2016年6月1日NHK「ガッテン」の番組でこんな良いことを学んだ。「癒しのホルモン」で痛み、高血圧、認知症を和らげられるという。「オキシトシン」というホルモンが痛みや不安を和らげる。親しい人(伴侶、家族、友人など心を許している人たち)からタッチケアを受けるとこのホルモンが出る。オキシトキンというホルモンは一般的に愛情ホルモンと言われる。
日本人にはハグする習慣がない。西洋人にはその習慣がある。悲しいことが起きた時、不安を強く感じた時にお互いに抱き合う。日本人でも抱き合うことに抵抗がない人たちもいるが多くはない。私自身、ハグすることが好きである。若い頃は妻とハグしてキスをする時期があったが、子供が出来たらそんな習慣は消えてしまった。
還暦を過ぎても妻をハグする機会は殆どない。ハグするよりも妻とじゃれ合うほうが多い。スキンシップはじゃれ合いである。じゃれ合いの良い点は体でコミュニケーションが取れることである。会話もなく、体による触れ合いもなく、ただ、一緒に生活をするだけでは愛情ホルモンは出てこない。
70歳を過ぎると70歳まで生きたという幸運の喜びを味わえる。さらに、80歳まで生きたいという欲望が生まれる。知人、友人の中には70歳まで生きられなくて他界している人がいる。自分はまだ生きている。この事実が健康への意識を強める。
健康寿命を伸ばすには普通の生活ができる体力と健康が必須である。シニアになってからは生活習慣を意識して健康を増進する生活のリズムを作る必要がある。70歳を過ぎた頃に体の筋力と筋肉量が減少し体力の衰えが出てくる。歩行障害が典型的な症状になる。
健康維持を増進する生活習慣は栄養バランスの取れた食事、定期的な運動、十分な睡眠が重要になる。全てをやるよりもどれか1つを生活のリズムの中に取り込むやり方のほうが身につきやすい。シニアに欠けているのはタンパク質の多い食事をしていないことと定期的な筋トレ運動である。筋トレは男性ホルモン(テストステロン)を分泌させる。アンチエイジング効果を持つのが男性ホルモンである。
横浜駅北口から横浜ベイクォーターに行く通路がある。その通路には、地上に出るための階段とエスカレーターが用意されている。今日見た光景は面白かった。
この違いは、健康意識の違いから来る。健康に気を使う老人たちは、足を鍛えないと歩けなくなるという危機感を感じている。足を鍛える身近な運動は、日常生活で巡りあう階段の上り下りである。いつもならば、エスカレーターを使うのだが、健康を意識し始めると階段を使い始める。
一方で、若者たちは老後の健康など何も意識しないでも足の筋肉は落ちて行かない。便利なエスカレーターを使う事に違和感を感じていない。私も健康を意識し始めてからエスカレーターを使う機会が無くなった。10年前と今では、健康に対する考え方が違っている。
男性と違って家を守る主婦は、活動の拠点が自宅になる。若い時は、自宅で家の仕事をしていても足の筋力はあまり衰えていかないが、50歳、60歳の声を聞き始めると足の筋力は知らないうちに衰えていく。このことは、色々なメディアで報道されているためか、50歳代や60歳代の主婦はスポーツセンターに行き始める。
問題は、運動習慣が簡単に身につかないことだ。生活のリズムに運動がはめ込まれていないためにスポーツセンターで体を鍛える回数が少なくなる。女性は、一人で運動するのが苦手。どうしても友達と一緒でないと運動を始め難い。仲の良い主婦で運動習慣を身に着けたいと思っている人を見つけることが鍵になる。
運動習慣を生活のリズムに入れるという意味は、週2から3回の単位で1時間ぐらいスポーツジムや公園などで体を鍛える運動をするということである。犬の散歩で毎日30分ぐらい歩くということが必ずしも足の筋力を鍛えるということにはつながらない。もし、犬の散歩を定期的な運動と思っている主婦ならば、考え直したほうが良い。
主婦が鍛えるべき筋肉は足である。自宅にいる時間が多い主婦は脚力を鍛える活動がない。どうしても意識して足の筋肉を鍛える運動をする必要がある。
96歳になって老人ホームに入居した義父を訪問した。30分間の訪問で話題が歩行障害になった。彼は歩行器なしに歩けない状態にある。彼曰く、「今はもう足が動かしにくい状態になった。老人ホームで行われる足の運動はもっと若い頃にやるべきであった。歩行が難しくなってしまうと足の筋肉を鍛えるのに時間と忍耐力が必要になる。」
足が不自由な生活は彼にとって苦痛である。後悔先に立たずではないが、60歳頃から足の筋トレ運動を始めていれば今後悔せずに老後の生活を楽しんでいただろう。
昨日、横浜駅西口地下にある有隣堂書店の近くを通り過ぎようとしたら、目の前に80歳から90歳ぐらいのお爺さんが歩いていたというか、足を引きずりながら動いていた。その姿が異様な姿に見えた。足を引き上げる筋肉(腸腰筋)が衰えて足を前に引き出せないで引きずっている。膝を曲げることも出来ないため、昔のロボットのように足が棒のようになって足を引きずる。
もし、つまづいて倒れたら自分で立ち上がれないのではないかと心配した。
脚力を失う一歩手前の状態がこのお爺さんの歩き方ではないか。足を棒のように引きずりながら、ぎこちないロボット歩きである。この老人はまだ幸せかもしれない。自分の足で外出ができるからだ。できるだけ外出して歩く運動を心がけるお爺さんだから望みがある。これが出来なくなると車椅子生活が始まる。自分で動ける範囲が制限される生活になる。
歩行器無しで歩けない義父のような生活、脚力を失う前に足の筋トレをしていなかったことを後悔する生活になる。足を鍛える簡単な方法がある。「階段の上がり下り」運動が筋トレを意識せずに鍛える方法になる。もし、階段を降りることが難しければ、階段を上がるだけでも足腰の筋肉を鍛えられる。
歳を取れば取るほど健康寿命が一番重要になってくる。どんなにお金や資産があっても健康でなければお金を使って余生を楽しめない。介護施設で生きているだけの人生なんてつまらない!
シニアが求めるのは、健康な体である。 体が普通に機能して普通の生活が送れることだ。上の写真を見て、性欲を感じる感覚がある男性ならば正常だ。性欲を感じなかったら、性欲本能が低下してきている証拠である。若さは子孫を作れる力にある。
今月、義母が老健施設を退去して有料老人ホームに入居した。義父が先に入居した老人ホームである。義母は3年間老健施設に入居してリハビリに励んだ。老健施設は原則3ヶ月毎に別の老健施設に移動しないと継続して老健施設での生活ができない仕組みになっている。そのため、義母な2ヶ所の老健施設を行ったり来たりしていた。
老健施設のメリットを私はこんなふうに感じている。
義母は要介護認定5で入居して退去するときは要介護認定2に回復していた。自宅で転倒し、背骨の圧迫骨折でベッド生活になっていた。自宅での介護を私達夫婦と義父が半年ほどしたが、介護負担が大きく回復の兆しも見えていなかった。それでケアマネジャーに相談し、老健施設を助言してくれた。
義母の老健施設への入居は私達にとって救いになった。自宅での介護には無理がある。栄養バランスが取れた食事を作れないし、どうしても我儘な食事になってしまう。老健施設は月額15万円から17万円ほど費用が発生するが、自宅での介護負担を考えたら安いと感じた。
その理由は
老健施設への入居は有料老人ホームにお世話になる前のステップとして理想的である。
高齢者が心配する体の不調は、(1)歩行障害と(2)認知症である。確かにこの2つの心配事は老人になると皆の関心を引く。歩行障害は、足の筋肉を維持する筋肉運動を定期的に行えば回避できる。認知症は、原因がまだ定かではないが脳を活発に使うことで予防ができる。下記の図を見てほしい。頻繁な外出が何故良いのかがすぐに分かる。
体は資本。何をやるにも健康であることが前提になる。還暦を過ぎると皆健康を意識し始める。老化が身近に感じるようになるからだ。運動を定期的にしていないシニアは走ると息がすぐに切れる。懸垂、腕立て伏せもできない自分を発見する。
60歳の時の体力と67歳の時の体力に違いが出る。ジムでトレッドミルをやってみる。60歳のときは20分間走っても生き苦しくなかった。67歳の今、10分も続けて走れない。いつも筋トレ後に5分間走って、5分間歩くことにしている。
毎年、見えない部分で老化が進む。筋トレで鍛えた体も昔よりも筋肉の成長が遅い。疲れの回復も時間がかかる。今、元気に歩いているシニアも70歳を過ぎる頃には足が重くなり、階段を降りるのが怖くなる。足腰の筋力が衰えるからだ。
今日、筋トレに行ってきた。今は、スポーツセンター近くにあるスタバでこのブログを書いている。ジムでは、3時間ほど筋トレをした。75歳ぐらいのシニアが私の体型を褒めてくれた。「何かスポーツでもやっていたのかね?」と聞いて来た。「筋トレだけをやっています。」と答えた。このシニアは、シニア野球チームのメンバーだ。以前、同じ質問を私にして雑談をしたことが有る。シニア野球チームへのお誘いであった。
筋トレを2時間ぐらいして一休みをしていたら、ジムの女性トレーナーが話しかけてきた。何かのスポーツのために筋トレをしているのですか?と。私は、人間ドックで標準体重が72キロと言われ、体重をあと2~3キロぐらい落とす必要があるので筋トレをしていると答えた。現在の体重は、75キロだ。
トレーナーの女性からは、既に筋肉が体で出来上がっているので体重を落としたいならばこれをお勧めと言われた。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。