2018年1月1日施行された「休眠預金」に関する法律で注意することがある。この法律は、「10年間異動がなかった口座の預金は休眠預金に移管され、民間公益活動に活用される」と言うものだ。「異動」は残高が変わるような取引を言う。つまり、入出金があれば良い。口座の残高照会や通帳への記帳などは残高が変わらないので行っても異動として認知されない。
銀行と郵便局では、「休眠預金」の取り扱い方が違う。郵便局にあるお金が20年2ヶ月間何も入出金の「異動」がなかったら、そのお金は国に没収されて権利を失う!
買い物難民になる老人問題はニュースなどで知っていたが、ゴミ出し難民になる老人問題は初耳であった。
ゴミ出し難民になる3つの要素
この3つが主な原因のようだ。普通の生活が出来なくなった時点でゴミ出し難民になる可能性は高くなる。
買い物難民になる老人は、電話さえできれば食料品や日常品を配達してくれるスーパーマーケット店が助けてくれる。ゴミ出し問題は、ゴミ出しを代行する便利屋に依頼するしかない。お金がいる。
定年退職後、通勤するはずの自分が自宅でゆっくりテレビを見ている。長年の会社勤めを終えてやっと一息つく時間が持てた。そんな日々が1週間続くと理由が分からない不安に襲われ始める。
これからの人生をどの様にしたら良いだろうか。退職金だけで老後の生活が維持できるのだろうか。何歳まで働けるのだろうか。自分の体は、どんな感じで老いて行くのだろうか。何もしない日々の中で自分一人で自問している。気楽に雑談をする仲間もいない。
会社に勤めている時は、定年退職の年齢が一つの節目になっている。その後の節目が見つからない。定年退職の年齢で再就職できても、また、年齢で雇止めになることも予測できる。その後は、どうする?そんな自問が頭の中で浮いている。不安は尽きない!
自分の人生を振り返って思っていたことが知らないうちに実現していることに気がつくことがないだろうか。私の人生は、夢の実現が何度もあった。今職業としているノマド的な生活スタイルも私の夢であった。夢を追う生活をするとそれが生きがいになる。
定年退職後のシニアは残りの人生を自分が描かなければ面白い余生を楽しめない。退職金と年金、そして、アルバイトである程度の安定した生活が出来る。足りないのは「生きがい」である。何をすれば、残りの人生を楽しめるのか。
自分の心の中にある「願望、強い思い、好奇心、夢」を実現しようとすれば、生きがいが生まれてくる。それに気が付かないシニアが多い。
私にはこんな感覚がある。70歳を過ぎると体の保証期間が切れて免疫力が弱くなる。そのため、大きな病気になったり、体の不調が続いたり、運悪く他界したりする人が多くなるような感じがある。平均寿命が80歳以上であると言っても自分が確実に80歳以上まで生きられるというという確信は得られない。
私は66歳であるが70歳に向けてちょっとづつ終活の準備を進めている。一番面倒なことはネット上にあるデジタルデータである。
電車の中を見渡すと90%以上の乗客がスマホを覗き込んでいる。シニアの人たちだけが寝ているか、外の景色を眺めている。若い人たちは、SNSやLINEで友達と会話をしたり、情報交換をしている。それ以外は、ゲームだ。シニアはスマホを使うのが無理と思われがちだが、スマホを使う目的やメリットが明確であれば意識的に新しい機器の使い始める。
NTTドコモ モバイル社会研究所で2021年1月にスマートフォン(スマホ)・フィーチャフォン(ケータイ)所有に関する動向について調査した結果、60歳代が約8割、70歳代が6割、スマホを所有している。今後増々スマホはシニア層に浸透して行く。
スマホは社会のインフラになっている。スマホがないと職探しも難しい。コロナワクチン接種でもスマホがあると便利である。シニアはスマホのメリットを理解しているのだろうか。
初孫が生まれてもうすぐ2年11ヶ月になる。赤ちゃんから幼児に成長している。赤ちゃんの顔と幼児の顔は相当違う。顔はどんどん変わって行く。自分の子供が赤ちゃんの頃はこれほどの変化に気が付いていなかった。既に自分の子供の赤ちゃん時代の記憶が何処かに飛んでしまっているので定かではないが。
孫がいるシニアは孫に生きがいを感じる場合が多い。孫は可愛い。新しい生命のエネルギーを孫からもらえる。孫との触れ合いが楽しくなる。今はコロナ禍で孫と会えないが、時間の問題で孫と一緒に遊べるようになる。孫の成長を見るという楽しみがシニアの老後生活で重要な要素になって行く。
もうすぐ二人目の孫が生まれてくる。二人の孫の成長を見るのが楽しみになる。生きがいを見失っていたシニアでも孫の顔を見れば孫のために何かをしたいという気分になる。
今50歳代の中高年の方は、自分たちの老後生活を安心して暮らすために最低2000万円以上のお金を貯める必要があると思っているはず。それが可能な方は喜ばしいことだが、多くの方はそんな大金を貯めることが出来ないと思っている。66歳の私でも無理である。
私と読者は同じ人生の船に乗船している。多額の老後資金を貯めることが出来ない事が分かっているのであなたも私も出来ることをするしかない。ポイントは2つある。体が資本になり生活費を自分で稼ぐこと。
シニア夫婦の間で良くある話。家庭では妻が主人になる、かかあ天下。妻の手の平の上で夫は泳いでいる。妻なしには生活が回らない。それが、世の中全ての夫ではないか。別に日本だけではない。どの国でも類似な現象が夫婦間に起きている。
歳を取ってくると妻の暴言が激しくなる。知らない人がその暴言を聞けば、喧嘩を仕掛けているように聞こえる。あの言葉は何がなんでもないだろう!と一瞬思えてしまう。そんな夫婦間の会話というか、妻からの一方的な暴言をスタバのカフェで聞いていた。
聞きながらシニア夫婦のパワーバランスが見えてくる。私の妻も暴言が激しくなってきている。あたかも子供に叱るような言葉使いで命令してくる。いつも、私はこう答える、「私はあなたの子供ではない!」。妻はこんな返し言葉で襲ってくる。「あなたのような子供を生んだ覚えはない!」。
妻の暴言が増えてくると暴言が暴言でなくなる。私の耳にフィルターが出来上がり、全ての暴言がゴミ箱に直行するようになる。聞いていて聞いていない状態になるのだ。
連休の最中に、スターバックスのテラスに座り、コーヒーを飲んで通り過ぎていく通行人を眺めていた。目が行くのは、いつも、若い女性。何歳になっても男は若い女性に目が行く。若さは美貌である。若いだけで女性が輝く。20歳代の女性と30歳代の女性では、肉体の若さが表に違いとして出てくる。20歳代の女性は初々しさがある。30歳代の女性は、成熟した雰囲気が出ている。

通行人の中に美人と可愛い女性を見つける。結婚するならば、どちらを選ぶだろうか。多くの男性は美人を選ぶのではないだろうか。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。