60歳で定年退職をして、65歳で雇用延長が終わり、完全に会社を卒業した65歳シニアは、毎日が日曜日という生活に突入する。毎朝、定時にスーツとネクタイを来て出勤するという習慣が突然消える。朝食を食べながらテレビを見る。家内は家事で忙しく動き回る。自分は新聞を読みながら何をしたら良いのだろうかと思いにふける。
会社という鳥籠から放された鳥は、空高く舞い上がったのは良いがランディングすべき場所が見つからない。そんな65歳シニアが大勢いるのではないだろうか。
会社時代は、日中の午前9時から夕方5時まで仕事で時間が使われていた。日中の8時間が65歳のシニアにとって悪夢になる。仕事をしていた時は、仕事がその8時間を埋めていた。今は、日中8時間を確実に埋めるものがない。読書をするにしても8時間ずっと本を読んではいられない。新しい生活のリズムを自分で作る必要がある。
60歳代という年齢は、まだ、現役でいられる年代である。知人の方から子供の子守をしてくれないかと頼まれたが、その気になれない。心がそれを求めていないからだ。
自分がやりたいことは何か!まだ、それを追い求める時間がある。60歳代のシニアは、まだ、やりたい事を追求できる体力、気力、情熱が残っている。今年67歳になる私だが、今頭の中にある思いは70歳の声を聞く前に新しい挑戦をしてみたいということである。
自営業者であるが、時間を自由に使えるので今まで経験したことがないアルバイトをやってみたいと思っている。大学時代はアルバイトをしていない。米国留学後すぐに日本の会社に就職してしまった。そのため、限られた仕事分野の経験しかない。
アルバイトならば、3ヶ月毎に違う仕事を経験できるのではと考えている。67歳でも働けるアルバイトに限定されるが、今までに経験していない仕事を体験できる。求めるのはお金ではなく、経験である。私の次男は色々なアルバイトをやっていた。コールセンターでのヘルプデスク、警備員、キウイ店頭販売、コーヒー機器の販売、タイヤ交換作業、テレアポインター、バーのバーテンダー兼ウエイターなどである。
昨日、スポーツセンターのジムで筋トレを2時間半ほどやっていた。筋トレの途中で休憩していたら、マットレスの上でストレッチをしている老人を見た。年齢的に75歳以上に見えた。彼の体格から長年走り込んだような体をしていた。贅肉はなく、細身で足の筋肉に躍動感を感じた。足腰を丹念にストレッチしていた。
着ている運動着もスポーツ選手が着ているように洗練されていた。75歳ぐらいの老人たちがスポーツセンターにやってくる服装は、普段着に近い服装が多い。スポーツをする服装とはいえない。私も筋トレを始めた頃は、息子たちが着ていたサッカーの上下を着ていた。運動習慣を身につけた人はトレーニングウエアにも気を使っている。
私もユニクロに行ってEXドライのスポーツ用Tシャツとショートパンツを買って運動着を揃えた。3000円ぐらいのコストでスポーツ用の服装を用立てできた。シニアは服装から運動習慣を変える必要がある。筋トレは大量の汗をかくので水分補給と汗を快適に発散させる服装が大事である。
筋トレを1年間やり続ければ、60歳代、70歳代のシニアでも肥満を解消し身体に筋肉をつけられる。運動習慣を身につけるだけでそれが可能になる。それは事実である。67歳の私の体は30歳代の次男の体よりも格好良い体型になっている。懸垂、ベンチプレス、スクワットで上半身、下半身を週2回各2時間ほど鍛えている。その御蔭で逆三角形の体格になっている。ヘソの上と脇腹に少し贅肉が残っている。お腹は出ていない。
一般的な60歳代シニア男性の体型は洋梨のような体型が多い。贅肉がお腹に溜まっている。筋肉が失われている体のように胸に厚みがない。運動をしていない60歳代以上のシニア男性は懸垂が1回も出来ない。自分の体重を上半身の筋力で持ち上げられないのである。
筋トレは60歳を過ぎたシニアにとって必須科目になる。運動をして筋肉を鍛えなければ、年に1%ずつ体の筋肉量が失われて行く。散歩をしていれば大丈夫と思っているシニアは70歳を過ぎた頃に後悔をすることになる。
会社を離れて自由な時間を過ごしているうち(半年ぐらい)は今まで累積していた鬱憤が解消される。いつも、誰かに(上司や同僚)監視されているという見えないストレスがあったのはず。
会社を離れて半年が過ぎ始めるとこれと言ってやる事が見つからなくなる。現役で働いている知人や友人、または、事業を始めている人と会うと名刺をもらう。そのとき、自分の名刺がない事に気がつく。名刺を持たない自分は、いったい誰なんだと。
私が所属するNPO団体は名刺を作ってくれる。入会してくるシニアはその名刺を有り難く思っている。誰かと会ったときに手渡す名刺ができたからだ。以前のように手渡す名刺がないという違和感を相手に与えない。
自分の存在を表す名刺は第二の人生を作る上で一番頼りになる。
今朝、横浜のスターバックスでコーヒーを飲みながら仕事をしていたら、でかい声で周りの人に気を遣わないで我が物顔で友達にエロ話をしている老人に出くわした。たぶん、70歳以上の老人であろうか、姿形(服装、ファッション)が昔のヒッピー風だった。
嫌われる老人の特徴を代表するような老人男性であった。仕事をしなくなった暇な老人は子供のように世間体を気にしなくなる傾向がある。個人差が老人になると激しくなる。魅力的な老人と嫌われる老人の差が顕著になる。
嫌われない老人になるにはどのような事に注意すれば良いのか。
毎年、私の誕生日にベルプラージュという洋菓子店(横浜地下街ジョイナス)から誕生日プレゼント「ココサブレ」無料のはがきが届く。1080円ぐらいのココサブレ製品をお店にハガキを持って行くと頂ける。この誕生日プレゼントを頂くにはこのお店でココサブレを購入して会員カードを作ることが条件になる。後は、自動的に誕生日プレゼントのはがきを送ってくれる。残念ながら、このサービスはすでに終了してしまった。本店が横浜元町にある。洋菓子が好きな方は一度覗いてみると良い。
ヨーロッパで有名なチョコレートブランドがある。Lindt(リンツ)というブランドだ。Lindtの看板チョコレートにLindor(リンドール)がある。球型チョコレートで一度食べると忘れられないほど美味しいチョコレートだ。1つ、100円ぐらいする。このリンドールチョコを無料で頂ける方法がある。
海外食品雑貨を専門に輸入販売しているKaldi(カルディ)というお店チェーンがある。カルディは、海外食品雑貨を比較的安く購入できるお店だ。このお店では、コーヒー豆の販売もしている。このお店の入り口では、美味しいコーヒーを無料でお客さんに手渡している。
ブラッド・バード監督作SFアドベンチャー映画『トゥモローランド』の映画にアテナ役で出演しているラフィー・キャシディ(Raffey Cassidy c.)に不思議な魅力を感じた。役にぴったりな15歳の女優である。
この映画では、地球の未来を明るい夢を持って実現させるという諦めない精神にフォーカスしている。私たちの日常生活を見ても諦めてしますケースが多い。自分が描いた夢を諦めない! そんな人生が送れるという希望を見させてくれる。
人それぞれの夢がある。諦めないで追い求め続ける人は夢を実現させている。夢の大きさは関係ない。自分が求めていることが実現するか、しないかである。「星に願いを」という歌がある。ディズニー映画「ピノキオ」の主題歌である。
"When you wish upon a star
Makes no difference who you are
Anything your heart desires
Will come to you"
老いても実現させたい夢があるならば、決して諦めないで追い求めることである。夢追い人で人生を終わるのも良いではないか。
定年退職後の生活設計で戸惑っているシニアが多い。自分の居場所が自宅に無く、外出先で探そうとするが都合の良い場所が見当たらない。カフェでコーヒーを飲んでも、飲み終わったら何があるのか。何もない。周りには、同じようなシニアが暇そうに新聞を読んだり、文庫本を読んだり、スマホで遊んでいたりしている。
独りぼっちで時間を潰しているシニア男性が多い。暇が有り過ぎて暇に押し潰される日々を過ごしているシニアたちだ。何かに没頭できる趣味があれば、気晴らしになる。現役時代は、仕事が生活のコア時間を占めていた。自分で起業できれば良いのだが、そこまでやる勇気も情熱も無いシニア。
定年退職後の生活設計は、働いている時よりも大変なのだ。
足を鍛えるためにシニアが夜歩くのを見かける。実は自動車が通る夜道を歩くのはとても危険である。ドライバーは道の右左をよく見ないで運転している。車のライトが夜歩いている高齢者を照らして始めて気がつく。
こんな時に遠くから誰かが道の両脇を歩いているというサインがあれば、ドライバーは事前に気が付き速度を落とす事が出来る。歩行者が歩いているということがショートビームのライトではすぐに分からない。突然、道路の脇を歩いている高齢者を見つけることになる。タイミングを間違えれば後方から高齢者を跳ねることになる。
夜散歩する高齢者は後方から来る自動車にはねられる危険に気がついていない!昼間であれば自動車ドライバーが散歩している高齢者を事前に認識できる。夜間はショートビームのライトで運転していると突然目の前に歩いている高齢者に直面する。このリスクを回避する方法がある。
湯河原温泉で一泊後、横浜への帰り道に一夜城ヨロイヅカファームに立ち寄った。小田原市早川にある。甘いものが食べたかったので家内と一緒にCafeに入り、ケーキセット(1000円)を頼んだ。コーヒーもケーキも本当に美味しかった。
私達夫婦は、年に2回、3回のドライブ旅行に出かける。夫婦で一緒に楽しめる時間を大切にしている。60歳を過ぎると老後に一緒に楽しめる時間が少なくなる。老後の時間とお金には賞味期限があるので60歳代の時にお金と時間を有効に使っている。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。