
「60歳代、仕事なし、生きがいなし、一人で孤独」な人たちがこのサイトにやって来る。これは何を意味しているのだろうか。
定年退職で仕事を探しているが見つからない人が多い。仕事が生きがいで生活してきた会社員は生きがいを失う。孤独は、夫婦であっても独身であっても社会とのつながりが切れた時点で生まれてくる。人生の節目が定年退職後の60歳と再雇用終了の65歳にやってくる。
60歳にしても65歳にしても仕事を失うことで社会とのつながりが切れてしまう。社会とのつながりを維持することを考える必要が60歳、65歳のシニアにある。シニア男性にとって仕事は人生のコアである。そのコアな要素が定年退職とともに消えるのはすごい損失になる。
仕事が生きがいになっていたシニアほど精神的な損失が多くなる。それは同時に自分の存在自体を否定し始める。名刺を持たないシニアが自分の存在価値を何で示すことが出来るだろうか。
ランチを食べにスタバを出た。向こうから同年代らしきシニアが歩いてきた。お腹はビール腹のように出っ張っていて明らかに肥満体だ。顔を見ても苦しそうに歩いている。誰が見ても先が短い感じがした。
昨日、私の携帯電話に横浜市国民健康保険から電話があった。前回行った人間ドックで血糖値が正常値よりもちょっとだけ大きかったのだ。初めて血糖値で正常範囲を超えたためなのか、特定保健指導の対象者になってしまった。私の場合、動機づけ支援対象者になっていた。定期的な運動をするようにということだ。
BMIは、23.5、血圧も標準値、中性脂肪やHDLコレステロール値も正常範囲だ。特定保健指導の対象者になる基準を参考にするとどうも腹囲サイズ86cmと血糖値だけが正常範囲を超えていたためのようだ。
筋力トレーニングで汗を流したあと、充実感とともにランチを楽しみ、食後のコーヒーで一息つく。これは多くの人が日常的に行っている行動ではないか。しかし、この一連の流れが、あなたの体の中でどのような素晴らしい効果を生み出しているか?
今回は、私の筋トレ後の「ランチ+コーヒー」というルーティンが、体に何をもたらしているのかを専門的な視点からわかりやすく考えてみたい。

日本人の健康寿命は約70歳だと言われる。健康寿命は平均寿命と違って普通の生活が問題なく出来る寿命である。
健康面で誰にも迷惑をかけずに普通の生活が自分で出来る年齢が70歳から75歳前後までと言われる。私は今70歳。75歳まであと5年あまりある。当然、個人差はある。平均値であるからだ。この5年間のうちに体に支障が出ないよう健康管理をしっかりする必要がある。

健康寿命を伸ばせれば、こんな女性ともデートができるかもしれない。60歳を過ぎたら、健康というキーワードが頭から離れなくなる。体が資本という言葉はどのような時代においても一番重要である。
今日の午前中はスポーツジムで筋トレを2時間ほどやってきた。夏休み期間であるためか、若い人が多かった。若い人に混じってスクワット、懸垂などをやって大きな筋肉に刺激を与えた。健康寿命は足を鍛えないとだめである。更に体の姿勢を良くするために広背筋を鍛える。懸垂は広背筋を強く刺激する。
老いて来ると体を楽にする生活が続く。それが老化を進ませる。体を動かさない生活は体の筋肉を衰えさせて筋肉量を減らす。それが足の脚力を直撃する。75歳を過ぎたら、フレイルになりやすい。そうなったら、健康寿命は終りに近い。筋肉不足で歩けなくなる。医者は老人たちに体を活発に動かす生活習慣を身に着けなさいと助言する。筋肉の損失を防ぐためである。
スクワット運動を2年間集中してやってきた。その成果がお風呂の中でお尻と太ももの付け根あたりを触ると分かる。スクワットをあまり気にしていないでやっていた時のお尻と太ももは付け根あたりに贅肉と皮膚のたるみを感じたが、今では贅肉が取れ、お尻と太ももの区切りが触ってすぐに分かるようになっていた。お尻全体の贅肉も取れて少しお尻のサイズが縮小し、張りがあるお尻になった。
70歳代のシニア男性のお尻は一般的に垂れ始めている。活発に歩いたり走ったりしている人は引き締まったお尻になっているが、定年退職して体を動かす活動が減っているシニアはお尻全体の張りが無くなり垂れ始める。若さが無くなり始めると顔、首、お腹、お尻、おヘソ周り、乳房あたりの張りが無くなり皮膚が垂れ始める。
自分のお尻は直接見えないので垂れたお尻の状態を自覚できない。スポーツジムで見かける若い女性が履く下半身に張り付いたレギンス姿を見て分かるのは、お尻の形が手に取るように分かることである。

そこで私もレギンスを履いてスクワット運動をやり始めた。お尻が垂れているとレギンスでもお尻の垂れた部位をサポートしきれないためお尻の贅肉が垂れて見える。ヒップアップしたお尻はお尻の垂れがない。張りのあるお尻にしたいと願っている女性は多いが、男性はあまり意識していない。そのため、知らないうちにみっともないお尻になっている。

毎週2度スポーツジムに通っている。区が運営しているスポーツセンターだから安い。ウエイトトレーニングの設備が整っている。私と同じシニアの人たちが増えている。
60歳、65歳、70歳、75歳と5年ごとに体の筋肉と体力が減少していく。何も運動をしていない人たちの体は1年に1%筋肉が体から消えていく。
この問題を解決するには、筋肉を鍛えるしかない。筋肉を鍛えると新陳代謝が活発になり免疫力が維持されるという。定期的な運動を筋トレで行うと健康寿命が伸びる。筋肉を鍛えると成長ホルモンが分泌され、体の免疫力が維持されやすい。
高齢者の性的問題は止まらない。それは本能に根ざしているからだ。おじいちゃん、おばあちゃんだから性的問題はもうないなんて勝手に思わないことである。身体障害者も同様に性的問題があり、それ故に困っている現実がある。高齢化社会では、老人ホームや介護施設での性的問題を解決する方法が求められる。
海外でも高齢化社会の影響で老人ホームに政府認定のセックスワーカーを呼び入れて性的な問題を解決している。オーストラリアの老人ホームでは、実の娘が老人ホームにいる父親の依頼でセックスワーカーを頼んだという記事がある。
60歳を過ぎると若返りたいという気持ちが強くなる。シニア男女ともにその気持ちが増々強くなる。肉体を若返らせることは難しいが、気持ちだけは若返らせることができる。恋愛は高齢者の気持ちを時めかせる。シニアになって一人生活を始めたら、新しい恋を探し求めるべきではないか。
シニアカップルが刺激を求めてラブホテルに入る。そんな事が当たり前になる時代がもうすぐやってくる。今から10年後(2030年)には60歳以上の人口比36%ぐらいになる。2020年に100歳以上の老人が約8万人になっている。シニアは長生き傾向にある。
ラブホテルが高齢者で満室になるなんて時代が到来するかもしれない。シニアの人口が増加しているためラブホテル側もそのニーズを当てにしている。若い男女からシニアのカップルまで幅広くニーズを拾い始めている。
83歳の義母をAUショップまで連れて行った。歩きながら話をしたのだが、途中から義母が歩きながら足がぎこちなく感じると言い始めた。年末から最近まで自宅の中で動いていただけで外を歩くことがなかったため始めて歩いたという感覚だったという。
70歳を過ぎた老人が外出して歩くことを止めたら、必ず足の筋肉量が減っていく。筋肉量が減っていくと自分の体を動かす時に違和感を覚える。それが出やすいのが歩行である。足の筋肉は大きい。その筋肉が衰えると自分の体を支えたり、動かしたりする上で支障が出る。

83歳の義母の足は足のぎこちなさで筋力の低下を表していた。自分の体を不自由なく動かせなくなったら、暗い余生が待っている。自分で自由な行動が出来なくなるという状態を想像してほしい。動物は歩けなくなったら死ぬ。人間は賢いから衰えていった筋肉を鍛えて増やすことができる。生活のリズムの中に足腰の筋肉を鍛える習慣を取り込めば良い。
ランチで中華料理店に入ると中高年の男性が多い。彼らの姿を見ると多くの中高年は肥満体でお腹が出ている。ランチで注文する量を見てもそれを裏付ける。ライス、料理の大盛りを追加料金で注文している。注文も餃子、ラーメン、チャーハンといった感じで多い。
なぜ、お腹が出て肥満体の中高年になるのかがわかる。
会社の健康診断や人間ドックの診察を受ければ確実に生活習慣病対象者として診断される。そんな肥満体の中高年がその問題に対処しないで年齢が増えていくと徐々に体重が減っていく。体重が減っても見かけはあまり変わらないという現象に見舞われる。
これは加齢による体重減少である。普通の生活をしていると自然と体の筋肉が減少していく。今までと同じ食事量であると体重は変わらないが筋肉量が減り脂肪が増える。見た目の体は変わらないが身体の老化現象はひどくなる。
電車の中でもお腹が出ている中高年を多く見かける。まだ体に筋肉があるから動きや生活面で支障はないように見えるが、体が重いだろうなと思わざるを得ない。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。