60歳を越えたら、10年先、20年先の自分の生活のリズムを考えてその準備を今からした方が良い。年寄りになると社会から求められなくなる。社会はあなたを必要としない存在になる。会社に行く必要もなく、お金があれば何をしても良い状況に置かれる。
65歳まで同じ会社で再雇用されてもその後はどうするのかという問題がついて回る。60、65歳歳定年退職は、自分人生を見直して今までと違った新しい生活のリズムで生きていく必要がある。今までは、会社が生活のリズムを作っていた。これからは、自分にあった生活のリズムを作っていくことになる。
私は68歳のシニア男性である。51歳の時に独立して自営業を続けている。会社の中で働いているのと独立して一人で仕事をするのでは働き方が相当違う。自分の時間を自分でコントロールしなければならない。会社員のように決まった時間に仕事が始まり、終わるというパターンが無い。
定年退職後、仕事をしない生活をするようになったら、私と同じように自分の時間を上手くコントロールする生活パターンを身に付ける必要がある。そのためには目的を持った生活のリズムを作ることになる。
こんなニュース記事を読んだ。
「暴走老人と呼ばれるような高齢者は、昔から礼儀や節度をわきまえない暴走青年、暴走壮年だったんですよ。きちんとした人は、認知症にならない限りは年を重ねてもきちんとしている。暴走老人になるかならないかは、若いときの行いが左右します。因果応報ならぬ因果暴走ですよ」(70代・女性)引用先:Yahooにユーズ
この内容が正しいかどうかは個人の判断に委ねるが、暴走する高齢者が増えているのは確かである。常識と思われていることが守れない高齢者、公衆の場で大声を出して会話をする老人、若者のマナーを見てしかりだすシニア、我慢が出来なくなった老人が増えている。
直ぐに切れる老人やシニアには、必ず、そうなる背景があるはずだ。
自宅を8時30分頃出て、横浜市内に電車で向かう毎日である。自分で自分を雇っているので自分のスケジュールはなんとでもなる。定年退職をしたシニアで自営を選択した方は、私と類似の生活をしているかもしれない。リモートワークをしている私は、Cafeで仕事をする。午前と午後で仕事場が変わる。ランチ時間帯に外の空気を吸う。
1日の生活リズムは、会社勤め時代と同じだ。ただ、自分で自分をコントロールしているだけ。好きな時に好きのことが出来る。
「思いを形にしたい!」という思いが昨夜寝ながら思っていた。思いながら眠りに入ってしまったのだが。68歳になるとほしい物はある程度満たされる。行きたい場所や食べたいもの、経験したいことなども68年の年月の中である程度満たされる(私の場合)。
60歳から65歳までは働こうと思えば、雇用される機会が増えてきている。65歳以降は難しいが自分でビジネスを作れば良い(言うのは簡単だが)。
私の思いは「今を楽しく生きたい!」!
80歳までは何とか普通の生活が出来るよう準備をしている。準備というのは筋力を付けるための運動を習慣化すること。特に足の筋力を現状以上に増やしたい。筋肉は通常以上の負荷を与え続ければシニアでも育っていく。その意味合いで足を中心に筋肉運動を始めている。筋肉貯金をすることになる。
70歳を過ぎると体を活発に動かす人が少なくなる。仕事がなくなり、自宅でゴロゴロし始める。体の筋肉は使わなくなるとその状態に合う筋肉量に調整してしまう。定期的な筋トレをしていないシニアは確実に体全体の筋肉量を失い始めその兆候を感じ始める。健康寿命が老後の楽しみのバロメーターになる。
年の初めに我が家の金融資産を確認する事にしている。前年と比較して増えているか、減っているかである。銀行口座にあるお金、証券会社にある株券、手元にあるお金を見てどのような変化があったかを知るのは面白い。
今年は何が欲しいかをリストしてお金を使う予算を見積する。ビジネスからの収入、年金所得からどうしても支払いが必要になる費用を考える。固定資産税、所得税、住民税、自動車税、自動車保険、車検、住居費、健康保険、食費、ガス・水道・電気料金、インターネット接続や電話(スマホと固定)費用など。あとは変動費に分類される雑費である。
生活のために必要なお金を差し引いて残るお金を貯蓄や消費に回す。貯蓄は計画を立てれば確実に積み立てられて行く。消費は買いたいと思った時に予定以外のお金が出る。買いたい、使いたいという消費は変動になる。
ただ、年齢が75歳を過ぎると買いたいという物への欲求がしぼんでくる。物で満たされなくなる。お金は使われなくなり使い道の選択が狭まる。
老後の生活で新しい発見をすることがある。知らなかったことを知る事で少し利口になれる。自分の身の回りで起きたことで失敗したりするとそれを回避するにはどうしたら良いかを調べたり考えたりする。
NPOの仕事で特急列車の切符を買ったのだが、目的地に到着する前で踏切事故があり、2時間以上の遅れが発生した。JRでは2時間以上の遅れが出た場合、途中下車して切符の払い戻しと帰りの運賃を無料にしてくれる。特急列車の切符を購入したみどりの窓口で払い戻し手続きをした。
クレジットカードで決済した特急切符。みどりの窓口の担当がクレジットカードに返金しますか、それとも現金で受け取りますかと聞いてきた。私はクレジットカードに返金してくださいと伝えた。これが失敗であった。なぜ、失敗と思ったか。
3年間、所有していた「万が一のためのモバイルルーター:Aterm MR04LN」を手放すことにした。実際に使用した期間や時間は非常に少ないため製品の状態は非常に良い。クレードル付き。
良く言われるのは男女ともに「風貌」が若さの判断基準であると言う。特に「顔」に若さが現れる。年齢と顔で印象が違う時に若い、老けていると言う判断が他人からなされる。私の義父は94歳なのだが、一目顔を見ると94歳とは思えないほど若く見える。先日も義父の定期検診で病院に付き添いで出かけたら、待合室の隣りに座った年配の女性からこんな言葉を義父は頂いて喜んでいた。
「へえ〜、94歳なんですか!とても、94歳には見えないほど若いですね!」
確かに義父の顔を見ればシワが少なくて顔が枯れていない。柔らかさが顔に見える。80歳前後に見えてもおかしくはない。
肉体的な若さは、(1)顔、(2)体(姿勢や体格)、そして、(3)動きに現れる。一方、精神的な若さはどこに現れるのだろうか。60歳を過ぎた知人たちが居酒屋でエロ話をし始めると必ず一人か二人もう俺は女に興味を持てなくなったと言い始める。その理由を聞くと「俺の息子が立たなくなり、性的欲求が生まれてこない。」と話し出す。
70歳を過ぎても性的興奮を維持し続けるシニアもいる。個人差はある。一般的にテステトロンというホルモン分泌が多いと男性として性的な興奮を維持し続けられると言う。筋トレなどをやり続けているシニア男性はこのホルモンを分泌しやすい。
世間的に男として女に興味をなくしたら「男として終わりだ」と言われる。種付けが出来なくなった男は用無しになる。それが日常の行動に老化現象として現れ始める。男の視点で若い女性を見てナンパしようと騒ぎ出すシニア男性は若いと感じる。若い女性との接点が生まれると心がウキウキし始めるシニア男性も若い。
1970年から1980年代までの音楽は、私の青春時代の音楽であった。67歳になってYoutubeにある「洋楽70'sメロディー」を聞くと青春時代の映像が瞼に映画のように映されて来る。例えば、Earth Wind & Fireの"Fantasy"などだ。米国の大学のルームメイトが良く聴いていたことを覚えている。
私の青春時代は、米国の州立大学に留学していた4年間。その当時に流行していた音楽を聴く度に私がその音楽を聴いた「場所」と「年」が浮かんでくる。
音楽は、頭の奥底にアーカイブされていた記憶を立体的に呼び起こしてくれる。懐かしい気分になる。音楽は不思議なパワーがある。気分を一瞬に若返らせる力である。介護施設で生活をしているシニアたちに青春時代の流行音楽を聞かせると顔色がパッと明るくなる。
NHKドキュメント72時間、初めての海外ロケ。ニューヨーク、Queensにある24時間オープンのランドリーマットを定点観測していた。ニューヨークでは、居住空間が狭いため部屋に洗濯機などを置いていない、又は、禁止しているビルがある。そのため、1回3ドルのランドリーマットがある。
50カ国から移民が自由と安全とより良い生活を求めてやって来る。番組を見ながら感じたことは、日本はまだまだ幸せな国だと言うことだ。ニューヨークに住む人たちと比べて自由と安全が確保されている。
NHKドキュメント72時間の番組は、シニアの人たちに人生とは何かを問いかけてくれる。当たり前と思っていたことが当たり前でない社会があることに気がつく。ニューヨークは、安全と水が無料でないところである。日本は、昔から水に恵まれ子供たちが歩いて学校に行ける安全が社会にある。それが日本の常識であるが、日本以外の国や社会では非常識になる。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。