シニアの仕事
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生活費の補填が出来るアルバイトの仕事を探している65歳以上のシニア男性ならば、身近な場所でシニアアルバイト募集の張り紙がはられていることを知っているだろうか。過去の自分のキャリアを活かせるアルバイトではないが、自分ではできないと思っていた職種で働けれる機会が生まれている。
65歳以上のシニアが買い物を奥さんと一緒にしているならば、毎朝、スーパーマーケットに出かけているはず。今のスーパーマーケットは昔と違ってレジの機械化が進んでいる。5年ほど前に夫婦で米国のサンディエゴに行ってスーパーマーケットに入った時、セルフレジが当たり前の風景であった。
大手スーパーマーケットのイオン、サミット、いなげやのレジにもセルフレジが生まれている。時代の流れを感じる。そこで働いているレジの仕事も変わってきている。従来通り、買い物かごに入っている食品をスキャンして綺麗に別の買い物かごに入れていく作業は今も仕事として残っている。
違ってきたのは、支払い方法。機械にお金を支払うことである。人間ではなく機械である。お金の取り扱い方で間違いが起きやすいので多くの65歳以上のシニア男性はスーパーマーケットのレジの仕事を敬遠していた。
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ニコンがカメラ事業と半導体製造装置事業を縮小する。それに伴い人員を2~3年かけて1000人削減するという。コロナ禍の影響で大企業を含めリストラが増加している。真っ先にリストラされるのは、中高年の社員。リストラ対象になった社員には、早期退職金が加算されて支払わされる。昔ならば、しがみついて抵抗しろと助言する人が多かったが、今は、これをチャンスと見て新しい人生設計をすることを勧めるう。私もその一人だ。
リストラ対象になった社員は、遅かれ早かれ合法的に退職を強要される運命にある。退職が遅くなればなるほど、早期退職金の額が下がっていく。早いうちに高額な早期退職金を頂いて新しい人生設計を描いたほうが良い。
リストラをチャンスと考えて新しい人生設計を描いてみる。そこに人生100年の入口がある。寄らば大樹の陰的な考え方は年齢が60歳に近づくにつれて意味をなさなくなる。思考は会社に頼れないから自分に頼るにならざるを得なくなる。
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65歳の私が雇用先を探そうとしても今の社会はそれが簡単にできない。健康で体力もやる気もあるのに社会は働く機会を閉ざしている。65歳という年齢が障壁となっている。年齢という問題は、65歳を過ぎたシニアについて回る。仮に60歳で新しい仕事にありつけても、65歳で雇用解除になる。年齢が原因である。
年齢がシニアに仕事を与えない。心配事は、「年齢で仕事が見つからない、出来なくなったらどのようにしてお金を稼ぐのか?」である。老後の生活で収入があるれば経済的な余裕が生まれる。仕事を続けていれば、生活のリズムが維持され、妻に煙たがられない。社会とのつながりも維持できて肉体と精神面で問題を起こさなくなる。
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私が起業できたのは、ソニー株式会社でインターネットのベンチャービジネスを起こした経験があったからである。自分でも事業を作れるのだという自覚が芽生えた。それまでは、ビジネスを始めている人たちは違う人種のように思っていた。組織で働いていると上司から指示された仕事をやっていれば良い。それで生活費が銀行口座に振り込まれる。サラリーマンは楽な家業となっていた。
会社に勤めて出世するのが人生のキャリアのように周りから教え込まれていた。自分でビジネスを始めるなんて、毛頭なかった。その意味で創業者は偉大であったとその当時は思っていた。起業してみれは、必ずしもそうではない事が分かる。偉大なんて言う感覚は、起業を経験していない人が抱く妄想でしかない。会社の部長になるよりも起業して社長になる方が断然早い。
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定年退職したシニアは、自分の老後の生活をどのように過ごしたいか、はっきりしたイメージを持っていない人が多い。それよりも新しい就職先を探して65歳まで生き延びることに気が行っている。65歳以降はどうするかは考えていないというか、分からない。
シニアへの質問: いつまで働くか?いつまで働きたいか?
この質問の回答は、老後の人生に密接している。いつまで働くかは、自分でビジネスを展開している人が対象。いつまで働きたいかは、雇用されている人が対象。余生をどう過ごすかで回答は出てくる。
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都会での生活は、お金が無いと回らない。生活コストが田舎と比べて高い。都会の利便性と刺激を求めて高齢者たちが郊外から都会に引っ越して来る。経済的に余裕がある高齢者は、お金で生活を維持できるが、お金が不十分な高齢者は、都会での生活は無理である。
お金が無くなると食べる物も買えなくなる。飢え死状態になる。生活困窮者として都会で生活するのが高齢者にとって本当に幸せなのだろうか。
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2021年現在50歳以上の会社員は、会社を定年退職した時にどのようにして生活費を稼ぐかを真剣に検討する必要がある。これをやらないといざ定年退職で一人になった時、必ず、困ることになる。
会社側は、60歳で定年退職をした社員を再雇用する機会を提供するが、65歳で雇止めになる。それが分かっているならば、まだ、会社で給与を頂ける50歳代の時に会社に頼らないで自分の力でお金を稼ぐ準備をする必要がある。
65歳からの老後は、自分で生活設計をすることになる。65歳になった時にお金を稼ぐスキルとビジネスの種があれば、生活費を稼ぐことで苦労をしない。自分が作った仕事であれば、それが生きがいになる。
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最近のリストラのニュースを見た。希望退職と言っても実際は退職したくない人を合法的にリストラすること。JT、NHK、三陽商会、オリンパス、藤田観光、JTBなど有名企業が希望退職やリストラを発表している。コロナ禍で経営不振になってしまった。コストを圧縮するには人件費を削減するのが一番効果がある。その現れである。
2021年2月 | JT | 1,000人規模の希望退職募集 |
2021年1月 | NHK | 50歳以上の早期退職募集、管理職3割削減 |
2020年12月 | 三陽商会 | 2018年の250名に続く人員削減を発表 |
2020年12月 | オリンパス | 950人の人員削減を発表 |
2020年12月 | 藤田観光 | 700人の人員削減を発表 |
2020年11月 | JTB | 6,500人の削減と年収平均3割カットを発表 |
不幸か、幸運か分からないが人員削減の対象者になったならば、自分の人生を再出発する機会かもと思ってほしい。決してネガティブに考える必要はない。会社に残れたとしても必ず会社を卒業する時期が来る。会社員はそれを避けることが出来ない。
希望退職やリストラは割増退職金がついてくる。高額な退職金になるのでそのお金で住宅ローンや子供の教育費に当てて精神的に身軽になることである。その上で新しい人生を探す。
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70歳を過ぎたら何をして老後の生活を過ごすかを考えたことがあるだろうか。70歳まで仕事を続けていたシニアの多くは仕事を辞める。会社側がご苦労さまでしたと言ってくる。仕事を失うと「毎日が日曜日」の時間が生まれる。年金と貯蓄で生活は出来るが、暇な時間で精神的に苦痛を感じ始める。
コロナ禍で多くの労働者が仕事を失い何に時間を使えば良いのかで困っている。若い人たちは仕事が見つかれば暇から逃げられる。シニアも同じだが仕事が見つからない。暇な時間を楽しい時間にすることを考える必要がある。
失った仕事を自分が作る仕事で暇な時間を埋めれば良い。時間はたっぷりある。必要な事はどんな仕事を作れるかを探し、それでお金を稼げるかを実験するだけである。
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高齢者の強みはどこにあるのかを考える。誰もが持っている強みは、人生経験だ。自分独自の人生経験に価値がある。誰も真似が出来ない経験だからだ。そのユニークな経験をお金に換えるには、経験を形にしなければならない。目に見える形である。お客さんは、目に見えない物に不安を覚える。目に見える製品にして始めてお金を支払う気持ちになる。
自分の職歴、人生経験、専門分野、得意などを文字にしてインターネットで情報発信をする。これをすることで自分というシニアの存在感をウエブ上で示せる。情報が細ければ細かいほど読む人はあなたの背景と経験を理解できる。自分の売り込むには自分という人間の情報を発信し続けなければならない。
文字で情報を発信することで見えていない人生経験や専門知識を形にできる。後はどのようにしてあなた自身を製品化するかである。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。