65歳になり年金だけで生活を始めると生活費が足りなくなる事に気が付くシニアが多いのでは。
株式会社大和ネクスト銀行 (http://www.bank-daiwa.co.jp/) (本社:東京都千代田区、代表取締役社長 中村比呂志) は、働くシニアの”就業実態と生活実態“を探るため、2017年9月25日~9月27日の3日間、全国の働くシニア (60歳~79歳) の男女を対象に、働くシニアの仕事と生活に関する実態調査をインターネットリサーチにより実施し、1,000名の有効サンプルを集計しました。(引用先:株式会社大和ネクスト銀行)
この調査結果では、働くシニア70代男性 (22.3万円) 、60代男性 (32.5万円) の月額となっている。70歳代になると大幅に現金収入が減る。60歳代は、探せば仕事が見つかる年代である。70歳代になると年齢による壁が高くなる。問題は70歳代から80歳代になるまでお金を稼げるかである。
100歳まで生きることが可能な時代で労働が寿命を延ばすと言われる。日本は少子高齢化で人口が減少。若い労働力が減って人材不足と新聞は記事にしている。新聞が書く人材不足は、あまりにもいい加減だ。働きたいと思っている労働者がいるのにその人たちのことをカウントしていない。働きたい人たちに対して年齢制限というフィルターを掛けている。
日本の労働環境や制度が時代のニーズを満たせなくなってきている。政府は、働き方改革をスローガンにして定年退職年齢を65歳まで義務化した。60歳になった時点で希望すれば65歳まで継続して働けるという趣旨のものだ。60歳のシニアが65歳まで働きたいと希望しても会社が意図的に継続雇用を辞退させるような労働条件にする場合がある。
定年退職年齢を65歳まで延長しても65歳以降も働きたいシニアはどうすれば良いかという問題が残る。定年廃止にする会社が増えてシニアが年齢に気兼ねなく働ける職場が提供されなければ、労働力は維持できない。シニアが働き続ければ、年金財源問題もある程度是正される。
労働年齢の限度が65歳ではなく定年なしに全企業がなれば、シニアの老後生活でもプラスになるのではないかと思っている。この10年以内に年齢による労働制限が変わり、働き方で多くの選択ができる社会構造の変化が生まれると予想している。
70歳を過ぎて働く機会が減って、時間だけが余る生活を送っている高齢者が増えている。本当は、働きたいと思っている老人が多い。お金を稼がないと遊ぶにしてもお金の面で制約が生まれる。社会とつながっていたいという精神的な欲求もある。社会とつながりながら老後の生活を経済的に余裕を持って送りたいと誰もが思っている。
年金を受給している65歳以上の高齢者は、若者たちと違って働かなくても最低限の収入が得られる。その意味では、明日からすぐ食べられなくなるという心配はない。だが、自由に出来るお金がほしい。頭を使って知的に小遣いが稼げればと思うのは私だけではないだろう!
今年65歳になるシニアは何を考えているのだろうか。私はこんな経験をした。年金事務所に正確な年金受給額を知るために相談予約を入れるのだが、電話がつながらない。多くのシニアが自分の年金額や問題を相談するために電話予約を入れている。
今は自営で働いているがいつかは働けなくなる。そんな時に頂ける年金額でどれだけ生活費をカバーできるか今から知っておきたい。65歳という年齢はまだ若い。パートもアルバイトも70歳まで十分出来る健康と体力を有している。
年金収入たけでどれだけ生活が出来るかが分かれば、今何が出来るかが考えられる。私と同じようなことを考えているシニアが大勢いるはずだ。65歳で出来る事と70歳以降に出来ることに違いがあるのを知っているだろうか。
スーパーマーケットでレジのアルバイトをしているシニア女性が嘆いていた。70歳になったら、今の仕事を失う。スーパーマーケットの仕事は70歳が上限だという。まだ働ける体力と健康があるのに続けることができないのが悔しい。
70歳を過ぎると体に色々な支障が生まれてくる。全て老化が起因する。免疫力が落ちて病気になりやすくなる。筋肉が失われて体力が落ち、歩行障害を味わう。65歳の時と同じ労働ができなくなる。老いとともに年々身体はガタが来る。
何も対策を取っていなければ、自分の体は老化の波に飲み込まれ普通の生活が難しくなる。70歳を過ぎる前に体力の低下を防ぐ運動と食習慣を身に付ける必要がある。食べる量が減ると知らないうちに栄養バランスが悪くなり、低栄養状態になる。体力と健康はどんどん悪くなる。
65歳になったら、老後のためのお金と健康を真剣に考える時になる。
人件費削減で管理職を含めたリストラが多くの大企業で開始されている。早期退職優遇制度で40歳代、50歳代のバブル期入社社員を減らす。当然、50歳以上の社員が主な対象になる。リストラは誰もが嫌がるし、その対象者に選ばれたくないと願っている。今の会社で安定した仕事をしたいと誰もが思っている。
会社は社員の気持ちを優先できない。リストラをして人件費を削減しないと会社の業績を上げられない。身を軽くして稼げる事業でお金を稼ぐ方針にすると稼げない事業はリストラになる。誰もが頭の中で理解しているのだが、その対象に自分が含まれると不安になる。
リストラ対象者は新しいチャンスをつかんだ人たちであると解釈している。早期退職優遇制度で普通では得られない高額な退職金を得られるからだ。今は、就職氷河期ではなく、人材不足の時代である。再就職先を探せば、それほど苦労しないかもしれない。一番賢い社員は今の会社状況を予測して次の就職先を確保している社員である。
会社は社員を利用し、社員は会社を最大限に利用する。SONYの故盛田社長が言っていた。
早期退職優遇制度で得られる高額な退職金はリストラ対象の社員だけが得られる特権・チャンスである。時代はリストラ対象者を味方にしている。こんな面白い話を過去に聞いたことがある。
「ある中高年のエンジニアが今の会社でリストラ対象になった。彼は次の会社を探す時にこれからリストラをする可能性が高い会社を対象にした。そして、また、リストラ対象者になって高額な退職金を手に入れる。」これができればリストラ成金になれる。
人生は一度限り。60歳を越えれば、生きていられる年数が数えられる。残りの人生を今まで経験したことがない新しい仕事で違った世界を知るのも面白い。新しい体験=新しい挑戦となって気が付いていない老後の楽しさを学べる!
新しい仕事で失敗しても死後の世界まで追ってこない。リスクを自分だけにすれば良い。そう考えて新しい仕事に挑戦すれば気楽にやれる。お金を稼ぐというよりは、知らない世界を知る楽しさを体験するという目的である。
インターネットを味方に出来るシニアは時代の流れに乗れる。インターネットはもうテレビのように生活の一部である。テレビを楽しむようにインターネットでの情報収集やコミュニケーションも楽しめるようにしなければ時代に取り残される。
これから話す事が出来れば、インターネットで情報発信が出来てインターネットでお金を稼ぐ基盤を持てる。
一生仕事をやり続ける高齢者がいる。自分の人生を専門領域で生きて行く人たちである。伝統工芸などを作っている人たちなどは典型的な事例になる。誰もが定年退職後に出来るというものではない。65歳を越えたシニアは年金を受給し始めて生活費の面での心配事を緩和される。
生活のために働くという緊迫感は少なくなる。そして、自由になる時間が増える。夫婦で一緒に残りの人生を楽しめる時間が持てる。しばらくはそんな時間を楽しめるのだが、問題は伴侶が他界したときである。一人になると何をして良いのか分からなくなり、やりたい事も見えなくなる。
誰もが時期は違うがそんな状態になる。そんな時、一人で目的に向かって歩き出す必要がある。自分独自の生きがいがあれば、その生きがいを追求する。
生活を少しでも良くしたいシニアならば、外食産業の人手不足を狙った職探しをしてみてはどうだろうか。時間給は最低賃金である場合が多いがシニアでも十分働ける職場と環境がある。特に「すかいらーくグループ」のチェーン店ではシニア(未経験でもOK)人材を積極的に募集、採用している。
65歳を過ぎて年金受給をしているシニアで年金だけでは生活費が足りない人、年金+10万円の経済的余裕を持ちたい人、暇な時間を有効に使いたい方、社会とのつながりを維持したいシニアなど人手不足の外食産業で新しい職場を探せる。
シニアは長時間、長期間の労働はもうこりごりと思っている人が多い。そんなシニアは自分の都合を考慮してくれる「すかいらーくグループ」のチェーン店が募集しているアルバイトやパートを試してみると良い。
シニアの男性には妻に対する義務と責任がある。日本では、男性重視であるため、夫が亡くなると遺族年金が発生する。だが、その金額は夫の年金額より大分低い。妻の国民年金と遺族年金だけでは妻の生活が成り立たない場合が大半である。
残された妻の老後生活を出来る限り問題がないようにしてあげるのが夫の義務と責任ではないか。今60歳代であるならば、10年先、20年先の生活を考えて貯蓄に専念する必要がある。その貯蓄には色々な意味がある。
お金は無いより有った方が都合が良い。体は老化して行く。働きたくても働けない体になって行く。シニアは将来のリスク対策を準備しておく必要がある。特に妻の生活を考える必要がある。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。