後の生活を仕事探しで悩むよりも残りの人生を起業で新しい生活を始めたほうが実りがある。確かに起業すれば成功するという保証はない。選択肢が起業か、引退かの二択しか無いので私はシニア起業をおすすめする。
シニア起業で今まで知らなかったことを学べる。知らない世界が見えてくるので面白い。その上、売上が立てられれば経済的な余裕も生まれてくる。1か、0の世界。やるか、やらないかである。
65歳という年齢は再就職で一番の壁になる。自分の年齢を意識させない魅力を相手先にアピールできないと話も聞いてくれない。書類審査を通らない。
60歳で定年し65歳まで再雇用される今は、65歳までの5年間をどのように使うかで65歳からの再就職活動が上手くいくかどうかが決まる。他社への就職は自分をどのようにアピールするかである。書類審査を通るか通らないかがそれで決まる。
私を含め履歴者には過去の実績を中心にアピールする。それが一番相手に刺さると思っている。現実は全然刺さらない。彼らが求めるのはあなたという65歳の人材が売上をもたらしてくれるかどうかである。相手先の65歳の社員以上に会社に貢献できる魅力を持っているかどうかを探る。
過去よりも今、未来のビジネスで貢献できる「もの」を履歴車でアピールできないと意味がない。
51歳の時に起業したのだが、その時、私と同じように起業したシニアたちがいた。私を除いて副業で収入を得た経験がない人たちである。あるシニアは社労士の資格を取得して中小企業やこれから設立する会社経営者に営業をしていた。自分のアイデアでお金を稼ごうと試行錯誤を皆が繰り返していた。
起業する前にお金を稼いだ経験がある人は未経験の起業家と違った嗅覚を持っている。お金を稼ぐにはどこに自分のお客がいるかを探す必要がある。または、お客さんに私のビジネスを見つけてもらうしか無い。彼らは既にお客が見つかる市場を見つけて市場開拓をしている。同時に攻めの営業と待ちの営業を行っている。
自分が提供する製品やサービスに興味を持ってくれる潜在顧客を見つけるのに時間と労力がかかる。起業1年目はお客の見つけ方を学ぶことから始まる。お金を自分で稼いだ経験があるシニア起業家はお客の見つけ方を経験しているため営業だけに専念できる。
未経験のシニア起業家は自分のビジネスを受け入れてくれる市場とターゲット客層を見つけるのに時間が取られ、営業がうまく行かない。65歳で独立を決めた会社員は起業1年目に何が起きるかを事前に知っておく必要がある。
年金を受け取り始めて気がつくことは生活費として不十分な金額であるということである。貯蓄を切り崩したくないと思うシニアは仕事を探す。65歳なら仕事はあるだろうと楽観的な味方をするシニアが多い。現実は厳しい。社会の底辺の仕事しか見つからない。そんな仕事を本当にやりたいと思っていないシニアは躊躇する。
どうせ働くならば意欲が湧き出すような仕事をしたい。そう思うシニアは自分で仕事を作るしか方法がない。最終着地点はいつも自分が作り出す仕事である。他人が作った仕事は自分に合わない。いつまでも誰かの下で働くのが楽しいだろうか。
65歳を過ぎて仕事がなかなか見つからないシニアは自分で小遣い稼ぎを始めることである。自分でもお金を稼げるのだという発見と自信を体験する事で起業のコツを学べる。その一歩が小遣い稼ぎである。
小遣い稼ぎであるのでお金を先に投資するビジネスはやらない。お金をもらってからサービスを提供するビジネスで始める。儲けようと力まず、自分が提供するサービスにお金を支払ってくれるかどうかを見るテストマーケティングである。
まず、やるべき事は小遣い稼ぎをしているシニアを探す。そして、どの様なビジネスを展開しているのかを学ぶ。または、ウエブ検索して小遣い稼ぎをしているシニアのブログなどを読み、自分の小遣い稼ぎビジネスの参考にする。
小遣い稼ぎならば失敗しても負担にならない。自分が思いついたビジネスでお金を稼げるかどうかを見てそのビジネスに市場があるかどうかを確認する。
社会との接点を持ちたいために仕事をするシニアが増えている。どのような仕事で社会との接点を持とうとしているかは個人差がある。今日、日曜日の朝日新聞のシニア人材募集ページを見るとマンション管理関連の募集が多い。その次にビル清掃、警備、介護と続いていた。
65歳から70歳までの5年間を働きたいと思い、好きでもないマンション管理の仕事をしているシニアが多いのではないか。少しでも老後資金を増やたい、生活費の足しにしたいという理由でお金を稼げるだけ稼ぐという思考が見える。
第三者に依存する働き方では必ず年齢制限がある。好きなだけ働ける会社は非常に少ない。その意味合いで65歳を迎えるシニアは70歳以降の生活のリズムを今から考えて準備すると良い。
杖をついて歩いている老人が目立っている。老人になると個人差が健康面で目立ち始める。若い時には思ってもいないことだが。初めて老人になった時に気がつく。動物は、杖をついて歩けない。人間だけだ。その分だけ長生きが出来る。
自分をもう一度若い時のように若返らせたい!そんな欲望を誰もが持っている。肉体は、筋トレを定期的にやり続けないと若返らせる事が出来ないが、やれば老人でない肉体美を作れる。精神面の若さは、やりたい事に情熱をもって時間を注いでいれば自然と顔が輝きだす。仕事に老後の生き甲斐を見いだそうとしているシニアは、自分で仕事を作り出すことしか道はないのだが・・・!
60歳代の時に70歳以降の老後の生活をイメージする必要がある。
第2のキャリアは自分がやりたいと思った仕事で築くのが余生を充実させる。定年3年前から起業準備をしている人がいる。起業を選ぶシニアは今の仕事よりも自分の夢を実現したいという欲望がある人が多い。人生は一度限り。やれる時に挑戦するほうが後で後悔しない。それは確かである。
再就職で第2のキャリアを築くのは難しい。自分が滿足するキャリアは自分で作るしか無い。雇用する側は「あなたの第2のキャリア」という意識はない。単純に自社のビジネスにプラスになる人材であるか、ないかだけである。シニアの人材は若者よりも短命であり、使い捨て要員であると思ったほうが良い。再就職先に多くを望まないことである。
定年退職後の雇用不安は他人の会社に再就職する限り無くならない。年齢制限がどの会社にもある。60歳で定年退職をして他社で65歳まで勤める。5年間を65歳から起業するための準備期間になれば最高である。
自宅にある古いノートパソコンが突然起動しなくなったという問題で困ったシニアが多いのではないか。ノートパソコンを使う事が出来るがノートパソコンの事に詳しくないシニアが多い。そのため、いつも使っているノートパソコンがいつも通り動かなくなるとお手上げになる。多くは、ネットでパソコン修理サービスの問い合わせをする。調査だけでも最低5000円はする。修理を依頼すると数万円以上を請求する場合が多い。
数万円を支払って古いノートパソコンを生き返させるよりも新しいノートパソコンを購入したほうが良いと考える人がきっと多いはずだ。問題は、動かなくなったノートパソコンの中に保存してあるデータである。新しく購入したノートパソコンに動かなくなったパソコンにあるデータだけを取り出して移したい。そんなニーズが必ず生まれる。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。