良く言われるのは男女ともに「風貌」が若さの判断基準であると言う。特に「顔」に若さが現れる。年齢と顔で印象が違う時に若い、老けていると言う判断が他人からなされる。私の義父は94歳なのだが、一目顔を見ると94歳とは思えないほど若く見える。先日も義父の定期検診で病院に付き添いで出かけたら、待合室の隣りに座った年配の女性からこんな言葉を義父は頂いて喜んでいた。
「へえ〜、94歳なんですか!とても、94歳には見えないほど若いですね!」
確かに義父の顔を見ればシワが少なくて顔が枯れていない。柔らかさが顔に見える。80歳前後に見えてもおかしくはない。
肉体的な若さは、(1)顔、(2)体(姿勢や体格)、そして、(3)動きに現れる。一方、精神的な若さはどこに現れるのだろうか。60歳を過ぎた知人たちが居酒屋でエロ話をし始めると必ず一人か二人もう俺は女に興味を持てなくなったと言い始める。その理由を聞くと「俺の息子が立たなくなり、性的欲求が生まれてこない。」と話し出す。
70歳を過ぎても性的興奮を維持し続けるシニアもいる。個人差はある。一般的にテステトロンというホルモン分泌が多いと男性として性的な興奮を維持し続けられると言う。筋トレなどをやり続けているシニア男性はこのホルモンを分泌しやすい。
世間的に男として女に興味をなくしたら「男として終わりだ」と言われる。種付けが出来なくなった男は用無しになる。それが日常の行動に老化現象として現れ始める。男の視点で若い女性を見てナンパしようと騒ぎ出すシニア男性は若いと感じる。若い女性との接点が生まれると心がウキウキし始めるシニア男性も若い。
1970年から1980年代までの音楽は、私の青春時代の音楽であった。67歳になってYoutubeにある「洋楽70'sメロディー」を聞くと青春時代の映像が瞼に映画のように映されて来る。例えば、Earth Wind & Fireの"Fantasy"などだ。米国の大学のルームメイトが良く聴いていたことを覚えている。
私の青春時代は、米国の州立大学に留学していた4年間。その当時に流行していた音楽を聴く度に私がその音楽を聴いた「場所」と「年」が浮かんでくる。
音楽は、頭の奥底にアーカイブされていた記憶を立体的に呼び起こしてくれる。懐かしい気分になる。音楽は不思議なパワーがある。気分を一瞬に若返らせる力である。介護施設で生活をしているシニアたちに青春時代の流行音楽を聞かせると顔色がパッと明るくなる。
NHKドキュメント72時間、初めての海外ロケ。ニューヨーク、Queensにある24時間オープンのランドリーマットを定点観測していた。ニューヨークでは、居住空間が狭いため部屋に洗濯機などを置いていない、又は、禁止しているビルがある。そのため、1回3ドルのランドリーマットがある。
50カ国から移民が自由と安全とより良い生活を求めてやって来る。番組を見ながら感じたことは、日本はまだまだ幸せな国だと言うことだ。ニューヨークに住む人たちと比べて自由と安全が確保されている。
NHKドキュメント72時間の番組は、シニアの人たちに人生とは何かを問いかけてくれる。当たり前と思っていたことが当たり前でない社会があることに気がつく。ニューヨークは、安全と水が無料でないところである。日本は、昔から水に恵まれ子供たちが歩いて学校に行ける安全が社会にある。それが日本の常識であるが、日本以外の国や社会では非常識になる。
多くのシニアはなぜか妻の後をついて回る傾向がある。妻ほど毎日やる事がないからだ。妻がどこかに行こうとすると、「おい、おまえ、何処かに行くのかい?」と聞く。そして、俺もいっしょ行くと言ってくる。
これが何度も続くと妻から付いてこないで!と言われ始める。
一方で、あるシニアはいつも外に出ていく。何処に行くか知らせていない。そのためか、妻は我が夫はいったい毎日何処に行っているのかと不思議がる。自宅にいられない旦那さんたちは目的も無く外出する。それが夫婦円満の第一歩になるからだ。
歩いて行けるカフェやファミレスがあればそこで本や雑誌などを読んでランチタイムまで暇をつぶす人もいる。外出先は人それぞれ。行き先が決まっていない人ほど一般的な場所に行く。
シニアが直面するトラブルは多岐に渡っている。トラブルは人間関係から起きる場合が多い。オレオレ詐欺のように攻めてくるトラブルもあるが、オレオレ詐欺防止の端末(LET'S 振込め詐欺見張隊 新117 L-FSM-N117LET'S 振込め詐欺見張隊 新117 L-FSM-N117)を電話機に取り付けることで避けることが出来る。
起業して経営者として活動していると色々な方と出会う。親切な方から詐欺師まで色々である。知らない人との出会いで人を見る目が育てられる。付き合い方を自然に学べる。自然に学ぶというのは痛い経験を通して同じトラブルを繰り返さないという意味合いである。ビジネスの世界には嘘をつく人が多い。それを嘘というか、大ぼらというかは個人差がある。
人を見る目が出来ていないと要らないトラブルを買う事になる。深入りすべきでない人と付き合ってトラブルに巻き込まれる。60歳代から70歳代は自分の余生をどの様に送れば良いか試行錯誤する年代になる。その試行錯誤の過程でトラブルに巻き込まれる。
先日、横浜駅前西口で魅力的なシニア女性を見かけた・・・と言っても後ろ姿だけだが。ブルージーンで足下から腰までフィットしたタイトなジーンズをはいていたシニア女性である。細身の女性であった。背筋が伸び姿勢が良かった。
シニア女性が若く見えるときがある。背筋が伸びて姿勢がよく派手な色で着飾った洋服に素朴なジーンズをはいたシニア女性。肥満体でないシニア女性はタイトで体にフィットしたジーンズファッションが良く似合う。その上若さを演出することが出来る。
若さを感じるシニア女性は後ろ姿のシニア女性が多い。女性の姿勢とファッションは老いをカモフラージュする。体にフィットしたタイトなジーンズはその目的にあっている。
70歳以上のシニアは自分の足の筋肉が衰え始めている事に気がつく。80歳代になれば多くのシニアは歩く事が面倒になり外出が少なくなる。そして、段々と自分の足で歩く事が難しくなり、杖や車椅子がないと行動範囲が広まらなくなる。80歳を越えた両親を喜ばせるには彼らの足になってあげる事である。
足の不自由なご両親をドライブ旅行に連れ出す。日帰りドライブから宿泊ドライブ旅行に発展させる。杖や歩行器で歩ける程度ならば、宿泊ドライブ旅行も可能になる。ドライブ旅行で非日常の時間を作ってあげると喜ぶ。日帰りドライブならば、月に2回。宿泊ドライブ旅行ならば季節のシーズンごとに行ける。
ドライブ旅行は時間に追われない。好きな地点で止まって景色などを楽しめる。行きたい場所に行ける自由があるので老いたご両親の希望を叶えられる。どんなにお金があっても行動の自由が制限されると幸せを感じない。老人が抱える不自由な身体を自由にさせる支援は誰にでも喜ばれる。ドライブ旅行で行きたい場所に連れて行くことが老人を喜ばす。
70歳を過ぎる頃になると年金生活中心になる。私の知人を見ると有り余った時間を好きなことに使っているのだが、時間を使い切れていない感じがする。時間の経過で知らないうちに社会の流れや変化に疎くなる。仕事をしている時は、ビジネス社会の環境と変化について行かねば仕事が成り立たないため、時代の変化に追いつこうと努力する。
仕事をやめると社会の変化に影響されない生活が出来てしまうため、自分たちの生活に社会の変化を取り入れる隙間がなくなる。交流する人たちが同じ年代のシニアであると共有する情報もライフスタイルも類似である。世代が違う人たちとの触れ合いが減少して仕事をしている人たちからの最新情報が耳に入って来なくなる。
世代間を越える社会での接点を失うと老人たちだけのコミュニティー活動になってしまう。67歳の私も大学生と交流する機会がほとんど無い。彼らの生活様式や価値観も想像が出来ない。30歳、40歳、50歳代の人たちとはビジネスの延長線で交流があるので彼らの生活様式や価値観は理解が出来る。
新しい時代は若者たちが作っている。それが30歳、40歳、50歳代に伝わって行く。シニアが時代に追いつくには若者たちと触れ合う機会をたくさん持って新し情報を仕入れる必要がある。
買いたいと思ってタイミングを待っている製品がある。ChromebookというChrome OS搭載のパソコンである。Chromebookの良さは、10秒以内に起動してすぐに使える事、ウイルスソフトなどはいらない事、そして、OSのアップデートはWindowsOSよりもシームレスに素早くやってくれる。Windowsパソコンとの違いはインターネットに接続していないと使えない点である。それ以外はWindowsパソコンと同じである。
最後に価格が安価で通常のパソコンの半額ぐらいである点が魅力である。
日本では古いChromebookしか販売されていないので米国のアマゾンからの個人輸入になる。円安であるので円高になる時期を見ているのが現状である。Chromebookは家電量販店に行けば実機を触れる。ヨドバシカメラにはChromebookコーナーが設置されているので一度見てみると良い。
特別なことをパソコンでやらない限りChromebookでWindowsパソコンと同じことが出来る。一度Chromebookを経験するとその良さに惹かれるはずである。
インターネットの仕事をして毎日パソコンを見ていると目が疲れる。同時に眠くなる事が多い。以前はこの睡魔に対抗するためコーヒーを飲んでいた。それでも、睡魔に勝てなかった経験がある。どうしようもなく、昼寝ができる場所を見つけて睡魔がやって来たら15分から20分ぐらい寝ることにした。
外出先で眠くなったら、どうするか。
公園のベンチで昼寝をしている老人たちを見かけることが多い。デパートでは、トイレの近くにある休憩場所の椅子で老人たちが仮眠を取っている。酷い時は、道路の脇にある停留所のベンチで昼寝をしている老人も見かけた。
ランチを終えてから1時間、2時間後に睡魔が襲ってくるのは老人だけではない。人間すべてが睡魔に襲われる。我慢して仕事や勉強をしても集中できない。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。