家内と一緒に「日本初の洋式競馬場の跡地に生まれた根岸森林公園」に行ってきた。多くの家族連れがピクニックをしていた。その帰りにニトリ根岸店に立ち寄りお買い物。ニトリの出入り口に貼られたアルバイト・パート募集の張り紙に気がついた。時給が1,150円となっていた。アルバイト・パートの需要が高いのだろうと感じた。
シニアの方も採用しているらしい。まだ働ける健康と体力があるシニアならば、肩慣らしにアルバイト・パートの仕事を試してみてはどうか。
自分の今までの人生を振り返ってみて、好きな事をやってきただろうか自問してみてもらいたい。
元会社員は、組織に飼い慣らされてきた。「安心と安全」との引き換えに嫌なことも積極的に仕事として割り切って働いてきた。定年退職後は、自分が求めていない仕事を組織が押し付ける環境から、自分が興味を持つ仕事だけを追い求めることが出来る環境に変わる。定年退職の世界はそんな自由が当たり前の世界になる。
80歳までの20年間の人生設計を考えて見る必要がある。年金生活は65歳から始まる。雇用される仕事の多くは65歳で終わる。残りの15年間は自分が考えた人生設計に従って過ごすことになる。どのような人生を送りたいかの目標が見えていると生活のリズムを作りやすい。
65歳で再就職出来ると期待するのはやめよう!特別なスキルや専門領域の知識がない限り定年退職する社員を雇用しない。それが現実である。幸運にも再就職が出来ても70歳までで終わる。年齢制限の壁が会社組織にはある。
65歳から80歳までの15年間をどのように過ごしたいかを考えてから第二の人生の開拓をすることである。
64歳になると65歳で会社を退職する後のことが気になる。65歳まで働き続けられたことも幸せだが、65歳以降の老後が心配になる。イメージできない。65歳以降の老後の生活はどんな生活なのだろうか?先輩たちの老後はどうなっているのだろうか?一体何をして老後を楽しんでいるのだろうか?
このような疑問は誰もが味わう。誰もがその正解を持っていない。人それぞれの人生があるからだ。隣の人と同じ老後が待っているわけではない。64歳のシニアはまだ見ぬ世界に困惑している。やりたい事があるシニアは定年前にその準備が出来る。多くのシニアは何をしようかと迷うのが現実である。
知人が来年定年退職をする。そんな知人が2,3人いる。私は、定年退職する前に独立したので彼らの立場とは違う人生を送っている。自分の意志で会社を退職する人と会社から「ご苦労さん」と言われて出て行く人では、人生観が違う。
遣りたい事を見つけて働いているシニアと嫌な環境で働いているシニアとでは健康寿命が違うとテレビの健康番組で言っていた。それが本当かどうかは定かでないが、一つだけ確かな事は、変なストレスがなく精神的な満足感がある事だ。
70歳のシニアがお金を稼ぐには(1)健康な身体、(2)働く気力、そして、(3)お金を稼ぐ目的の3つがないと上手く行かない。特に、健康でないと何も始まらない。働く気力も大事。年齢とともに何故か気力が落ちてくる。
51歳のときに起業したときの私の情熱と気力は沸騰していた。68歳の今、同じエネルギーを感じていない。何かを始めようとするときは、身体の奥底から湧き出てくる気力がどうしても必要になる。
お金を稼ぐ目的も明確でないとお金を稼ぎ続けられない。目的を達成するために働くという大義名分があると苦しくても我慢ができる。シニアは年齢とともに肉体も精神も弱体化する。そんな状況でお金を稼いで生活を少しでも楽にさせるには知恵が求められ我慢と忍耐が強いられる。
毎週一度スポーツジムに通っている。区が運営しているスポーツセンターだから安い。ウエイトトレーニングの設備が整っている。私と同じシニアの人たちが増えている。
60歳、65歳、70歳、75歳と5年ごとに体の筋肉と体力が減少していく。何も運動をしていない人たちの体は1年に1%筋肉が体から消えていく。
この問題を解決するには、筋肉を鍛えるしかない。筋肉を鍛えると新陳代謝が活発になり免疫力が維持されるという。定期的な運動を筋トレで行うと健康寿命が伸びる。筋肉を鍛えると成長ホルモンが分泌され、体の免疫力が維持されやすい。
最近、コンビニ店やマクドナルドなどのファストフード店で働くシニアに出会う事が多くなった。 今日、100円珈琲を買いに立ち寄った後楽園駅地下1階のマクドナルド店でインドからの留学生スタッフに出会った。人不足の企業は、主婦、シニア、そして、留学生まで採用範囲を広げている。マクドナルド店舗には、こんなポスターが張られている。
最近話題になっているシニア向けの仕事先にスターバックスがある。スターバックスはこんな試みを始めている。 業務を限定した短時間雇用「カフェアテンダント制度」をシニア雇用に活用し始めている。 東京・町田市にある「スターバックスコーヒー 南町田グランベリーパーク店」 で76歳の女性がこの制度を使って仕事をしている。
シニアは一度に複数の作業を行う仕事は難しい。短時間で限定した作業をするアルバイトが最適である。出来るならば、人が嫌がる清掃作業、マンション管理業務、交通指導員などは避けたい。雰囲気の良い環境で仕事ができるアルバイトを自然と求める。その意味合いでカフェで短時間の限定作業をするアルバイトは魅力的である。
横浜駅の地下街を歩くと60歳以上のシニアがリュックを背負って歩いている姿を見かける。両手をフリーにさせるリュックは、シニアにとって必需品である。これは男女ともに便利なものである。
女性がいつもバックを抱えて歩いている。男性はリュックである。短時間の外出であれば、リュックはいらないかもしれない。暇を潰すシニアはリュックの中にあると便利な物を持ち出している。
外出時にランチを外食しないのであれば、リュックには自宅で作ったお弁当と水筒が入っているはず。カフェで読書をするシニアならば、数冊の文庫本も入っている。持病を抱えている方ならば常備薬である。手で持ちきれない物がリュックに入っていく。
ビジネスを始める上で参考になるミッションステートメントがある。英語であるが内容的に非常に分かりやすく説明してある。
"Mission statement help clarify what business you are in, your goals and your objectives," says Rhonda Abrams, author of The Successful Business Plan: Secrets and Strategies.
どの様なビジネスを始めるか、どの様なゴールと目的であるかなどが最初から明確になっていないとビジネスの軸が出来ない。自分に見えたビジネスチャンスをお金に変えるには、色々な角度から自分のビジネスを考える必要がある。
私は緑内障をわずらって30年以上たつ。右目の上半分の範囲が白くなってものが見えていない。左目の一部も緑内障になっているが右目ほどひどくない。仕事をする上では支障はないがこの状況が悪くなれば今の仕事が継続できなくなる。
シニアが起業する上で問題になるのは健康である。健康を害したらお客様に迷惑が行く。75歳を過ぎてビジネスを始めるシニアは命が短いというリスクがある。シニアが起業する時はできるだけお客様にリスクが生まれない、迷惑をかけない方法を考えて始めるべきである。
理想的なことを話しているが、そんな心構えが必要である。シニア起業は一人で始めるのがほとんど。寒い夜にお風呂に入ってヒートショックで他界したら、抱えているお客様に迷惑が行く。家族は対応ができない。そんな状態が起きた時に何か出来ないかを考えるべきではないか。
一人ではなく、二人でビジネスを始める。それでリスク分散ができる。またはビジネス自体がお客様に迷惑が行かないものにする。やり方は色々ある。自分ができる範囲で考えるのが良い。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。