自分が今抱えている不満を解消する行動を取れば、今の人生に良い変化が起きる。当たり前のことであるが、それを真剣に考えて行動を起こし続けているシニアは少ない。不満を抱えながら生活する老後は楽しくない。解決できる問題であるならば、やるだけである。やれば良いのにやらないために問題を解決できないで引きずる。
私もそんなシニアである。やれば良いのにやらないで悩んでいる。過去を振り返ってみても前向きに行動を起こせないために改善されない生活を送っている。悩み事はたくさんある。いつも頭を悩ませていることは、「お金を稼ぐ」ことである。
個人事業主であるのでお金を稼げないと生きていけない。時代とビジネス環境は私を置いてどんどん変化して行っている。自分を成長させる変化を作る出せない自分に不満を覚える。
もうすぐクリスマスだ。デパートは、お歳暮、年賀関連の贈答品受付作業で忙しい。年末は、社会全体が忙しくなり人手が足りなくなる。人手不足の今、シニアの労働力を活用しようとする企業が増えている。もし、年を越すお金が足りないと感じている元気なシニアがいるならば、今こそお金の稼ぎ時である!
アルバイトやパートの仕事は直ぐに見つかる。郵便局ではゆうパックが急増して配達員が足りない。配達だけならば、シニアでも出来る。私のような方向音痴な人はだめだが。飲食業界は今から年末にかけて稼ぎ時だ。先日、ワタミの居酒屋に行ったらお客が並んでいた。店員不足で十分な対応が出来ていない。やたらとネパール人の店員が多かったのが印象的だった。
これから定年退職を迎えるシニア、または、リストラ対象になっているシニアは65歳以降にどのような仕事で生計を立てたいかを考え今から準備する事だ。60歳という年齢は、雇用する側から見て魅力を感じなくなる年齢だ。特別な能力、技術力、資格、魅力をアピールできるシニアならば雇用されるチャンスはある。
今の会社の仕事より楽な仕事は60歳以降は無いと思うべきだ。好きな仕事であれば、辛くても楽に感じるかもしれない。好きだから夢中になり辛さが辛さで無くなるからだ。ここに60歳以降に探す仕事のヒントがある。
現実を受け入れて5年先(65歳になる時)に好きな仕事でお金を稼げるようにする計画を立てて実行するのが60歳のシニアがやるべきことだ。
シニアの女性が年金以外に月額10万円を確実に稼げる仕事がある。平日5日間、朝9時から午後15時までの5時間(ランチ1時間を除く)、時間給1000円と考えれば、1日で5000円、月で10万円になる(20日x5000円)。昼間のアルバイトで時給1000円を探せば良い。あとは、働く時間に柔軟な労働環境を提供する会社を探せば良い。
近くのマクドナルド店舗に行って見る。平日朝9時から午後15時までマクドナルドの注文カウンターで働いている人を観察して見ることだ。
この本のタイトルをどう解釈するかで求めている情報を得られない場合がある。本を読む前の私の解釈は、こうであった。
「あぁ、この本は販売方法を教えてくれるのでは。」と思って読み始めたのだが、How to sellの前の段階の事を書いている。How to make a mechanism to sellとなっている事に気がついた。トルネード式仮説検証というアプローチで販売につながる問題解決方法を教えているのだ。
私が学んだことはこんな事だ!
今、会社の雇用延長制度で働いているシニアは、幸運なシニアと言いたいのだが65歳になる前までに65歳以降の生活スタイルを明確にしておかないと辛い老後が待っている。
60歳定年で65歳まで再雇用されて働いているシニアは、この5年間の内に老後にやるべきことを考えようと思っている人が多い。そう考えているシニアは、一度、既に65歳で会社を卒業した先輩のライフスタイルを調べたほうが良い。多くの先輩は、暇をつぶす老人になっているはずだ。老後に何をやりたいかが見つからず、貴重な時間を無駄に過ごしている。
65歳から70歳までに生活のリズムを作り込む必要がある。私の知人が最近60歳で定年退職をした。残念ながら、再雇用制度がない会社であるため今は失業している。彼の様子と言動を見ているのだが、老後の人生がイメージできていない。仕事を探しても見つからない。自宅では、奥さんから煙たがられる。自分の居場所が無くなってきている様子が見て取れる。
働くことを諦めた70歳代のシニアは、もう一度、働くことを挑戦してみると道が拓ける。誰かに雇ってもらうことは期待できないかもしれないが、自分で小銭を稼ぐちょっとしたビジネスに挑戦してみるぐらいは出来るはずだ。どの様なビジネスかは、個人差があるが働く動機付けが明確であればあるほど、やり甲斐が生まれるはずだ。
働きたい理由が、欲しい物を買うためという理由で十分だ。高額な物であればあるほど一生懸命に働いてお金を稼ごうと色々と考え、動き回る。金額は数万円でも良い。ちょっとした働く目的が見えていればそれで良い。
働き慣れた職場は、自分が職場に適応していた。勤めている会社の社風に自分を溶け込ませていたから違和感を感じなかった。定年退職後に新しい会社に再就職すると自分の適応能力に問題を覚え始める。若い時は何でも学んで行こうと言う白紙の状態であったが、職場経験が豊富なシニアは、新しい会社組織に馴染めない。老化現象が進んで違った職場環境に自分を合わせるのが苦痛になっているのだ。
私も若い頃は何社か転職を経験した。若さゆえに半年ぐらいで転職先の会社に慣れた。シニアは、転職先の会社と卒業した会社を比較し始める。悪い点が気になり始める。昔の仕事のやり方が出来ない、通じないという新しい問題に直面する。再就職組のシニアは、仕事に自分を合わせねばならない。
65歳を過ぎた知人が新しい転職先を1年以上探していた。彼が落ち着いた先は、ボランティアの仕事であった。65歳を過ぎると彼が出来る仕事が見つからないらしい。と言う前に、ほとんど仕事がないと言っている。あってもどうでも良いような仕事のようだ。朝日新聞の人材募集欄を眺めてもシニアの仕事が乗っているのは、60歳から65歳が中心だ。65歳以上の人の仕事は見つからなかった。
知人がボランティアの仕事をやり始めたのは、暇から逃げるためだ。
65歳以上のシニアが仕事を探す時、正攻法で仕事は探せない。自分の人脈や友人からの紹介で新しい仕事を探すしか無いのが現状だ。または、起業するしか無い。65歳以上のシニアは、普通の生活が出来る体力と知力を持っているのだが、経験していない仕事を学ぶのに苦痛を伴い上手く行かないと言う。それは、私でも想像ができる。
定年退職後に起業を考えているシニアは、やりたい事が有るシニアである。普通の定年退職者は、転職を先に考える。自分で人生のリスクを取らないで他人にぶら下がりたいからだ。仮に転職が出来ても時間の問題で職を失う。年齢制限で雇止めになる。それは分かり切ったことなのだが、自分でビジネスを起こすという考えがない。
雇止めにあっているシニアは、今度はパートやアルバイトに走る。こちらも時間の問題で仕事が少なくなり、最終的に無職になる。年齢から来る制約は大きい。
出来るだけ長く仕事をして老後を楽しみたい人ならば、起業が一番良い。自分でコントロールが出来るからだ。経営者から君はもう会社に来なくても良いと言われない。今度は、自分が経営者になる。経営者の世界は、従業員の世界と180度違う。自分がやったことがそのまま自分に帰ってくる世界だ。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。