会社人生は55歳でほぼ終わる。長くても65歳まで。多くは55歳で第二の人生キャリアを模索しなければならない。どうせ第二の人生キャリアを模索するならば、一生続けられるライフワークを最初から探せば良い。そのライフワークが仕事になればそれが一番である。
自分のライフワークが見えていないと第二のキャリアは生まれない。ライフワークでお金を稼げなければ続かないし、意味がない。さらにそのライフワークが老後の生活で生きがいを産まなければつまらない。老後の生活は周りからの刺激が少なくなり、行動範囲が狭くなり、新しい出会いも少なくなる。
ライフワークはそんな孤独と孤立を防いで刺激と感激を与えてくれる。追求すればするほど新しい発見と喜びを見つけられる。問題は如何にして自分が求めるライフワークを探せるかである。
3年後の自分を想像してみる。そのイメージで今の自分が持てる能力、経験、技術で何が出来るかを考える。そして、自分がやるべきことを固めてテストする。
60歳、65歳定年後に自分は何をしてこれから生きていけば良いのかを必然的に考えさせられる。目的なしに生きてはいけない。経済的な余裕が無い人が多いだろうから、これからの生活費を如何にして稼ぎ出すかが課題となる。再就職は難しいし、生きがいを見いだせる仕事は見つからない。
可能性は生きがいを感じる自分のビジネスを始めることではないか。
スターバックスで知人のビジネスマンと話をしていた。製造業は人手不足だそうだ。仕事があっても製造をする人が足りないという。2023年は新卒にとって楽な就職活動になりそうだ。どの企業も若い労働力を求めている。中小企業も同じだが若い労働力を確保できないでいる。そのため、彼らの目は60歳以上のシニア、主婦、外国人労働者に向かっている。
65歳を過ぎると専門職以外の仕事は見つかり難い。人手不足を補うためのパートやアルバイトの仕事が中心になる。自分の専門や得意分野で仕事を探すならば、人の紹介で探したほうが確率が高くなる。正攻法では書類審査で落ちてしまう。
まずは年齢制限がない人不足業界で仕事を探してみることである。
「旅漁師イカ釣り人生」を見てこんな人生もありなんだと思った。海での仕事である。陸で生活する時間よりも海で過ごす時間が多い仕事になる。命を失うリスクがあるが、腕次第で大金持ちになれる可能性が高い。別の意味での命を張ったギャンブルである。
世の中には知らない職業がたくさんあるのではないか。メインストリームの職業ではないが、世の中が必要とする職業である。旅漁師はその中の一つになる。知られていない職業は新しい時代とともに生まれて来る。ギグワーカーという労働者が今広まっている。
60歳、65歳、70歳代のシニアが起業に挑戦している。60歳以上のシニアを雇用する動きは以前より増えているが、シニア人材のリソースを活用するような分野ではない。誰もがやりたがらない仕事をシニア労働者にやってもらおうという職が多い。働きたいシニアにとっては、魅力を感じない。どうしても働かなければ食べていけないというシニア層がそんな職に身を置いている。本来のシニアの能力を活かしていない。
その結果、定年退職後、初めての起業に挑戦しようと頑張るシニアが増える。
カフェでノートパソコンを使って仕事をしている67歳のシニア男性。カフェで私と同じようにノートパソコンを覗き込んでいる人達を見ると皆猫背姿。姿勢が悪いためか時折手で肩をもんでいる。きっと肩こり。カフェでノートパソコンを使うと確実に姿勢が悪くなり猫背で肩こりと腰痛が発症する。
1時間以上、ノートパソコンを覗き込みながらキーを打ち込んでいると前かがみの頭の重さで首や肩の筋肉に負担が行く。テーブルの上に置かれたノートパソコンの高さが低いためどうしても画面を見下ろす。本来ならば、目の視線の位置がノートパソコンの画面の位置に近いと良いのだが、それが出来ていない。
私はそんな問題を以前から感じていたので予防策を取っている。これは誰にでも出来る方法である。少しばかりお金がかかるが大したコストではない。
会社から給与を頂いて生きて来た会社員。リストラや定年退職で会社員生活を終わるとどのような人生が待っているのだろうか。最終的に出来ることをするしかないのは分かっているのだが、頭の中は真っ白状態になる。
自営業の生活を続けている人たちにとって自活は当たり前の生活。給与が自動的に会社から銀行口座に振り込まれる生活をしてきた元会社員にとっては大変な変化になる。早く自活が出来るようマインドを前向きにする必要がある。
失業手当を当てにして遊んでしまうとビジネス感覚が薄れて行く。次の仕事に就くまでのブランク期間を出来るだけ短くすることが再就職の可能性を高める。多くの定年退職者は直ぐに仕事を探さないで1年間ぐらい好きなことをして遊ぶ。これはこれで意味があるのだが、再就職先を探す上ではマイナスである。
以前の会社での人脈やつながりが時間の経過とともに古くなっていくからだ。元同僚や部下の支援を頼み難くなる。再就職先探しでは「鉄は熱いうちに打て」が鉄則になる。
すき家でビビンバ定食を食べてきた。お店の入り口にスタッフ募集の張り紙があった。時給1100円以上。居酒屋とファストフード店は人手不足のようだ。シニアの仕事がここにあるのではないか。モスバーガーでは、60歳以上のシニアを雇っている。店頭でも見かけた。
マクドナルドの各店舗は人手不足でシニアに限定したスタッフ募集のポスターを張り出している。時給は、最低賃金に近い。その代わり、労働時間と日数と職種の麺で調整幅が広い。
探せば直ぐに見つかるシニア向けの仕事が近所にある。目的が年金プラス生活費を補助する収入であれば、アルバイトの仕事でなんとかなる。
悩ましい問題がある。足が弱くなりアルバイトやパートの仕事が出来なくなったシニアである。足の自由を奪われると誰も雇用してくれなくなる。多くのシニアが国民年金では食べていけないために生活保護に頼り始める。自分で生活費を稼ぎたくても稼げない現実があるからだ。肉体労働中心のシニア向け仕事は足を弱くしたシニアにとって意味がない。
年齢が70歳を越えれば肉体労働が体力的に苦しくなる。そんな状態になっても働いてお金を稼ぐ方法を見つけなければならない。誰でもが出来るという訳ではないが挑戦したい人がいればインターネットビジネスを考えるべきである。
定年退職後の仕事と収入は65歳になってから週3日と月額10万円の収入になるシニアが多い。一般的に年金+月10万円あればお金で窮屈な生活を送ることはない。サラリーマン定年退職者の場合だが。国民年金だけのシニアは月額20万円ぐらいは稼ぐ必要があるだろう。
厚生年金+基礎年金+月額10万円のアルバイト労働で65歳から75歳まで生きて行けるならば、多少の貯蓄が可能になる。老後の介護費用に貯蓄が当てられるはず。
私は75歳以上になっても稼げる仕事をインターネットで試行錯誤しながらやっている。何歳になっても自分でお金を稼げる能力があれば老後の不安はなくなる。定年退職後にどのような仕事をすれば自分の人生を楽にさせるかを試行錯誤しながら探すのが、65歳以降の仕事になる。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。