義父が老人ホームから最寄りの病院に入院し何度か面会に行った。年齢が97歳でもう長く生き過ぎたといつも言っていた。病院には肺気腫の影響で酸素濃度が低くなったために3週間ほど治療を受けていた。
老いて体が衰え死に向かっている義父を見ていると私の老後の姿が想像できる。どのような死に方をするのかは分からないが、老人ホームや病院で死にたくない。ピンピンコロリの死に方が理想である。
誰もが死に向かって生きている。年齢が増えれば自然に死が近づいてくる。いつ死ぬかは神のみぞ知るのだが、誰もが望むのは苦しみながら死にたくないということである。義父は私達に延命処置をしないように依頼している。
その理由がわかる。私も自分の体が思うように動かせなくなって病院生活をするようになったら、延命処置をしないように妻に言う。年齢が80歳を過ぎたら長く生きる意味があるのだろうかと疑う。
普通の生活が問題なくできる健康と体力があるうちは老後の人生を出来るだけ楽しみたい。今69歳だが、10年後79歳になった時点で健康と体力がどうなっているのだろうか。シニアの悩み事は健康。困り事は自由に動かせなくなる体ではないか。
1年ほど前、アウトレットモールでナイキのエアーマックスというウォーキングシューズを9000円ぐらいで購入した。店舗で履いて問題がないように思えたので購入したのだが、それが間違いであった。後日そのスニーカーを履き始めて1日もしないうちに足の左右親指を突き指にした。左親指は爪の中に血が広がっていた。右親指は爪のもとに内出血をした。
私の足のサイズが26.5cmであるのでそのサイズで試して購入したのだが、どうも、ナイキのスニーカーは少し大きめのサイズにしないと今回のような目に合うということが後でわかった。つまり、26.5cmよりも27cmのサイズのエアーマックススニーカーを購入すべきであった。
せっかく購入しても快適に履けないウォーキングシューズは意味がない。サイズで間違うのは履いたときに親指が靴の先に当たること。靴の先と親指が1cmぐらい空いていると良い。ウォーキングシューズはつま先が少し硬くなっている。そのため、親指を突き指しやすい。下り坂になるとサイズが小さいと突き指をする。
この苦い経験を活かして最近ニューバランスのランニングシューズを購入した。ランニングシューズは一般的につま先が柔らかく作られているので親指が先端にぶつかっても突き指をひどくさせない。サイズも26.5センチで確認し、つま先と親指の間に余裕があるスニーカーにした。
ナイキのエアーマックスよりも柔らかく軽いため歩きやすい。ただ、靴紐を結ぶという作業が発生する。スリッポンのようにすぐに履けるようであれば問題がないのだが、ランニングシューズはスリッポンのような作りになっていない。
歩く上で快適さを求めると(1)突き指をしないシューズと(2)靴紐を結ばないで履けるシューズという問題を解決する必要がある。
異常気象による被害で高齢者たちがたくさん亡くなった。自分自身を助けることが出来ないほど筋力や体力が不足していたという。目の前に動けない老人がいるのに、自分の筋力が弱いために見殺しにしてしまったという事例もある。65歳を過ぎると体力も筋力も衰えていくことを肌で強く感じる。
私の知人70歳は腕立て伏せが1回も出来ない。何かにつまずいて倒れれば、腕だけで支えきれないで地面に顔をぶつけてしまう。体力と筋力の衰えは普通の生活ではさほど気が付かない。気がつくのは体力測定やスポーツをした時である。以前は体力的に問題がなかったのに今回は様子がおかしいと気がつく。
60歳を過ぎたシニアは自分の体の変化を意識する必要がある。筋肉は使わないと急激に衰えていく。その年齢が60歳を過ぎた時になる。普通の生活では必要以上に筋肉を使わないから筋肉の衰えに気が付かない。これが落とし穴!
老人が普通の生活から介護される生活になるきっかけは転倒である。つまづいて転び骨折する。自分の身体を自由に動かせる筋力があれば、骨折しない転び方が出来る。脚力で踏ん張り、倒れても腕の力で身体を支え衝撃を和らげられる。
シニアが転んで怪我をしたという話が老人の会話の中で頻繁に出てくる。筋力の衰えは身の危険に及ぶ。幸運な事は筋肉は年齢、性別に関係なく鍛えれば成長・強化できると証明されている。体を鍛えて自分の体を自由に動かしたいという意識があれば、筋トレを始められる。無理をせずに出来るところから始めるのがコツである。
成果は直ぐには出て来ないがちょっとづつ体の筋肉は成長していく。年単位で筋肉は増えていくので辛抱強く筋トレを定期的に続けることである。
老化で体の筋肉の質が悪くなってきているのではと疑いたくなる現象がある。筋トレをしているのだが、鍛えている筋肉以外の筋肉に筋肉痛が起きる。時には、腕の筋が曲げると痛くなるという現象も経験する。60歳を過ぎてからばね指や足のつり現象がある。スポーツジムのロッカールームでシニアのグループが湿布を貼っている。若い人たちは、湿布を貼るような姿を見ていない。
98歳の義父は、主治医から湿布をたくさん処方されている。歩くとお尻の筋肉が痛くなるから湿布を貼っていると言う。その話を聞いて老人だからなのだろうと思った。老人は、老いてくると体の筋肉を使わない生活を送るようになる。歩くことが少なくなって、ちょっと歩くと足の筋肉が負荷を感じて筋肉痛を発症する。
家内の両親(91歳と85歳)は、3年ほど前に夫婦で白内障の手術を受けた。白内障は、加齢から来る目の病気で年齢によって発症する確率が高まる。50歳代の50%、60歳代の70%、70歳代の90%、80歳代の100%、白内障が発症し、手術が必要になるのは50歳代で10%、60歳代30%、70歳代50%、80歳代70%と言われる。
白内障の病気は、人工水晶レンズに取り替える手術で治る。メガネを掛けていた人が眼鏡からさよならする場合もある。多焦点眼内レンズの登場で白内障の病気は治せるだけでなく視力を良くする時代となった。
4月下旬に江東区にある清澄庭園に夫婦で立ち寄った。天気で気候が良かったので下町巡りをしていた。横浜から自家用車で江東区にある大きめのイオンモールを探して無料駐車場(4時間)として使った。清澄庭園までは距離があるが散歩のつもりで歩いたので良い気分転換になった。
アド街ック天国の番組で清澄白川駅あたりの特集があった。コーヒーのサードウエーブの発祥地でコーヒーを楽しむ人たちが一度は訪問する場所らしい。ブルーボトルコーヒーも清澄白川に一号店を開いている。
コーヒーと美味しいケーキは相性が良い。藤堂プランニングというケーキ工場がケーキの直売をする時にお試しケーキを試させてくれていた。今はコロナの影響でこの試食はなくなってしまった。
平日昼食後にスクワット運動をしている。理由の一つとして、「食後高血糖」を防ぎたいがある。足にある筋肉は体全体の70%ある。スクワット運動を食後にすることで血液中のブドウ糖をエネルギーとして消化することが出来る。昼食後に眠くなることも避けることも出来る。
もう、始めて2か月間が過ぎた。ランチ時間に出来なかった日は、お風呂に入る前に自宅のリビングでスクワット運動をする。2か月間も続くともう習慣になる。定期的な運動は、これ以外に週2回スポーツセンターで筋トレを毎回2時間ぐらいしている。これに追加してスクワット運動を毎日することで弱体化する足の筋肉を鍛え上げることが出来る。
なぜ、68歳のシニアが毎日スクワット運動をやり始めたのか?
「夫源病」…夫の定年後、妻には強いストレス(Yomiuri Online)の記事を読んでこんな病名が付いていたのに驚いた。夫源病という病気はない。
夫源病(ふげんびょう)とは、夫の言動が原因で妻がストレスを感じ、溜まったストレスにより妻の心身に生じる様々な不定愁訴を主訴とする疾病概念で、医学的な病名では無い。 類似の概念として主人在宅ストレス症候群がある。 夫の休日になると妻のメンタルヘルスや体調が悪化する。 熟年離婚の大きな原因とされ増加傾向にある。(引用先:Wikipedia)
確かに会社に勤めていた時は、夜しか夫は帰ってこない。昼間は奥さんの天下である。そんな生活が何十年も続けば、突然、夫が自宅にずっと居ることが不自然になり妻にストレスが生まれる。大きな変化が妻への大きなストレスになり、主人在宅ストレス症が妻に発症する。
妻の64歳の知人が脳溢血で突然死した。要因は高血圧。突然の知らせで同い年の妻は驚いていた。2週間前までは元気でおしゃべりをしていたからだ。還暦を過ぎると死が近づいてくる。突然死は運命というしかない。重篤な持病を持っているシニアならば誰でもが驚くことではないが。元気だった人が突然亡くなるのは戸惑う。
身近に起きた知人の死は自分の健康リスクを考えさせられる。私は68歳。まだ若いと感じている。そんな私でも健康リスクを意識させられる。自分なりに健康寿命を伸ばす努力をしている。私が長生きできれば収入がない妻の生活費を提供し続けられる。遺族年金と妻の年金だけでは経済的に余裕がない生活を妻は送ることになる。
だから、収入がある私が長生きできるよう健康リスクを意識して予防できることを行っている。健康リスクは年齢に関係なくあるが、若い人よりも高齢者のほうがリスクは大きい。加齢による体の弱体化である。
老いてくると体に異変が起きる。私の場合は今までにこんな事が起きた。
こんな異変は55歳を過ぎた頃から少しずつ起きてきた。体の異変が老いから来るとは思っていなかったから驚いた。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。