介護の話題が新聞を賑わせている。両親の介護で会社を退職して介護に専念したら、老後破産状態になったという記事が多い。又は、親の介護をやり始めたら仕事が出来なくなったとか。介護の負担で自分も体調を崩して職を失ったとか。介護が原因で子供たちに余分な負担が行く。
自分たちの子供に私達の介護の負担を極力少なくするには、介護を必要としない体を作る生活習慣を身につけるしかないと思っている。介護負担は自分の身の回りの世話が自分でできなくなった時に始まる。それが認知症だったり、他の病気だったり、足腰の筋力の衰えだったりする。
健康寿命を伸ばすことが家族に介護負担を負わせない確実は方法になる。健康寿命を伸ばす基本は何か。
会社を退職し、独立してから人間ドックは欠かしていない!体が資本であるからだ。
51歳で独立してから人間ドックは年1回必ず受けている。自分の体の状況を知る機会が人間ドックである。私は1回4万円以上もする豪華な人間ドックは利用しない。内容を見て本当に必要な検査項目だけに絞っている。いつも、横浜市が無料で提供する健康診断に肺、前立腺、大腸の検査を追加している。全部で2000円以下の費用になる。
多くの病気は血液検査で異常があるか、ないかで分かる。精密検査が必要か、必要でないかの指針を人間ドックで調べるのがポイントである。老化が進むシニアの体は免疫力も低下してくる。免疫力が衰えると今まで抑えられていた病原菌が暴れ出す。それが人間ドックの検査で出てくる。
健康診断はシニアにとって必要である。早期発見、早期治療が最善の予防になる。私は3ヶ月に1回、献血をしている。献血で血液検査をしてくれる。簡易血液検査であるが、何か血液に異常がある、無いかの傾向が分かる。
私の体の健康チェックは(1)年に1度の人間ドックと(2)年4回の献血で健康状態を調べている。献血は69歳まで出来る。
67歳になっても80歳になっても老化から逃げる事は出来ない。年々、気が付かないうちに以前出来た事が出来なくなっている自分の体に気が付く。もう、若くないと言う事を自覚する。老いて体は衰えるという自然の理に逆らえないが自分で遅らせることは出来る。
67歳の私は週2回スポーツセンターのジムで筋トレをしている。筋肉と体型は67歳に見えないほど若く見えている。首から上の顔と頭の髪を除いた自撮りをすれば、とても67歳には見えない体格になって写る。
年齢に合わない良い体格は若さを引き出す。シニアがアンチエイジング効果を期待して筋トレに励む理由がそこにある。一般的に70歳に近くなると体の筋肉が著しく衰えてくる。腕立て伏せ、懸垂、腹筋、スクワットなどをやらせても回数が行かない自分に気がつくはず。昔の力強い体のイメージだけが頭に残り現実との差に驚くことになる。
筋トレで筋肉を鍛え増やしていく方法が確実に若返る一つの方法になる。
先日、第3回目コロナワクチン接種を終えた。副反応は第二回目と比べて穏やかであった。駐車した部位あたりに痛みが発症して2日間ぐらい痛かった。軽い倦怠感、頭痛、筋肉痛が翌日有っただけで終わった。高齢者のコロナワクチン予防は必須である。
それだけでは駄目なので自分たちだけで出来ることをやるしかない。ワクチンはコロナ感染を100%防ぐ訳ではない体。第3回目コロナワクチン接種プラスアルファーの対策をしないといけない。
私は67歳のシニアなので新型コロナウイルスへの感染は怖い。持病はないが、免疫力は他のシニアと同様に落ちている。自分なりに免疫力を強化する筋トレを定期的に行ったり、免疫力を高めると言われるエキナセアサプリメントを毎日飲んでいる。
新型コロナウイルスの予防策と感染しても退治できる免疫力を高めることを意識して行うことがベストである。
病気や転倒で寢ったきりになる老人の世話は周りの人に迷惑をかけるだけでなく、介護や医療費の面でも負担が大きい。寝たっきりの生活になると今までの人生がウソのように幸せな人生に思えるようになる。誰もが寝たっきりの余生を送りたくないと望み、早く死にたいと思う。元気な老人ほど介護ベッド生活は苦痛になる。
元気で健康な年齢の人は自分の両親の介護を経験して寝たっきりの余生はとても辛いと感じているはず。自分の力で身動きができない生活、トイレにもいけない生活、ベッドの中でじっとしているだけの生活は牢獄生活よりも苦しい。
寝たっきりになる原因は、(1)脳卒中(全体の4分の1を占める)、(2)骨折、骨粗しょう症、(3)認知症である。脳卒中や認知症は防ぎようがないが、骨折や骨粗しょう症のような整形外科的な原因ならば、予防ができる。
年金生活に入った高齢者は自分で生活のリズムを作る必要がある。昼間の8時間を有効に使えるかが勝負である。頭と体を活発に使う生活であれば問題がない。困るのは自宅でゴロゴロと何もしないで暇をつぶす生活習慣を作ることである。
脳と体を活発に使わない生活は認知症の引き金になり、体の筋肉を衰えさせる。70歳を境にして体を怠けさせると歩行障害が生まれてくる。この時期に体の筋肉を一生懸命に鍛える運動習慣を身につけないと自分の足で歩けなくなる。
認知症予防と筋肉作りは高齢者の健康寿命を伸ばす上で重要な要素になる。脳を使う活動をやめない。体の筋肉に楽をさせない。そんな生活を自分なりに作り出す必要がある。経済的に余裕がある年金生活であればあるほど体を楽にさせる。何もしなくても生きていける。
老後を健康的に過ごしたいシニアは積極的に新しい生活習慣を作り出す。高齢者が一番気にすることは健康である。加齢で今まで出来たことが出来なくなるという現象を体験する。以前は10キロぐらい平気に歩けたのに70歳を過ぎたら5キロ歩くと足が重く感じて休むことになる。体は確実に衰えて行く。
新しい事をやる気力と意欲が薄れ始める。一般的に新しい事に挑戦して習慣づけるには70歳になる前までに助走をする必要がある。新しい習慣の種を見つけて始めねばならない。60歳代は気力と意欲がまだエネルギーとして残っている。
日本人は毎日果物を食べる機会が少ない。特に、若者とシニアは果物を食べようという意識がおろそかだ。生の果物を食べるよりも健康食品やビタミン剤を取ってしまう。栄養は、ビタミン剤や健康補助食品よりも口から入る果物から取る栄養素が良いに決まっている。高齢者は1日に果物をどれだけ食べているのだろうか。
どうせ果物を食べるならば胃腸に良いヨーグルトも一緒にして食べると健康に良い。私達夫婦はいつもそうしている。朝と食後にヨーグルトを果物と一緒に食べる習慣が身についている。果物は食後の健康的なデザートになる。お菓子を食べるならば、果物を食べる。果物はお菓子よりも健康的である。
旬な果物を意識して食べると栄養バランスが自然と良くなり健康にプラスである。
83歳の義母をAUショップまで連れて行った。歩きながら話をしたのだが、途中から義母が歩きながら足がぎこちなく感じると言い始めた。年末から正月まで自宅の中で動いていただけで外を歩くことがなかったという。始めて歩いたという感覚だったという。
70歳を過ぎた老人が外出して歩くことを止めたら、必ず足の筋肉量が減っていく。筋肉量が減っていくと自分の体を動かす時に違和感を覚える。それが出やすいのが歩行である。足の筋肉は大きい。その筋肉が衰えると自分の体を支えたり、動かしたりする上で支障が出る。
83歳の義母の足は足のぎこちなさで筋力の低下を表していた。自分の体を不自由なく動かせなくなったら、暗い余生が待っている。自分で自由な行動が出来なくなるという状態を想像してほしい。動物は歩けなくなったら死ぬ。人間は賢いから衰えていった筋肉を鍛えて増やすことができる。生活のリズムの中に足腰の筋肉を鍛える習慣を取り込めば良い。
自分の人生の先が見えないと思っているシニアが多いのでは。定年退職前の自分ならば、会社組織内での生き方が想像できていた。フリーになったら、自分が何をしたら良いか羅針盤が狂い始める。自分の人生の先が濃霧で見えない時、不安が悩みを作り出す。
何かに悩んで道を歩いていると何故か下を向いて歩いている自分に気が付く。前から知人が歩いてくるのも気が付かない。下を向いて歩くと目先が地面しか見ていない。本来ならば、青い空を見ながら新鮮な空気を吸い込んで心地良い気分を味わえるはずだ。
昨年の夏のことである。帰宅時に横浜駅の階段を上っていく一人の老人の後ろ姿を見た。半ズボンとTシャツ姿で体格が手に取るように分かる。年齢的に70歳から80歳ぐらいのシニア男性。階段を軽快に上がっていく。背中から腰まで筋肉がついている。足の筋肉もやせて細くなっていなかった。
あの年齢であの体格を維持できているのは、きっと、定期的に運動をしているためだろうと私は思った。シニアの筋肉は定期的な筋トレをしていないと確実に筋肉量を年1%づつ減らして行く。それが筋肉が多い足の筋肉にでてくる。
お風呂に入る時、洗面所の鏡に写る太ももを見てほしい。予想以上に太もものサイズが小さくなっているはずだ。足の筋肉に張りがない。筋肉を失い皮膚の皮がたれ始める。シニアの体は加齢でドンドン醜くなっていく。
11 / 27
このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。