自分の人生を振り返って思っていたことが知らないうちに実現していることに気がつくことがないだろうか。私の人生は、夢の実現が何度もあった。今職業としているノマド的な生活スタイルも私の夢であった。夢を追う生活をするとそれが生きがいになる。
定年退職後のシニアは残りの人生を自分が描かなければ面白い余生を楽しめない。退職金と年金、そして、アルバイトである程度の安定した生活が出来る。足りないのは「生きがい」である。何をすれば、残りの人生を楽しめるのか。
自分の心の中にある「願望、強い思い、好奇心、夢」を実現しようとすれば、生きがいが生まれてくる。それに気が付かないシニアが多い。
私にはこんな感覚がある。70歳を過ぎると体の保証期間が切れて免疫力が弱くなる。そのため、大きな病気になったり、体の不調が続いたり、運悪く他界したりする人が多くなるような感じがある。平均寿命が80歳以上であると言っても自分が確実に80歳以上まで生きられるというという確信は得られない。
私は66歳であるが70歳に向けてちょっとづつ終活の準備を進めている。一番面倒なことはネット上にあるデジタルデータである。
電車の中を見渡すと90%以上の乗客がスマホを覗き込んでいる。シニアの人たちだけが寝ているか、外の景色を眺めている。若い人たちは、SNSやLINEで友達と会話をしたり、情報交換をしている。それ以外は、ゲームだ。シニアはスマホを使うのが無理と思われがちだが、スマホを使う目的やメリットが明確であれば意識的に新しい機器の使い始める。
NTTドコモ モバイル社会研究所で2021年1月にスマートフォン(スマホ)・フィーチャフォン(ケータイ)所有に関する動向について調査した結果、60歳代が約8割、70歳代が6割、スマホを所有している。今後増々スマホはシニア層に浸透して行く。
スマホは社会のインフラになっている。スマホがないと職探しも難しい。コロナワクチン接種でもスマホがあると便利である。シニアはスマホのメリットを理解しているのだろうか。
初孫が生まれてもうすぐ2年11ヶ月になる。赤ちゃんから幼児に成長している。赤ちゃんの顔と幼児の顔は相当違う。顔はどんどん変わって行く。自分の子供が赤ちゃんの頃はこれほどの変化に気が付いていなかった。既に自分の子供の赤ちゃん時代の記憶が何処かに飛んでしまっているので定かではないが。
孫がいるシニアは孫に生きがいを感じる場合が多い。孫は可愛い。新しい生命のエネルギーを孫からもらえる。孫との触れ合いが楽しくなる。今はコロナ禍で孫と会えないが、時間の問題で孫と一緒に遊べるようになる。孫の成長を見るという楽しみがシニアの老後生活で重要な要素になって行く。
もうすぐ二人目の孫が生まれてくる。二人の孫の成長を見るのが楽しみになる。生きがいを見失っていたシニアでも孫の顔を見れば孫のために何かをしたいという気分になる。
今50歳代の中高年の方は、自分たちの老後生活を安心して暮らすために最低2000万円以上のお金を貯める必要があると思っているはず。それが可能な方は喜ばしいことだが、多くの方はそんな大金を貯めることが出来ないと思っている。66歳の私でも無理である。
私と読者は同じ人生の船に乗船している。多額の老後資金を貯めることが出来ない事が分かっているのであなたも私も出来ることをするしかない。ポイントは2つある。体が資本になり生活費を自分で稼ぐこと。
シニア夫婦の間で良くある話。家庭では妻が主人になる、かかあ天下。妻の手の平の上で夫は泳いでいる。妻なしには生活が回らない。それが、世の中全ての夫ではないか。別に日本だけではない。どの国でも類似な現象が夫婦間に起きている。
歳を取ってくると妻の暴言が激しくなる。知らない人がその暴言を聞けば、喧嘩を仕掛けているように聞こえる。あの言葉は何がなんでもないだろう!と一瞬思えてしまう。そんな夫婦間の会話というか、妻からの一方的な暴言をスタバのカフェで聞いていた。
聞きながらシニア夫婦のパワーバランスが見えてくる。私の妻も暴言が激しくなってきている。あたかも子供に叱るような言葉使いで命令してくる。いつも、私はこう答える、「私はあなたの子供ではない!」。妻はこんな返し言葉で襲ってくる。「あなたのような子供を生んだ覚えはない!」。
妻の暴言が増えてくると暴言が暴言でなくなる。私の耳にフィルターが出来上がり、全ての暴言がゴミ箱に直行するようになる。聞いていて聞いていない状態になるのだ。
連休の最中に、スターバックスのテラスに座り、コーヒーを飲んで通り過ぎていく通行人を眺めていた。目が行くのは、いつも、若い女性。何歳になっても男は若い女性に目が行く。若さは美貌である。若いだけで女性が輝く。20歳代の女性と30歳代の女性では、肉体の若さが表に違いとして出てくる。20歳代の女性は初々しさがある。30歳代の女性は、成熟した雰囲気が出ている。
通行人の中に美人と可愛い女性を見つける。結婚するならば、どちらを選ぶだろうか。多くの男性は美人を選ぶのではないだろうか。
定年退職後のシニアは、今まで働いてきた分野の知識と経験が有る。それが社会で求められる「場」があれば、給与の金額はどうであれ自分が社会でお役に立つと感じ始める。
現実はアクティブに働きたいシニアの働けれる「場」が生まれていない。人材不足と言われているが、経営者たちは色眼鏡で人材を探しているようだ。少子高齢化で最終的に困るのは企業であるのだが、それがまだ分かっていない。企業はシニアのリソースを有効活用できる仕事環境を考えて提供すべきではないか。
シニアに生きがいを与えることで社会は活性化する。働きたいシニアに働く場を提供する社会環境が今求められる。
年金の受取を65歳から70歳に変更した時、67歳で死んでしまったら誰が喜ぶのか。自分の老後のために年金を毎月積み立ててきたお金が全て他人のために使われる。本来は自分の老後の生活のために使われるはずのお金である。私は65歳から年金を受け取っている。これを70歳に変更したら貰える金額は増えるかもしれないが70歳まで精神的な負担は消えない。
個人事業主として仕事をしているが、年金を65歳から受け取り始めると毎月の生活費を心配する必要が無くなった。その結果、精神的なストレスはすごく軽減された。年金は黙っていても自動的に銀行口座に振り込まれる。受け取れる年金は早いほうが良い。国が約束する年金額は将来減少する傾向が強いからだ。介護保険金額が増えて来ていることからそれが分かる。手取り金額が介護保険金額の増加で少なくなっている。
年金受け取り年齢を65歳から70歳に変更すると見かけ上の受取金額は増加するが、年金の実質受給金額が毎年下がって行くとしたら(介護保険金額が増加している現在)、意味があるだろうか。65歳時に年金をもらうことで生活を楽に出来るならば、それが一番良い選択になると私は思っている。収入に余裕がある人は、別に年金で生活をしているわけではないシニアたちは社会貢献として年金の受取年齢を70歳あたりにするのは問題ない。
「65才何もする事が無く精神的に限界」と思って生活をしているシニアがいる。こんなシニアは、昔の企業戦士である。エコノミックアニマルとして仕事に一生をかけて働いてきた会社員である。
私を含めてシニアが新しい事を始めるのには、何かのきっかけが必要である。きっかけは何でも良い。何も頭に浮かばなければ、体を動かすことである。もし妻が許すならば、私は今から近くのショッピングモールに電話してカート回収アルバイトに応募する。このアルバイトをやりたいのだが、家内が世間体を気にしてやらせてくれない。
私の仕事はインターネットビジネスであるので半日ぐらい自由に出来る時間がある。インターネットで稼ぎながら、現実の世界でもお金を稼ぐ時間がある。カート回収アルバイトは、体力を要求する。体を鍛えるのに都合が良い。「65才何もする事が無く精神的に限界」と思っているシニアは、頭で解決方法を考えるのではなく体で汗を流しながら体で考えたほうが問題を解決しやすい。
「65才何もする事が無く精神的に限界」なんて自分の頭が勝手に作っている。頭にコントロールされないで体に一時的に任せたら良い。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。