定年退職をして70歳までアルバイトやパートをしながら好きな生活をしてきたシニアが自分の老化と死を感じ始めると自分の人生について考え始める。会社を卒業したら、もう、出世は人生の目的にはならない。生活をするためにお金を稼ぐ必要があるが、お金を貯めるだけが人生の目的ではないことに気付く。
老後の生活には、その人の思いが現れる。自分の人生は何だったんだろうか。このまま終着駅に向かって時間を過ごすだけで自分は満足するだろうか。そんな思いが頭を過るのではないだろうか。老後の生活と人生を充実させるには、人生の意味や目的を感じさせるものを見つける必要がある。
私の仕事場は、スターバックスだ。スターバックスを仕事場として使っている。常連客であるためスターバックスで働いている若い女性たちに顔を覚えてもらっている。今朝も横浜駅地下街のジョイナスにあるスターバックス店でこのブログを書いている。この店に来るといつも顔を合わせる可愛い店員がいる。仮に名前をA子さんとする。
彼女の名前を聞いた事が無いので実際の名前は知らないが、顔はいつも覚えている。彼女も私の名前は知らないが、私の顔を覚えている。支払いカウンターでいつものドリップコーヒーショートを注文する時、彼女の顔を見てこんな言葉をかけている。
私:「笑顔が可愛いね!そのメガネは伊達メガネかい?」
A子:「(ニコニコして)褒めてくれてありがとうございます。このメガネは本当の眼鏡なんですよ。ヨドバシカメラの地下にナポリタンのパンチョがオープンしたのを知ってますか。トッピング無料券を配っていますよ。」
私:「ああ、パンチョね。今日のランチはパンチョのナポリタンだったんだよ。おしいくてボリュームがあって良かった。」
A子:「私、明日、友達と食べに行こうと予定を組んでいるの。」
コーヒーの注文時にこちらから話しかけると可愛い女性との会話が始まる。
今年の9月15日に長男家族に次男が生まれた。二番目の孫である。あと10年経てば孫と一緒に気兼ねなく遊べる。その時は76歳になっている。76歳まで生きて普通の生活が維持できれば、孫との触れ合いも面白くなる。そのためにも自分の健康管理はしっかりやりたい。
シニアの健康管理はどのように考えているのだろうか。誰もが人間ドックや健康診断を毎年受けているのだろうか。私が知っているシニアは、毎年、人間ドックに行っている。私も人間ドックで定期的な検査を受けているが、バリウムによる胃のレントゲン検査を止めている。
バリウムによる胃のレントゲン検査をやめた理由が3つある。
65歳を過ぎて年金生活を始めるシニアは自分の体が老いてきていることに気がつく。友人、知人は午前中スポーツセンターで筋トレをして、午後はアルバイトをする生活を始めている。仕事から離れると体が錆びつき始めるからだ。通勤生活が止まると自宅にいる時間が増える。その結果、運動不足になり血液の流れが悪くなる。それに不安を覚えてスポーツを始めるシニアが多い。
2016年8月14日付朝日新聞朝刊に「Rio to Tokyo シニアが輝く社会に」という記事があった。102歳のシニア女性がマスターズ水泳に参加して記録を出しているという内容だ。彼女が水泳を始めた年齢が、80歳だ。痛めた膝を治療するために始めた水泳が102歳の今も続けている。
何かの目的で始めたスポーツは目的を達成しながら続ける習性がある。運動習慣が身に付くと自然と体が健康になっていく。体の不調を訴えているシニアは、血液の流れが悪くなっているのが原因かもしれない。体を定期的に動かすスポーツを始めるべきではないか。
年老いて来ると口に入れる物を意識し始める。この10年間余り甘いものを避けている。コーヒーはブラック。ケーキなどは特別なイベントの時しか食べない。甘い飲料水も飲まないでお茶にしている。毎日、ビタミンB1, B2などエスファイトゴールドを飲んでいる。健康食品は効果を体感した物だけにしている。出来るだけ必要なビタミン類を食べ物から取るようにしている。
加齢から来る食べる物への変化に気づく。肉よりも魚。野菜を意識して沢山食べる。野菜サラダも毎夕食に食べている。栄養素のバランスを家内が考えてくれているのだが、3度の食事でどうしても不足しがちなビタミンやミネラル類(亜鉛、鉄分、マグネシウム、カルシウム)は、意識して取らないとダメなようだ。
食欲があるシニアと粗食のシニアでは70歳代以降にその影響が体に出てくる。口に入れる物が少ないと取得カロリー量も少なくなる。それがその人の生命エネルギーに影響する。活発に体を動かして活動しているシニアは食欲がある。粗食では食欲を満たせないからである。
もし、食事が粗食になりがちならば一度栄養士に自分が食べている3度の食事について分析してもらうことである。
50歳代の時、腰痛、腰痛運動という言葉を聞いてもピンとこなかった。60歳になった時、突然、腰痛というモノを体で感じ始めた。朝起きた時に腰がなぜか痛い!
近くのスポーツセンターに以前から通っているが、掲示板に「腰痛運動のご案内」と書かれていてなんなんだろうかと思っていた。突然、腰痛を味わうとこれを治したいという事になる。老い始めると腰痛になるのかと気付く。老化現象は還暦を過ぎた頃に自覚できるような体の変化を発見する。
老いからくる体の変化は足から来る。歩く速度が遅くなったとか、歩幅が狭くなったとか、体が疲れて歩き続けられなくなったとか。足の筋肉は体の70%の筋肉量になる。この筋肉の量が失われて行くと歩行障害が起きる。意識して足の筋肉を鍛えないと毎年1%づつ足の筋肉が失われていく。
筋肉は普通以上の負荷を与え続けるとその負荷に耐えられるように筋肉を増やして適応する。年齢に関係なく筋肉は鍛えると増えて行く。多くのシニアは毎日散歩をしていれば、歩行障害にならないだろうと考えている。現実はちょっと問題を先延ばしするぐらいの効果しかない。散歩では失われて行く筋肉のスピードに追いつけない。その事実を知らないシニアが多い。
見えない病が精神面からやって来る。孤独である。色々な事情から独りで生活をしなければならなくなった高齢者。独りの生活でも孤独にならない老人、孤独に悩まされる老人がいる。 夫婦で生活をしている時は、まだ、幸せな時期である。どちらかが、普通の生活が出来なくなる、又は、他界すると孤独の世界が襲ってくる。
突然の伴侶の他界で一人暮らしを始めるシニア。そんな時に孤独がそっと近づいてくる。どうすれば孤独から逃れることが出来るのか。
80歳前後のシニアが歩いている。突然、道路を渡ろうとする。歩道から離れて道路の脇まで出て信号機を見ようともしない。よろよろと道路を渡り始める。自動車は、急ブレーキをかける。ご本人は、そんな事などを何も気にしていない様子である。私の目には、常識外れの老人としか見えない。
歩道があるのに歩道を歩かない。道路を歩き出す。普通の人ならば、こんな事をしないはず。信号機と横断歩道が近くにあるのにそれを交通ルールに従って利用しない。こんな状況を何度も目撃している。常識を疑う老人の行動に驚くしかない。
歳を取ると警戒心が強くなるのだろうか。新しいお付き合いが表面的なあいさつや会話程度で終わる場合が多い。友達がほしいのだが、深く一歩入ったお付き合いが出来ない。そんなシニアの心理が歳を取ると分かってくる。シニアになると新しい友達が作り難い。社交性があるシニアならば、そんな問題はないかもしれない。
だが、多くのシニアは相手のプライベートな人生に敢えて入り込まないでいる。シニア男性たちはシニア女性と違っておしゃべりがなくても生きていける。シニア女性は何故か気楽に話しかけられる本能があるように見える。隣りに座ったら幼い頃の友達であるかのようにおしゃべりに夢中になっている。
シニア男性はとても同じことが出来ない。ただ、黙っている。どちらかがアクションを取らない限り、沈黙だけが続く。
Pokemon GOのスマホゲームが世界中を騒がしている。スマホを持っている人ならば無料で誰でもが楽しめる。シニアも例外ではない。iOSのiPhoneやAndroid OSのスマホでPokemonのアプリをダウンロードして登録すれば直ぐにでも始められる。このゲームは、子供向けだけではない。大人でも老人でも誰でもが楽しめる仕組みになっている。
特に、自宅に居がちなシニアに色々なメリットを与えてくれる。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。