80歳前後の老人男性が道路を横断しようとして自動車に引かれそうになった!その現場を私は見ていた。悪いのは、その老人だ。
(1)信号機がある横断歩道が近くにあるのにそこまで行かないで斜め横断をした
(2)自動車が来るのが分かっているのに横断した
完全な交通ルール違反だ。面白いことにこんな場面を私は何度も目撃している。まだ、実際に交通事故で亡くなった老人は目撃していないが。
自動車は、クラクションを鳴らして老人男性に警告したのだが、その老人は無視して道路を渡り続けた。横断歩道以外の道路だ。あたかも自動車が勝手に止まってくれるかのような態度であった。こんなシニアを目撃すると何故なんだと考え込む。常識では考えられない行動であるからだ。
交通ルールを守る人、守らない人、それぞれに生き方がある。米国人的な考え方をするならば、交通ルールを守らない人は守らないことで起きるリスクを自分で取るという責任を負う。今回目撃した老人はそんな考え方をしていたとは思えない。
人生の先輩たちが口を揃えて言うことがある。「長生きをしたければ、筋肉を失うな!」
60歳を過ぎると急激に毎年筋肉の量が1%づつ身体から失われて行く。普通の生活を送っているだけでは、失われていく筋肉を防ぐことが難しい。筋トレはシニアの身体と健康寿命を維持する上で必須であると認識すべきである。
多くのシニアは、70歳近くになると身体の筋肉の衰えと低下から体力が落ちたと感じ始める。身体が疲れやすくなると身体を動かす事が面倒になり楽をする生活に入る。歩いて行ける場所にも自動車で行ってしまうとか、階段を避けてエレベーターやエスカレータにいつも乗ってしまうとか、シニアの身体は身体を動かないという悪循環に入る。
筋肉の減少は、普通の生活を送る上で問題を引き起こす。特に足腰の筋肉で問題が起きて歩き回る力を失い始める。歩く力が衰えたシニアは、普通の生活を維持することが出来なくなる。そうなる前に筋トレを始める。
自分の足が不自由になると自分が降りる駅で降りられなくなる。電車のドアが開いて優先席から身を起こし、杖を突いて立ち上がり、ドアまで歩いて行くのだが時間がかかりすぎるため電車のドアは閉まり発進してしまう。足が弱くなると動作が遅くなり周りのスピードについていけなくなる。
さらに悪くなると介護用ベッドで生活するようになる。もう、自分の足でカラダを支えきれなくなる。動物は、動けなくなったら死ぬ。人間も遅かれ早かれ同じ運命である。
人間は健康寿命を伸ばすことで人間らしい老後の生活ができる。その基本は自分で自由に動ける体力と脚力である。足の筋力が衰えて歩けなくと健康寿命が尽きるサインである。自分で動けない体は、足の筋肉の衰えから来る。定期的に運動をしないシニアの足の筋肉量は毎年1%づつ失われて行く。
脚力は老後の生活で一番重要である。自分の足で歩き回れる機能を失うと家族に頼ることになり、行きたい場所に行けなくなる。
テレビに映し出された一般人の顔を見て驚くことがある。NHKの番組「鶴瓶の家族に乾杯」で映し出された人たちの多くが高齢者である場合が多い。番組で鶴瓶が話しかけた人たちに年齢を聞くと私と同じ65歳と答えるシニアがいる。65歳のシニアは人によって風貌が違いすぎる場合がある。ひどく年寄りに見えたり、若く見えたりする。
この違いは一体どこから来るのだろうか!
70歳を過ぎる頃からシニアの体格は個人差が大きくなる。筋肉の量が目に見えて減りだすことで体が細く枯れ始めるからだ。体力も落ちてくる。それが歩く距離で分かるようになる。10キロ歩いてどれほど疲れるかをチェックして頂きたい。途中で休みを入れないと歩き切れないシニアが多くなる。10キロも歩けないシニアも出てくる。
一般的に1日10キロ歩ける距離が標準的体力と言われる。自分の脚力と体力をテストしたいならば、10キロを歩き続けられるかをテストしてみることである。朝夕の散歩の合計距離の目標を10キロにしてみてはどうか。徐々に目標距離を上げて行くことで脚力を強化できる。
体力の低下はシニアの体格にも現れる。食べる量が減り始めることで体が細く枯れ始めるからだ。体格がどんどん弱々しくなって行く。逆に体に筋肉を増やすと体格は力強くなり、若者の肉体に戻る。シニアの筋トレの良さは、筋肉を増やすことで体格を若者のように作り変える効果である。
朝起きたら背中の筋肉に違和感を覚えた。それで顔を洗った後に右腕を洗面台において腕と広背筋の筋肉を伸ばした。この時にどうも右肩甲骨あたりにある筋肉の筋を痛めたらしい。今まで同様なストレッチをやってきたのだが、今回のような筋の痛みを味わった事がない。こんな初めての筋肉の痛みを味わうことが最近多くなった。
今までやってきて何も問題がなかった部位の筋肉がストレッチだけで傷がつくなんて考えられないのだが、現実は嘘をつかない。やはり、老化現象の一つとして筋肉が徐々にもろくなってきているのだろうか。
60歳代というのは、徐々に体に老化の変化が起きてくる年齢なのではないか。筋肉は使っていないと駄目になってくる。使い続けている部位の筋肉は問題ないのだが、しばらく使っていない筋肉は何かと新しい障害が起きやすい。
老人の体力は年齢とともに衰えて行く。体力の衰えと同時に食欲も減退していく。さらに、物事への好奇心や物欲も少なくなる。何をやるにしても面倒だという気分が生まれる。老人と若者の違いはこんな点かもしれない。世の中には、体力なし、食欲なし、物欲なしの老人が多い。
社会での活動が減少したり、制約されると生活に変化や刺激がなくなる。積極的に外出していれば、体力も維持でき、食べ物にも興味を持つ。外出するときの服装や靴も気になり始める。老人が体力なし、食欲なし、物欲なしのパターンに入り込まないようにするには社会との接点を多く持つ生活をすることである。
有料老人ホームが倒産しているという記事を読んだ。有料老人ホームもビジネスであるので経営が悪ければ当然倒産したり、売買されたりする。少子高齢化で老人介護市場が拡大している。それを目掛けて関係ない事業分野の会社が老人ホームや介護事業施設に進出している。その悪い面が、氷山の一角として現れているのだ。
96歳と90歳の老夫婦の両親を抱える私たちも時間の問題で有料老人ホームか、介護施設を検討せざるを得なくなる。多額の入居一時金を請求する有料老人ホームは、対象外になる。入居一時金は、そのホームを終身利用する権利を取得することを目的としたもの。生きられる寿命が短いと思うので入居一時金を要求される有料老人ホームは意味がない。
朝起きて朝食をとったあと、体の調子が思わしくない時がある。特に胃の調子や腸の調子が悪いと体全体の調子がおかしくなる。胃や腸は栄養を取り入れる場所なので体への影響が強いのかもしれない。そんな状態の時、何かをやろうとしようとしてもやる気が強まらない。
なぜ、シニアは元気を失いやすいのか?
60歳を過ぎると老化現象が体の至る場所に出てくる。何か一つでも持病を持つと持病を気にしながら生活が回る。お金と健康の心配が頭の片隅から前面に出てくる。シニアが元気を失う理由はたくさん生まれてくる。その兆候が体に出始めるのは70歳の声を聞き始めたときである。
70歳を過ぎると体の筋肉が衰えて身動きで不自由を感じるレベルまで弱まる。体が弱まると気も心も弱まってくる。そんなシニアたちに元気を出させるには問題になっている弱まる体力を強化させることで解決できる。
80歳過ぎになって足の筋肉が衰えて歩くのが苦労する老人。そんな老人が増えている。お金があれば、会員制のスポーツセンターに通ってリハビリやトレーニングを受けるのだがそんな経済的な余裕がない高齢者が多い。足の筋肉を鍛えたいがお金がない。
来年67歳になる私だが、太腿の筋肉を大きくする筋トレをしている。ゴールドジムで60キロのバーベルを使ってスクワット運動をしている。多くのシニアは70歳を境に足腰の筋肉の衰えが顕著に現れてくる。それは60歳代に足の筋肉を鍛えていなかったためである。
シニアの体は鍛えないと使っていない筋肉を落としていく。会社に行く通勤運動がなくなって自宅で動かない生活に入ると気が付かないうちに体の筋肉、特に足腰の筋肉が失われていく。それを私は知っているので意識してゴールドジムに週2回通って使っていない筋肉を鍛えている。特に足の筋肉を意識して強化している。
週2回のスポーツジム以外に毎週末は妻と一緒に公園に出かけて6キロから10キロ歩いている。きれいな空気と景色を眺めながらおしゃべりをしながら、時にはお弁当を持参してランチを取りながら公園で歩き回っている。
ユマニチュードという言葉がある。
ユマニチュード(仏: Humanitude)とは、包括的ケアメソッドのひとつ。 ひろく用いられているが、特に高齢者と認知症患者において有用とされている。 ユマニチュードとはフランス語で「人間らしさ」の意。(引用先:ウィキペディア)
福祉の中で悩んで困っている高齢者を「人間らしさ」で包み上げる接し方をユマニチュードで学べる。老人ホームや老健施設、さらに訪問介護ヘルパーが直面している問題としてシニア男性の性の問題がある。所謂、セクハラ行為をシニア男性が女性介護ヘルパーにするという問題だ。
介護研修の中で介護を必要とする老人からのセクハラ行為をどのように対応すべきかを教えられていない。多くの新人女性介護ヘルパーや介護職の担当者は、老人ホームで初めて入居者の老人男性からセクハラ行為を受け、ショックを受ける。こんな事を誰も教えてくれなかったと。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。