高齢者は年齢を追う毎に軽い靴に買い換えて行く。足の筋力、特に足を上げる筋力(腸腰筋)が衰えていく。この腸腰筋が衰えるとつまずき、転倒しやすくなる。それ故、高齢者は軽い履きやすい運動靴を常用し始める。
しかし、問題は解決しないで残る。脚力を鍛えることをやらない限り、歩行でつまずき易くなる。根本的な問題解決をやらない限り問題は大きくなる。私は2つの方法で意識的に足を上げる筋力を鍛えている。この方法を継続すると知らないうちに腸腰筋が刺激される。誰でも出来るのだが、辛抱して続けられるか、られないかで成果が違う。
歩き続ければ足腰の筋肉が強化されるが、徐々に脚を上げることが辛くなる。これを改善するには意識して脚を上げる筋肉を鍛えるしか方法がない。健康食品ロコモアなどを取れば改善するなんて夢にも思わないことである。筋肉は意識して鍛えないと強化されない。健康食品は筋肉を作るときの材料でしかない。理想は足の筋トレを継続し筋肉を作る材料を意識して取ることである。
60歳でも懸垂が出来るようになるか?答えは、「はい!」である。私は2年前から懸垂のトレーニングを始めた。身長が180センチ、体重が75キロ。週2回ジムで筋トレをしていたが、懸垂はやっていなかった。中学生の頃、10回ぐらい出来た記憶がある。
スポーツジムでも懸垂をやっている人は少ない。68歳の私が懸垂をやっていると周りの人たちが注目する。普通の68歳ならば、懸垂が1回も出来ないのが当たり前。若者でも懸垂が5回以上できれば上出来である。体重が肥満で重い人は鉄棒にぶら下がることも出来ない。
懸垂は腕だけの力ではなく上半身の筋肉全てを使わないと出来ない。特に筋肉が大きい広背筋の力を要求する。今まで懸垂は腕の力がないと出来ないと思っていたが、実際は背中にある広背筋が強くないと出来ない。
2年前にジムで試しに何回できるかやってみた!
先週の金曜日にゴールドジムで筋トレをした。その夜は、出来るだけタンパク質の多い肉類の食事をして筋肉の餌を増やした。夜寝る前に水を飲まなかった。夜中にトイレに行きたくなかったからだ。夜中、体が熱を出しているのを感じた。傷ついた筋肉細胞を回復させるために体が働いている。
翌日、トイレに行くのだがウンチが硬くて肛門から降りてこない。力んでも力んでも降りてこない。痔を持っているので1日様子を見ることにした。なぜか、筋トレをした翌朝、便秘になりやすい。どういう訳か便が普通以上に硬くなっている。
年齢が60歳を過ぎると便秘になりやすい。その理由は運動不足と水分補給不足からくる。運動不足から腸内の便が滞り、大腸に長く居座ると水分が必要以上に吸い取られ、便が硬くなる。こんな便秘を「弛緩性便秘(しかんせいべんぴ)」と呼ばれる。
私の場合は必要以上に大腸で水分が吸収されて便が硬くなることで便秘になる。筋トレで運動不足が原因ではなく、筋トレで体内の水分不足になるという結果である。
シニアは理由を付けて外に出るべきだ。自宅に閉じこもるべきではない。自宅で何か仕事をしているのならば良いが、そうでなければ外に出る理由を見つけて自宅を出る事である。外出する時は、いつもよりも着飾って出ると良い。男性ならば、スーツやジャケットで。ワイシャツとネクタイもあれば、昔に返ったようにシャキッと気分が変る。
自宅や近所を歩き回る服装で外出をしてはいけない。年金生活をしているシニア男性は普段着と外出着の違いを意識して外出すべきである。その理由は外出時に接する人たちに良い印象を与えることにある。清潔で印象が良い服装は誰にでも快く受け入れられる。
老いたシニア男性の体は見ただけで若さと新鮮さがない。それをカバーするのに服装がある。横浜駅近くで見かける老人男性の服装は普段着そのままの服装の方が多い。近所の公園に散歩する感じで横浜駅まで来てしまっている。多くの人たちに見られるという事実を意識していない。
外出する時にこんな事を意識すれば、服装も変わる。
シニア男性が世間体を気にしなくなると周りの人たちから無視され始める。存在が薄くなり、社会との接点が希薄になる。老いてくる顔、剥げてくる頭髪、汚くなる皮膚や肌、枯れていく肉体を隠すには服装しか無い。清潔感を醸し出す服装がシニア男性に求められる。
筋トレをするためにスポーツジムの会員になるシニア。時間とお金をかけて健康増進のためにやってくるのだが、その効果がイマイチ。その理由ははっきりしている。もし、スポーツジムで筋トレをしているシニアならば、この記事を読んで頂くとさもありなんと思うはずである。
私は毎週月曜日と金曜日の午前中にスポーツジムで筋トレを2時間ほどやる。自分の筋トレメニューに従って計画を持ってやっている。筋トレをしている時は一人黙々と筋トレに集中している。時々、見慣れた顔のシニアがやってくると挨拶をするぐらいである。
69歳になるとスクワットを1セット終わる毎に3分ぐらい息を整える必要が出てくる。ベンチプレスや懸垂のときも同じようにセット後に3分ぐらいはどうしても息を整える休憩が必要になる。Fitbitの時計で心拍数を見ながら心拍数が100以下になったら次のセットを行うことにしている。
休んでいる間にジムの様子を眺める。 ジムのトレーナーや管理スタッフが女性であるとシニア男性が必ず話しかけておしゃべりが始まる。筋トレをしている時間よりもおしゃべりをしている時間のほうが長い感じだ。数人で筋トレをしているシニアグループが居る。ベンチプレスでお互いを補助しながらやっているのだが、セットが終わる度におしゃべりが仲間の間で始まる。
ジムで筋トレをする時間よりもおしゃべりする時間のほうが多いため無駄な時間を使っているという印象がある。ジムはシニアにとって社交の場であるが、目的を間違えないことである。ダラダラと筋トレをする時間を伸ばすと筋トレ効果は生まれてこない。
2025年1月、70歳になる。60歳と70歳の違いは数字から来る印象。60歳はまだ若い感じが強い。70歳は老人の入口になる。70歳から80歳になる過程で多くのシニアが健康障害になる。老化が急激に進み、体に老化が強烈に出てくる。
70歳からの10年間を健康に過ごせれば、80歳になっても健康は維持できる。70歳からの10年間はシニア男性にとって一番リスクが有る。がん、生活習慣病、歩行障害、認知症などの症状が出やすくなる年齢になる。「健康」という言葉が生活の中心に躍り出る。
私の人生の中で70歳という年齢は何を意味するのか。高齢者の寿命は年々伸びていっているが。
還暦を迎えるとなぜか自分の健康に意識が行く。意識して10年が経過した。人それぞれ持病を持っている。歳を取るにつれて体の至る所に不具合が出てくる。70歳は老人の入口。体は確実に衰えていっている。その衰えは病気として突然浮上する。
例えば、腰痛、指のこわばり、体が硬くなったり、関節が痛くなる。今までは何ともなかったのにある日突然発生する。これが加齢による現象だと気がつくまでしばらくかかる。帯状疱疹も加齢からくる免疫力低下が多くの原因である。私も60歳頃に帯状疱疹に襲われた。帯状疱疹という病気がわかるまで内科、脳外科、皮膚科などを渡り歩いた。左側の頭の毛に触ると痛い。この症状が帯状疱疹であるとわかるまで苦労した。
筋トレを本格的にやり始めて10年が過ぎた。週1回から2回の筋トレ習慣で自分の体が変わった。自分では体の変化に気が付かなかったが、息子たちや家内から体格がスーパーマンのようにがっしりしてきたと教えてくれた。食事ではタンパク質を多く摂ることを意識している。
病気らしい病気にはかかっていない。持病の緑内障だけである。生活習慣病と言われる症状は一切ない。お腹辺りに脂肪が少しついているが、目立つような脂肪の付き方ではない。お腹はフラットである。体脂肪は20%前後、問題は内臓脂肪で14%(やや多い状態)。毎朝夕に体重計に乗り体重の変化をモニターしている。
急激な体重の増減はないので安心している。「健康」は意識していないと上手く管理できない。
今日スポーツジムで行った筋トレメニューがある。下記の内容をセット毎に休みを入れながら2時間30分ぐらい行った。
70歳に近いシニア男性がこれぐらい出来るのは長年の筋トレ習慣のおかげである。このメニューをグーグルのAIに評価してもらった。
Google AI>お疲れ様です! 2時間30分という長時間にわたって、非常に多くの種類のトレーニングを行われていますね。メニューを見る限り、全身をバランス良く鍛えることを意識されていることが伺えます。
特徴としては、
筋トレを定期的に行っていないシニアは同じ事をすることが出来ない。継続こそ力なり、という言葉が浮かぶ。
横浜駅周辺にある地下街を歩いていたら、師走のためかシニアの婦人を大勢見かけた。その中で目立ったのは「杖」を使って歩いていたご婦人たちである。杖は何のためにあるのかをグーグルで検索してみたら、下記のような回答を得た。
杖には、次のような役割がある。
- 歩行の安定をサポートする
- 歩行時のふらつきや転倒を防ぐ
- 足腰への負担を軽減する
- 歩くことに対する抵抗感を軽減する
杖を使用することで、体を支える支点(ポイント)が2つに増えるため、転倒する危険性を抑えることができる。また、両足への負荷が分散されるため、長い距離を歩いても足腰への負担を軽減し、体全体が疲れにくくなる。
杖は、下肢に障害のある方だけでなく、高齢で脚力の低下した方や、外歩きを楽しむ方などにも有効。杖を使用することで、自信につながり、活力や体力も良い状態に保つことができる。
私が見かけた御婦人は杖がなくても歩行ができるぐらいの歩き方をしていた。一本杖(T字杖)で歩行に合わせて杖をついていた。見ている限りでは杖に頼り切って歩いてはいなかった。多分、歩行の安定をサポートするために必要な時にふらつきや転倒を防ぐためである。
75歳を過ぎると歩行障害を感じるシニア男性が増えてくる。彼らは杖を使うことになる。杖を使うことで歩行で安心感を生む。シニアの外出で不安要素を一つ消せる。ふらつきや転倒を防げる。自分の足で立ち上がれない状態になったら杖では役に立たない。車椅子の出番になる。そうなる前段階で杖は身近な道具になる。
もし、歩く時にふらつきを感じたり、体のバランスが取り難くなったら、杖の出番である。杖を使いたくない方は足腰の筋トレを今から始めることである。
シニアの免疫力を高める方法
シニアの免疫力は60歳以降から急激に低下する。日頃から自分の免疫力を強化する事を意識して生活をする必要がある。風邪が引きやすいとか、治り難いとか、体の免疫力低下が原因になる症状が目立ち始める。自分の免疫力をすぐに安く調べられる手段があれば良いのだが、それがない。多くの方法は血液検査になる。料金も3万円前後である。
自分の免疫力がわかっても最終的に免疫力を改善する方法を知らなければ意味がない。一つだけ自分で実証済みの方法がある。週2回の定期的な筋トレである。普通以上の負荷を体にかける筋トレは免疫力を強くする。お陰で10年以上風邪を引いて寝込むということはない。
ちょっとした喉の痛みなどは風邪の初期症状になるが、エキナセアを3日間ぐらい飲み続けると治ってしまう。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。