シニアの人ほどその人の生活がその容貌・風貌に出てくる。歳を取れば取るほど歳が体や生活習慣、そして、ライフスタイルに現われる。その意味では、60歳定年後のライフスタイルを自分の望む方向に導いていかないと荒んだ容貌・風貌を世間にさらす人生になるのではないかと感じている。
シニアの生き方でシニアが何をしているかが見えてくる。老後の生活をどのように過ごしているかでシニアの容貌・風貌が段々と形となってくる。シニアで仕事を見つけて働いていれば現役時代と同じスーツとネクタイの風貌になっている。引退したシニアはカジュアルな服装になり容貌もリラックスする。緊張が緩んだ顔になる。
2025年には日本の人口の三分の一が65歳以上のシニアになる。外で元気よく歩き回るシニア、自宅でごろごろして妻に嫌がられるシニア、介護サービスなしでは身動きができないシニア、老人ホームが自分の世界というシニアで溢れてくる。老人は今以上に社会で目に入る頻度が多い対象になる。
シニアの風貌、ライフスタイル、行動、言動、マナーがその人の人生を映し出す。
2022年4月から定年が60歳から65歳に変更され、義務付けられる。今までのように60歳で一度定年退職して再雇用されるということはなくなる。したがって、給与や労働条件が急に劣悪になるリスクはなくなる。
問題は65歳以降である。65歳はまだ十分現役として働けるのだが、会社側はもう結構ですという対応を取る。60歳で定年退職するのと65歳では何が違うのだろうか。65歳で定年退職をすると同時に年金収入が得られる。そのまま年金生活に入れる。
多くのシニアはまだ働きたいと願う。残された選択肢は(1)アルバイトやパートの仕事、(2)シニア起業するのどちらかである。アルバイトやパートの仕事は職や時間給を拘らなければ見つかりやすい。シニア起業は自分のビジネスを立ち上げるまで助走が求められる。会社員の多くは自分でお金を稼いだ経験がない。そのため、失敗するケースが多い。
理想は65歳までに副業で「お金を自分で稼ぐ」という体験をすることである。副業でお金を簡単に稼げない。試行錯誤で失敗を繰り返しながら自分に欠けている要素を見つけ直しながら副業を成り立たせる。時間と労力がかかる。
誰もが年老いて行く。 60歳、70歳、80歳になった時、健康であるかないかの競争になる。お年寄りの挨拶は、この言葉で始まる。「体の方はいかがですか?」「お達者ですか?」
同じ60歳、70歳、80歳でも元気に個人差がある。60歳なのに70歳以上に年老いて見える人。80歳なのに60歳のように元気よく歩いている人。健康や体力の個人差がシニアに顕著に出てくる!
会社人間でシニアが定年退職で仕事を離れると燃え尽き症候群のようにふけてくる。元気なシニアは仕事をしている人が多い。毎日仕事というやるべきことが有り、生きがいを感じて生活をしているからだ。無職になったシニアは、自分を表す名刺を持っていない。会社員の頃は、名刺が自分を代表していた。それが、今はない。
定年退職の無職のシニアは人と会った時に自分が誰なのかを示す名刺がない。仕事が生きがいであった会社員の頃は名刺が自分を表していた。生きがいも名刺の中にあった。60歳から80歳代のシニアは無職になった時に生きがいを見失う。
そんなシニアは自分が誰なのかを表す名刺を作るべきである。その名刺の中に自分の生きがいが見えてくるはずである。例えば、美人を探して写す写真家という名刺を作ればあなたという人物像が相手に伝わる。そこから会話が始まる。会社の名刺ではなく、自分を表す名刺は相手にメッセージが伝わりやすい。
美人を写すのが生きがい
ネットの読者から「定年バカ」という本があることを教えてもらった。本屋に行くとランキングに入っているほど人気がある本である事が分かった。ちょっと、立ち読みをしてみた。この本の著者が言いたい事は、自分の老後を他人の生き方に影響されないで好きに生きれば良いという事を感じた。
世の中は、自分たちの利益になるような情報が溢れている。定年関連、老後の金融資産、相続、シニアの仕事、健康関連など色々な助言や考え方が著名者から発信されている。私から言えば、「老後は他人に影響されないで自分が好む生活をすれば良い!」これだけである。
他人の人生は自分の人生ではない。他人が描く老後のイメージを自分のイメージにしないことである。老後の生活で幸せをどこに見つけるかで余生は変わる。残り少ない人生を出来るだけ楽しみたいと思うシニアは私だけではない。そのためには
歳を取ってくると女性の魅力に違いを感じ始める。20代、30代の頃はセクシーな姿に興奮したが老いてくると肉体的な魅力に飽きてしまう。60歳代以降は、若い女性たちと直接接したり話したりする機会が少なくなるため、若い女性を見るとつい見取れてしまう。
特に、派手すぎない清楚でシンプルな服装をしている若い女性の後ろ姿に何とも言えない美と魅力を感じる。洋服の着こなしで女性の印象がだいぶ違ってくる。美人を眺めるだけで時間があっという間に過ぎてしまう。
横浜駅界隈には異国情緒が漂う女性が歩いている。今はコロナ禍でマスク美人が急激に増加しているため顔だけで美人を判断できなくなっている。時間がありすぎるシニア男性は美人観察で暇を潰せる。
平日午後2時過ぎに公園で焼き芋をベンチに座って食べていた。70歳を過ぎたシニア男性が横のベンチに座った。私は昼食の足しに焼き芋を食べていたら、大きなあくびの声が隣から聞こえてきた。それも3度連続に聞こえてきた。隣の老人は暇なんだとすぐに思った。
私は午前中ゴールドジムで筋トレを3時間ほどやって遅いランチを公園で食べていた。平日のこの時間帯に公園で見かける人は老人たちと幼児や赤ん坊をあやす若い奥さんたちぐらいである。暇な人だけが公園のベンチに座って空を眺めて物思いにふけている。
あくびを連発している高齢者を見て残りの人生を持て余している印象を受けた。そんな余生を私は送りたくない!と言う声が心な中で叫んでいる。生きる目的さえあれば、暇な時間が足りなくなる。
私が、毎週見ているNHKの番組がある。「NHKドキュメント72時間」という番組だ。いつも、録画だが毎週1度はゆっくりと週末に見ている。今日は、「高尾山、なぜかぶらりと都会を離れて」というタイトルであった。
この番組は、現実の中でもがく人間たちの姿をそのまま見せている。人生の空模様が見えてくる。自分の人生と他人の人生を比べながらどの様な人生を送ったら良いかを考える機会を与えてくれる。
社会人として定年退職は一つの人生の節目になる。突然のリストラで無職になり何をしたら良いかわからなくなったシニアも多い。それも人生の節目である。ピンチはチャンスである。新しい出発の入り口が見え始めるからである。でも、悩むシニアが多い。そんな時、神秘な力を求めて高尾山に登るシニアがいる。
私の妻が63歳になった。妻は専業主婦であるので国民年金だけが老後の収入になる。私が他界すれば、私の遺族年金(厚生年金から支給される)と自分の国民年金だけの収入で基本的に生きていかざるを得ない。相続で与えられる金融資産はあまり当てにならない。
万が一を考えて私が妻に出来ることを今実行している。国民年金の額を増やすことである。ご主人が480ヶ月間国民年金を支払っていれば、約6万5000円ぐらいの国民年金が妻にも支給される。私の場合、480ヶ月間の支払いがないため、それを満たすため妻が65歳になるまで国民年金を前払いで支払った。それに付加保険を追加しているので毎月の受取額が6万5000円以上になる。
私は67歳なので年金を受け取っている。国民年金と厚生年金と企業年金の3つである。年金を受け取って感じることは食べて行く上で十分の額であるという印象がある。妻の場合は、私が他界すると国民年金と遺族年金の2つになる。果たしてそれだけ老後の生活が成り立つのかどうか分からない。不安である。
老後の生活を考えるシニアにとって「お金の使い方」は重要である。感情と欲求だけでお金を使ってしまうと知らないうちにお金が足りなくなってしまう。自分を上手くコントロールできる人ならば、お金の使い方もうまくコントロールできるだろう。私を含めて大部分の人はそれがなかなかできないでいる。
年金だけの収入で老後を生活するには、家計簿をつける必要がある。家計簿をつける習慣が無い人は、無駄遣いをしていないかどうかを監視する必要がある。必要な物にはどうしてもお金が出て行くので必要でないものを上手くコントロールして無駄なお金を使わないようにする。
私はZaimというスマホアプリを使って毎日の出費を記録している。記録しているものは外出時に買うもの全てで、ランチやお菓子も含む。外出時に使うお金は無駄遣いになる傾向があるから調べている。お金には「生き金」と「死に金」がある。無駄遣いは「死に金」になる。
生活でどうしても必要になる出費は全て「生き金」。それ以外は「死に金」になる場合が多い。年金生活は節約の生活。節約をするには本当に意味がある出費であるか吟味しなければならない。カフェを仕事場として利用していると1杯のコーヒー代は「生き金」になる。お金を稼ぐための場所代になるからだ。昼食代も「生き金」。交通費も「生き金」。
「死に金」は何本もあるジーンズにもう一つ新しいジーンズを買ってしまうこと。その理由が安かったから。本当に必要なジーンズであっただろうか。自分の欲をコントロールできなかったために「死に金」を使ってしまった。
神田に古本の書店が並んでいる。何度か足を運んだことがある。あまりにも沢山専門書籍がありすぎる。いつも、誰かが本を探している光景が見える。古本屋のビジネスは、本当に儲かっているのだろうかと時々疑いたくなる。現実、神田は古本屋のビジネスで成り立っているから儲かるのだろう。
本が好きな人は読みたい本を探す。私も読みたい本は図書館で探すのだが見つからない場合は神田の書店を歩いて回る時がある。特に昔の書籍は通常の本屋では見つかりにくい。神田の古本屋を見ると色々な人が本を探しているのが分かる。
古い本には人を引き付ける魅力がある。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。