「階段マニア」になるという今年の目標で通勤時に階段を使っている。階段を急ぎ足で登ると後で呼吸が荒くなる。この現象は私だけであるのだろうか。
そんな疑問を抱えながら階段がある場所は階段を使っている。最寄りの駅では、エスカレーターの取替で半年間の間使えなくなり、階段とエレベーターしか無い。階段を急ぎ足で上がって、駅のプラットホームに降りるために階段を降りる。プラットフォームに辿り着いてから息が荒くなってくる。
ゆっくりと階段を上がっていく時、階段のステップ数が少なければ、呼吸は荒くならない。階段を上がる階段数と速度で呼吸が荒くなる、ならないが決まる。 足腰の筋肉が衰えていると階段を上がり下りする時の体内酸素量が足りなくなる。そのため、足りなくなった酸素を体に取り入れようと呼吸数を増やし始める。
階段で息が上がる現象は個人差が大きい。肥満体の人、高齢者、運動不足の若者は強い足腰の運動に耐えられるだけの筋肉を持っていないため、階段の上り下りで息が切れやすい。階段の上り下りは足腰への負荷が高い。体がそのような負荷に慣らされていれば息切れは和らぐ。
私の場合はちょっと面白い現象である。普通の駅の階段を上がる時は息切れが起きない。続いて階段を降り始めるときに息が切れ始める。階段を上がって改札口に行き、改札口から階段を降りてプラットホームまで行くときに起きる。私の推測では体内酸素量が階段を降り始めるときに足りなくなるのではないか。
つまり、駅の階段の上がり下りが終わるまで体内酸素量が続かないということである。問題は68歳という年齢でこれが当たり前なのか、そうではないのかである。
シニアにとって筋トレは健康寿命を伸ばす効果がある。自宅で普通の生活を送ることが出来る健康と体力がないと老後の生活はつまらなくなる。どんなにお金があっても自分の体が自由に使えなくなった体を買い替えることは出来ない。
老後は「体が資本」である。節約したいならば、健康な体を維持すること。病院通いになるとお金は出ていくし、病気による身体の制約も起きる。普通の生活を楽しめなくなる。自分の体の健康維持はお金以上に重要になる。
私は筋トレを始めて数十年立っている。本格的にやり始めたのは8年ほど前である。本格的というのはスポーツジムに通う回数を週2回にしたということぐらい。以前は週1回であった。週1回で筋トレは十分であると思っていたが不十分であることが分かった。筋トレの効果を体で感じるには週2回が最低条件になる。
週2回、近くのスポーツジムに通い始めてどんな効果を体で感じたかを話したい。もし、60歳代の方であれば、すぐにスポーツジムの会員になって筋トレを始めるべきである。今から始めれば、生活習慣病から逃げることが出来る。さらに70歳以降の生活で歩行障害にならなくなる。
筋トレを続けると「健康」というお金が手に入る。筋トレを続けて健康貯金をする。
60歳代のシニアで健康を意識している人は、定期的な運動をしている。健康を頭の中で意識していても定期的な運動をしていないシニアは、70歳以降にその結果を体力の低下と脚力の衰えで体感する事になる。特に、足の筋力低下が酷くなる。60歳代と70歳代の体力の差は、歴然としてくる。定期的な運動をしている高齢者とそうでない高齢者では、体の動きに違いが生まれる。
高齢者の歩き方を見れば、その人の足の筋力がどれほど低下しているかが分かる。
義父がこんな事を言い出した。最初に私たち夫婦に横浜から引っ越して一緒に東京の実家で生活を出来ないかと。丁寧にそれは難しいと暗に匂わした。次に、東京で一人暮らしの私の次男におじいちゃんの実家で生活をすれば、マンション代金を節約できるが、どうかと。次男は、笑って答えず。お金よりも自由に価値があると若者は思うはずだ。
これを老人の都合を最優先にした老人のわがままではないか!
平均年齢70歳のNPO団体のメンバーのほとんどは、いつも階段を使わずにエレベーターを使う。上がるのは大変な事は分かっているが降りていく階段ぐらいはと思うのだが・・・老人は言葉に出せない理由ある。
70歳を超えると普通のシニアは体が以前よりも衰えてきたという感覚を痛烈に感じ始める。足腰がしっかりしなくなり、バランス感覚が以前よりも悪くなる。階段を上がるぐらいは出来るが、降りる時に膝の関節痛で困る。多くの70歳代のシニアはエスカレーターやエレベーターを探して使い出す。
階段の上がり下りの動作は、健康に良いという理解はあるのだが、苦労よりも楽をしたいという欲求が勝ってしまう。
65歳を過ぎて自分の時間が余りある生活に入ると運動不足になる。健康のために会員制スポーツジムに通うシニアが増えている。その流行を受けて色々なスポーツジムが乱立し始めている。Anytimeフィットネス、メガロス、ルネサンス、ゴールドジム、NAS、ティップネス、イオンスポーツクラブなどが色々なメニューと設備を揃えて運動環境を提供している。
彼らのビジネスが抱える問題は長続きしない会員である。運動習慣がない60歳代以降のシニアは三日坊主になりやすい。頭では筋肉を刺激して鍛えないと体の老化が進み、筋肉量を失い、普通の生活ができなくなる体になると認識している。仕事をしなくなると体を活発に動かすことが少なくなり生活習慣病になりやすくなる。
肥満からくる糖尿病はシニアの寿命を短くする。余分な糖分とカロリーを消費する定期的な運動をしないといけない。快適な運動環境をスポーツクラブが提供しているのだが、シニアは長続きしない。どうしたら、運動習慣を身に付けられるのか。
ドキュメント72時間の番組で登場した70歳過ぎの女性が口にした言葉が記憶に残っている。「私はいつお迎えが来るかを待っているだけの生活よ!」70歳を過ぎると生きがいなんてあるのかなと感じた。当然、個人差はある。死ぬまで自分の目標に向かって頑張っている老人も多い。そんな老人は、羨ましい。
自分の将来に生きがいがなく、ただ、ただ、生活をしている老人たちには、「死」というお迎えがいつ来るかを待っているかのように見える68歳の私でも身近な人たちが他界して行くと死という現実を身近に感じ、自分の番はいつ来るのだろうかと考える。こんな記事をウエブで見つけた。
高齢者住宅ジャーナルTOP ニュース
厚労省:平均寿命(2022)が男性 81.47 年、女性87.57年に
公開日:2022年8月8日厚生労働省は2022年7月29日、2021年分の平均寿命と平均余命が記載された令和3年簡易生命表を発表しました。令和3年簡易生命表の概況男の平均寿命は 81.47 年、女の平均寿命は87.57年となり、平均寿命(2021)と健康寿命(2019)との差は、男8.79年、女12.19年となりました。
シニアの寿命が毎年伸びている。家内の両親は父親96歳、母親91歳。二人とも老人ホームで生活をしているが生活上で困る事はあまりない。敢えて言うならば、父親は認知症テストで30点満点中29点という最高得点を出している。そのため、記憶力が良い。脚力は衰えて車いすになって身動きで制約がある。
私の親戚で90歳以上まで生きた人はいないので驚くばかりである。義父は死期が近づいているサインが出始めたと言っている。起きている時間よりも寝ている時間が長くなったと。一方で義母は元気に健康体操を楽しんでいる。初期の認知症があるが、歩行車があれば自由に動き回れる脚力がある。
自分の死期を知りたいと思うか。私は思わないがそれとなく死期が近づいているというサインは知りたい。義父から聞いた話だが、義父の父親は他界する前夜に遺言書と現金を枕元に置いてこの世を去った。死がやって来ることが分かったからだと思う。
横浜ジョイナスの地下街を歩いていたら、前を歩いていた老夫婦が見えた。足下を見たら、奥さんらしきおばあさんの靴がハイヒールであった。 後ろ姿だけを見れば、とてもおばあさんに見えない姿勢とファッション、そして、ハイヒールである。
還暦を迎えた家内はとてもハイヒールを履けないと言っている。ハイヒールを履くにはトレーニングが必要なようだ。綺麗にハイヒールを履いて歩くには、(1)姿勢、(2)体幹の筋力、(3)足腰の筋肉、そして、(4)体のバランス感覚である。
ハイヒールは確かに見た目が良くなる。年齢を問わず足を細長く見せる。同時にハイヒールを履けて歩ける女性はハイヒールを履けるだけの体力があるという事でもある。若さが無いとハイヒールは履けない。年配の女性がハイヒールを履いて歩いている姿を見て私は驚いた。
68歳の誕生日を迎え、相反する思いが生まれた。一つは、1年長く生き延びたという喜び。もう一つは、体が1年また歳を取ったという悲しみだ。誰もが誕生日を迎える。若いときと違って60歳以上の人は、当たり前のように歳を取って行けると言う訳ではない。既に他界してしまった同世代のシニアがいる。
老いる自分の体との戦いが始まっている。生きているだけではなく、健康でいられる体作りが重要だ。シニアは自分の健康寿命を伸ばすことに意識を集中させて、それなりの対策を日常生活に溶け込ませなければならない。
私にはもう一つ深刻な病気を抱えている。歳を取る度に病気の進行が進む。治療方法がまだ発見されていない。多分、多くのシニアが私と同じ病気で悩んでいると思う。その病気は38歳の時に人間ドックで分かった。担当の医者から思いもよらないお話があった。あなたは緑内障にかかっていると。緑内障になって点眼液で視力の延命を伸ばしている。
緑内障になって30年が経過した。今の状態は、右目の視野上半分が見えていない。左目の視野、上半分が見えていない。最近は、目の焦点あたりの視野も見えずらくなってきている。時間の問題で文字を認識できなくなるリスクを抱えている。還暦を過ぎると老化現象に伴って体の機能が衰えてくる。改善できる部位とできない機能がある。
まだパソコンでブログ記事を書き続けるだけの視野はある。あと、10年過ぎれば記事を音声入力で書くことになるかもしれない。視覚障害が起きたらそれを補う方法を見つけるしかない。老いれば老いるほど身体と健康で問題が生まれて来る。シニアは今からそのリスク対策をする必要がある。
老いて来ていると感じる年齢は60歳を過ぎた頃ではないか。体の老化を感じ始めると不安が生まれる。今までと同じ生活を維持できなくなるのではないか?特に自動車を運転する人は運転に不安を覚える。
60歳を過ぎると老いから来る不安が生まれてくる。私の家内の会話仲間の女性たちが自動車の運転をするのが段々と怖くなってきたと言っていた。彼女らは既に55歳以上で自動車に良く乗る。2泊3日のドライブ旅行で今までは何も不安を感じていなかったが、最近、視力と聴力が衰えてきたためか自動車を運転するのが不安になってきたと話していた。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。